じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

学力差は家庭環境の差

2010-07-31 10:36:20 | Weblog
★ 学力テストの結果が出たそうだ。都道府県別では例年と同じようなランキングだったようで、話題は学力差が家庭環境の差であると言ったごく当然なことに集まっている。

★ 家庭環境の差、親の所得と言った経済格差。その背景には一人親家庭と言った問題もあるのだろう。親の学歴差もあろう。親の育児・教育に対する意識・態度もあろう。

★ そうしたことは、「塾・おけいこごとへの関わり」はもちろんのこと、「旅行へ行く」「外食する」「親子の会話時間」と言った文化的な要素に大きな影響を与えると予想される。

★ 学力は平均点で評価される。であるなら底辺層を底上げしなければ平均点は上がらない。

★ 学力を上げるために学校、教員を鼓舞する営みが行われているようだが、学力問題は社会問題に他ならない。低所得の家庭を経済的、精神的にどう支えるのか、家庭環境の差、特に家庭環境に恵まれない子どもたちをどうサポートするのか、それが学力向上のカギになるように思われる。

★ いつの時代にもあることだが、親の問題も深刻である。「親」になれない親をどうするかである。社会的なつながりをどう築けるかが課題だが、言うは易くである。
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いのち

2010-07-30 17:16:14 | Weblog
★ 大阪市で23歳の母親が2人の幼児を放置死させるという事件が起こった。母親は「育児が面倒になった」という趣旨の供述をしているという。

★ 子どもは母親から生まれるが、母親の所有「物」ではない。いのちはもっと特別なものではないのか。

★ 今回の件に限らず、子どもを木箱に入れて窒息死させたり、義理の父親から虐待死させられたりと、大人の身勝手さの犠牲となる子どもたちが後を絶たない。

★ 社会で子育てと言うが、現実の壁は厳しい。現に今回の大阪の事件でも、大阪市の児童相談所に3回匿名の通報があったという。一歩ずつ進んではいるのだろうが、悲惨な事件は行政の対応を待ってはくれない。 
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教員は辞めるのも仕事のうち

2010-07-29 22:50:58 | Weblog
★ NHKで北山修さんの最終講義を見た。

★ 私がフォーククルセダーズの「帰ってきたヨッパライ」を聴いたのは小学校の3年生か4年生の頃だったと思う。友達の誕生会で、その友達が何度もこのレコードを聴かせてくれた。

★ 奇妙な高い声、「鉄人28号」に出てきたルビーというロボットの声を思わせた。

★ 子どもにとっては実に面白い曲であった。「悲しくてやりきれない」や「あの素晴らしい愛をもう一度」は、成長してから何度も耳にした。「イムジン河」が発売禁止になったというのは風の便りで耳にしていたが、その背景は子どもには難しかった。

★ 成人式で、はしだのりひこさんが歌うのを聴いたし、映画「パッチギ」で懐かしい想いで聴いた。

★ そうそう「戦争を知らない子供たち」を忘れてはいけない。ふと本棚をみると北山修著「戦争を知らない子供たちが」ある。私はこの本をいつ読んだのだろうか。

★ 初版は昭和47年だが、私が手にしているのは昭和55年の第29版だ。この年代から推測して多分大学生時代に読んだのだろう。主だったところに赤線を引いているから、なかなかの思い込みで読んだようだ。

★ 表紙をめくると1971年秋に撮影された著者の写真がある。それからおよそ40年。それだけで感慨一入だ。

★ 「こんな夢をみました」という詩が続く。ジョン・レノンの「イマジン」を思わせる詩だ。国境はなかなかなくならないが、インターネットの発達で切手なしに世界中と連絡ができるようにはなった。もう一度読み返したくなった。

★ 話は最終講義に戻って、私が一番印象に残ったのは最後の言葉。「教員は辞めるのも仕事のうち」というところ。

★ 仏教の経典に仏が方便として死を迎え(本当は仏の寿命は無始無終だが)、そうすることによって人々が仏を恋しく求めるという記述がある。これと似ているように思った。

★ 消えゆくことによってなお一層存在感を高めると言うこと。

★ 「教員は辞めるのも仕事のうち」は実に含蓄のある言葉だ。消え去った後、恋焦がれられる教育者でありたいものだ。
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学力不足というけれど

2010-07-26 10:42:28 | Weblog
★ 文科省の調査によると65%大学で、入学生の学力不足を補習する対策をとっているという。

★ ゆとり世代のツケを払っている形だが、同時に生き残りをかけ生徒争奪に明け暮れる大学のありさまを見るようだ。

★ 18歳人口が減っているのだからそれに合わせて大学の定員も減らせばよいのだが、むしろ増えているような気さえする。

★ 高等教育の大衆化をするならば、それはそれでアメリカのコミュニティカレッジのように18歳人口に依存しない経営体質をつくればよいのに、相変わらず18歳人口に依存しているから、間口が広くなれば当然学生のレベルは下がる。

★ 「大学」とは名ばかりで、中学生レベルの生徒を相手にしていると、大学で教鞭をとる知人は愚痴をこぼしている。人生80年時代、18歳と言っても昔でいえば15歳レベルだと考えればわからなくもない。

★ いわゆる一流大学でも一部の学生を除き、学生のレベル低下は著しいようだ。底辺大学の授業風景は推して測るべしというところか。

★ もはや大学は中等教育のレベルと言っても過言ではない。その証拠に、実情に敏感な大学教員は「大学院教授」を肩書にするようになってきた。
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「ひきこもり」70万人と言うが

2010-07-24 22:58:30 | Weblog
★ 内閣府が「ひきこもり」を調査し、「自室からほとんど出ない」などの狭義の「ひきこもり」約23万6000人、「自分の趣味に関する用事だけ外出する」といった広義の「ひきこもり」まで含めると約70万人との推計を発表した。

★ 確かに「ひきこもり」は大きな社会問題になっている。ひきこもった挙句、凶悪犯罪に走ると言った事件も目新しくない。

★ 「ひきこもり」を調査すること自体は意味のあることなのだろうが、この70万にという数字はどう解釈すべきだろうか。

★ まず統計的な観点から。今回は5000人を対象にした調査で、そのおよそ65%から回答を得たということから、回答者数は約3300人。「自室からほとんど出ない」という重度の「ひきこもり」は、0.12%と言うから、3300人中の4人程度だろう。これって調査の精度からしてどうなのだろう。

★ 次に、「無回答」の人の傾向をどうみるか。調査方法は詳細には知らないが、「無回答」の人の中にこそ問題が多いのではなかろうか。

★ 統計の数字は何とも言えないが、問題提起としては意味があったと思う。

★ 「ひきこもり」の問題、ひきこもっても食っていける良い世の中だという見方もあるし、精神的に病んでいる人が相当程度含まれているのではと心配もされる。

★ 家族や友人など見守る人がいる人はまだいいが、全く孤立してしまった人に対してどのような対処ができるのか難しい問題だ。





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中国の台頭

2010-07-20 12:48:40 | Weblog
★ もともと中国は世界史の中でも大きな存在だが、この「眠れる獅子」が眠りから覚めて動き始めた。

★ 世界最大の人口、世界第3位の面積。これだけでも大国を物語る。近年の経済の急成長、世界経済は中国市場を中心に回り始めているようだ。

★ 急速な経済発展は、国内の貧富の差や労使紛争などひずみも生み始めているが、中国5000年の歩みを見ればそんなことは些細なことなのだろう。

★ 21世紀は米中の時代だと思っていたが、最近足踏み状態のアメリカを尻目に、中国はアフリカ、ヨーロッパへと大航海時代を迎えそうだ。その歩みは宇宙にまで至るかもしれない。

★ 最近、中国マネーが日本の不動産に目を付けているという報道によく接する。かつて「日本がアメリカを買い取る」と言われたことを思い出す。歴史は繰り返すのか。日本の勢いはバブルと共にはじけ、今や巨額の財政赤字と少子高齢化に苦しんでいるが、中国も同じ道を歩むのか。

★ すでに中国は日本の過去の研究をしているという。

★ 今後の動きはわからないが、ビジネスで成功をおさめるには英語と中国語のコミュニケーション能力が必要となりそうだ。
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「恐竜絶滅」を見る

2010-07-19 10:47:00 | Weblog
★ NHKスペシャルで「恐竜絶滅」を見た。

★ 2億数数千年前に誕生した哺乳類が、恐竜の存在におびえつつ1億5千年を過ごし、巨大隕石のディープインパクトで恐竜が絶滅した後で、多様な発達をしていったという内容だった。

★ 要するに卵生から胎生への変化が哺乳類の繁栄をもたらしたというもの。

★ NHKスペシャルではこうした科学的なテーマを何度か扱ってきたが、その都度新しい発見が盛り込まれているので楽しい。

★ 地球の46億年の歴史から見ればほんの数億年の出来事だけれど、気の遠くなるような時の流れがあったんだろうね。私たちの御先祖さんはこの弱肉強食の荒波に生き抜いてきたんだね。

★ 宇宙にとってはどうでもいいような人間。その人間が宇宙の成り立ちをここまで考えると言うのもまたすごい。パスカルではないが、感動するね。
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祇園祭に「逆さ帯」

2010-07-17 17:24:57 | Weblog
★ 今年の祇園祭は梅雨明けと同時にやってきた。京都はこれから猛暑が続く。

★ さて、京阪電車の祇園祭ポスターが波紋をよんでいる。浴衣姿の「おけいはん」、帯の上下が逆さまの「逆さ帯」だという。

★ スタイリストは新しさを狙ったようだが、京都だけに伝統にうるさい方々からは「お叱り」が寄せられているという。

★ 浴衣の帯のデザインなどどうでもよいように思うのだが(そもそも上下あることさえ知らなかった)、伝統も大事、伝統を破る斬新さも大事だと思う。

★ ただ企業のポスターだけに来年からは保守的になってしまうんだろうね。
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戦略なき「国家戦略局」構想

2010-07-16 11:36:37 | Weblog
★ 民主党の政策は竜頭蛇尾が多い。政治主導の目玉として構想されていた「国家戦略局」構想も断念。形だけ残すようだ。

★ 首相の「知恵袋」なら「国家戦略室」でなくても良いであろう。さっさと仕分けしてしまえば良いのに。国家戦略相もいらない。

★ そもそも「国家戦略」という名前がいかがわしい。企業の経営戦略ならわからなくもないが、これに「国家」がつくと思わぬ方向に行きうそうで気味が悪い。

★ 役所など作らず、タスクフォースでまとめて首相のリーダシップで実行すればよいのではないか。
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消費税15%時代へ

2010-07-15 10:30:46 | Weblog
★ IMFは日本の財政赤字を減らすため消費税を15%にするよう提言したという。

★ 先のG20で日本は例外扱いとなったが、財政赤字削減の動きは世界的なものだ。ギリシャ危機の再来、拡大を世界経済は恐れている。

★ 今回の報告もそうした背景からだろう。900兆円に迫る財政赤字は極めて危険だ。さらにこの数字が日々拡大し、さらに予算を作るごとに増え続けるのだから深刻だ。

★ 貸金業法の改正で個人金融に関しては総量規制が導入されたのに、国の財政だけは青天井状態だ。国家財政破綻、ハイパーインフレも絵空事ではなくなってきた。

★ ただ先の参議院選、民主党はまずい攻めをしてしまった。具体的で緻密な数字を提示し、弱者救済の手立てを十分に準備してから「消費税論議」を持ち出せばよかったのに、菅総理は何を思ったのか、いきなり消費税をぶち上げてしまった。

★ 増税を望む国民はまずいないであろう。それを周到な準備もなしにぶち上げたのだから、鳩山ー小沢政権の悪いイメージの上に、更に失点を重ねてしまった。

★ 慌てて演説に盛り込んだ低所得者対策の最低限の金額のブレは「未納三兄弟」に匹敵する失言だ。

★ 財政赤字をこのままにしておけないことは明らかだ。そしてその責任の多くは自民党政権にある。だからこそ、先の衆議院選で国民は審判を下し自民党を壊滅的惨敗に持ち込んだ。責任は責任として赤字をこのまま放置することはできない。

★ しかし、増税を掲げて選挙をすれば負けることは今回の選挙でも明らかとなった、だがこれがトラウマとなって動かなければ、危機は大きくなるばかりだ。

★ 具体的な手立てとしては、まずは歳出の思い切った削減だろう。公務員給与の削減で国民へのアピールが必要だ。公務員労組を支持基盤とする民主党にこれができるだろうか。まず第一のハードルだ。

★ 次に具体的な数値目標を示し丁寧に説明することだ。そして逆進性をどのように解消するかをまず提示して欲しい。その後で国民の審判を仰ぐことになろう。

★ 消費税増税に国民の半数近くは「やむをえず」と考えている。しかし、公平性と増税された税金の使い道に非常に敏感になっている。

★ あまり時間的な余裕はないが、丁寧にこうした筋道を歩まざるをえないであろう。
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