じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

米朝会談

2019-02-28 21:26:28 | Weblog
★ アメリカと北朝鮮のトップ会談は大幅なアメリカ側の譲歩にもかかわらず合意に至らず、非核化への道はまだ険しそうだ。

★ 北朝鮮にしてみれば、何と言われても丸腰になるには不安がある。国際的な信義、条約などあてにならないことは、独ソ不可侵条約や日ソ中立条約を見ても明らかだ。徳川政権は大坂冬の陣で堀を埋めさせ結局豊臣を滅ぼしたしなぁ。

★ アメリカから相手にもされなかった北朝鮮がトップ会談までこぎつけたのだから、北朝鮮としては瀬戸際外交がうまくいったのではないか。ならず者といわれながらも。

★ トランプ大統領は気味が悪いほど寛容だったが、何か思惑があるのだろうか。

★ それにしても親子ほど年の離れた二人。やりにくくはないのだろうか。
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映画「世界にひとつのプレイブック」

2019-02-28 18:34:04 | Weblog
★ 映画「世界にひとつのプレイブック」(2012年)を観た。

★ 一言で言えば、躁うつ病のためすぐにキレやすく、問題を繰り返す元歴史教師と夫に先立たれ性依存症になった女性が、反発しあいながらもお互いを求めあい、再生する物語。

★ 比較的地味な映画だが、ロバート・デ・ニーロをはじめとする役者陣がその技を発揮している。特に「間」の取り方がうまいと感じた。

★ 何といってもアカデミー賞に輝いたジェニファー・ローレンス。とてもかわいいお嬢さんだ。21歳とは思えない力強い演技だった。
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発達障がい

2019-02-28 12:31:15 | Weblog
★ 十人十色と言うけれど、塾にもいろんな生徒がやってくる。勉強がよくできる、できない(要するに受験勉強に適しているか否か)は日常茶飯事のことだけれど、時々、軽い発達障がいの子も入ってくる。

★ ある生徒は知的には平均以上だけれど、とにかく忘れ物が多い。提出物の期限が守れないのだ。といって怠けているわけではないのだが、提出物のことが頭から抜けてしまうようだ。専門家の検査の結果、軽いADD(注意欠陥障がい)だという。

★ 彼の問題集を見ると特徴的だ。普通は前から(あるいは途中からでもよいが)、順々に解いていく子がほとんどだ。しかしその子は、あっちこっちと解答が跳んでいる。問題を解き始めるのはよいが、少し行き詰ると(あるいは飽きてくると)他の単元に行く。彼の内面ではこんな状況になっているのかと興味深かった。そんな彼も、今は受験生。私立の滑り止めは楽勝で合格し、公立の試験に向けて頑張っている。

★ ある生徒、小学生の頃からうちの英会話クラスに通っていたが、学年が進むにつれてどうもおかしい。コミュニケーションは十分すぎるほどできるのだが、文章が読めないのだ。それに計算も苦手。中学生になって検査をしたら、識字に障がいがあるという。本人は最初抵抗感があったようだが支援学校に進学した。先日会った見違えるほど大人っぽくなって、元気にあいさつしてくれた。

★ ある生徒は、とにかく計算ができない。小学校の低学年レベルだろうか。文字式や抽象的な問題になると全くお手上げ。映画などはよく理解できるようなのだが。彼女は高校卒業資格のとれる専修学校に進学。無事に卒業して焼き鳥のチェーン店に就職。今は結婚もして幸せそうだ。先日ひょっこり来塾して、近況など報告してくれた。

★ ある生徒は明らかに知的に遅れがあった。IQは75ぐらい。学校の定期テストは20点台から30点台。彼は支援学校に進学したが、中退し就職。昨年だったか、彼のお母さんにばったり会った。仕事に頑張っているという。

★ みんな頑張っているようだ。ふと、ノーマルとは何かと考える。平均がノーマルと言うなら偏差値30未満は異常。それなら同様に偏差値70以上も異常だ。本人が成長して社会生活が送れるか、苦痛を感じていないか(幸福か)、そんなところが基準で良いのではなかろうか。

★ そのためにどんな支援ができるのか。教育とは何なのだろうか。

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ノンキャリアに同情

2019-02-27 21:34:21 | Weblog
★ 統計不正、結局、上層部は知らぬ存ぜず、ノンキャリアに責任を押し付けて幕引きのようだ。

★ キャリアかノンキャリアで天と地ほどの差。これって何なのだろうか。官僚の世界には疎いけれど、何か前時代的だ。

★ 刑事モノのドラマで、若いキャリアがすぐに署長になり、現場のベテラン刑事が愚痴る場面を見る。税務署でもそうだね。キャリアは若くして地方の税務署長。やがて本庁に戻って出世コース。

★ ノンキャリアなんて馬鹿らしくってやってられないと思うんだが、皆さんよく辛抱されている。

★ 統計なんて地味な部署、キャリアの人にとっては次のステップへの単なる時間稼ぎだったんだろうね。「面倒だけは起こしてくれるな。少なくとも自分の在任中は」ということか。

★ 官僚の世界に入らなくてよかったと思う。まぁ国家公務員の試験に通らなかったと思うけれど。
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「『熱狂』を疑え」

2019-02-27 12:04:17 | Weblog
★ NHK「100分de名著」、2月はオルテガの「大衆の反逆」だった。解説は政治学者の中島岳志さん。

★ 今回はオルテガの著書を読み解くというよりか、むしろオルテガを題材にして、大衆(社会)とは何か、「保守」とは何か、大衆社会における民主主義のあり方はどうあるべきかについて幅広く解説されていた。

★ 「『熱狂』を疑え」、オルテガの思想、そして西部邁さんの言葉として紹介されたが、なかなか味わい深い。

★ 熱しやすく冷めやすい、それが「大衆」と呼ばれる人々の性向だ。またそれを煽るのが大衆社会の利器「マスメディア」だ。

★ 「大衆」は確たる信念(主体性)、存在基盤(帰属意識)が希薄なゆえに流されやすいのであろう。資本主義が発達し、工業化、都市化が進む中で必然的に発生した状況なのかも知れない。豊かであるが脆弱なシステム。

★ しかし時代は「第三の波(情報革命)」によって、少しずつ変化してきているようにも思う。「大衆」の性向を残しながらも、より個別化、自閉化する傾向と一方でネットなど緩やかなつながりを求める傾向が起こってきているように思う。

★ 「熱狂」は体を熱くする。一体感は一瞬の至高体験を提供する。疑うことはそれに冷水を浴びせるようなものだ。勇気とエネルギーがいる。「ロゴス」と「パトス」は古くて新しい課題なのだろう。

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映画「ムーンライト」

2019-02-26 23:36:41 | Weblog
★ 映画「ムーンライト」2016年)を観た。

★ 全体は3部で構成されていた。第1部は、幼少期のシャロン。あだなは「リトル」。同級生から激しいいじめに合っていた。母親は麻薬中毒で、体を売って金を稼いでいた。ある日、シャロンはキューバ人で麻薬の売人であるファンと知り合い、心を開いていく。

★ 第2部は、十代になったシャロン、「おかま」と罵られ、相変わらずいじめは続いている。いじめっ子たちに命令され、唯一の友人ケヴィンはシャロンを殴る。傷ついたケヴィン。遂に堪忍袋の緒が切れる。しかし・・・。

★ 第3部、シャロンは麻薬の売人になっていた。レストランで勤めるようになったケヴィンから電話をもらった。二人だけの秘密がフラッシュバックする。

★ 第89回アカデミー賞(2017年)受賞作。授賞式のドタバタは周知の通り。「ラ・ラ・ランド」なら順当だろうが、渋い映画が選ばれたものだ。トランプ氏が大統領に選ばれて、それへの反感、危機感が込められているのだろうか。

★ 芥川賞同様、小難しい作品が選ばれるようになったなぁと思ったが、時代性を遺産として残すのも映画の使命か。

★ 病んでいるアメリカを描いているようでもあるし、根底には「愛」が描かれているように感じた。
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今年度最後の山場

2019-02-26 21:48:23 | Weblog
★ 京都府の公立高校は中期テスト(公立受験者の半数以上が受験)が3月6日。そしてうちの校区の中学1・2年生の学年末テストが、4日、5日、6日の3日間。この時期、高校も学年末テストということで、今年度最後の山場になりました。

★ 今年度、うちの塾生の場合、高校受験生12名中すでに8名が私立専願や公立前期で決まっているので、あと4名。この4名の合格を勝ち取れば晴れて1年の終りです。

★ 中学1・2年生それに高校生、3学期は中間テストがないので(1部の学年ではあったようですが)、学年末テストの出題範囲が広い。あと5日間でどこまでできますやら。

★ 最後の力を振り絞って頑張りましょう。
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映画「ROMA/ローマ」

2019-02-26 05:11:35 | Weblog
★ 映画「ROMA/ローマ」(2018年)を観た。アカデミー賞の外国語映画賞を受賞したという。

★ 1970年のメキシコ。中流階層の家族とそこで働く家政婦の日常。クレオという家政婦を中心に描かれていた。

★ モノクロ。しかしその陰影が美しい。

★ かつての日本にも同じような風景があったのかも知れない。旦那様や奥様がいて、お坊ちゃまお嬢様がいて、下男下女がいた時代。

★ 雇用主の家族と家政婦。明らかに民族の違いがある。雑然とした街の風景、学生の抗議運動と私兵組織による殺戮。経済危機に陥るメキシコの混乱が感じられる。

★ 一つ一つのカットに思いが込められ、何気ない街並みの撮影にしても難しいカメラワークが駆使されている。ドラマではあるが飾り気のないドキュメンタリータッチで描かれているように感じた。クレオの素人さが良いのかも知れない。
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ドラマ「遺留捜査スペシャル」

2019-02-25 13:13:32 | Weblog
★ ドラマ「遺留捜査」のスペシャルを観た。今回は冬の京都、オーケストラをめぐる事件だった。

★ 「これ」と言った変化もなく(例えば、舞台が東京から京都に移ると言った)、お決まりのパターンで進んでいく。ただ「水戸黄門」と同じで、これはこれで安心感があり、「遺留捜査」というだけで観てしまう。

★ 舞台はどこであっても、上川隆也さん演じる糸村刑事の魅力だね。

★ エンディングは「はぐれ刑事」や昔の「特捜最前線」同様、しっとりして良い感じだ。
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村上龍「愛と幻想のファシズム(下)」

2019-02-24 20:23:24 | Weblog
★ 村上龍さんの「愛と幻想のファシズム」(講談社文庫)を読んだ。

★ 1980年代後半、南アメリカで始まった経済危機は世界中を駆け巡っていた。世界経済は既に「ザ・セブン」と呼ばれるアメリカの企業グループに牛耳られ、日本の属国化、いや隷属化が進んでいた。

★ 自らはハンターと自負し、社会の閉塞感に苛立ちを覚えていた鈴原冬二は、既存の社会システムをぶっ壊し新たな秩序を組み立てるために「革命」を企てる。彼のカリスマ性に触発され、多くの人々が彼の政治結社「狩猟社」に結集する。私兵部隊「クロマニオン」を駆使し、殺人や脅迫を使ってでも反対勢力を封じ込めるやり方はファシズムと批判されるが、彼はそんなことを気にも留めず、着々と世界の主導権を握っていく。

★ 綿密な取材に基づいたシュミレーションなので説得力がある。同時に鈴原冬二の視点で書かれているので、もしかしたら彼の夢想なのかも知れないとも感じた。現代版「わが闘争」か。

★ 経済的な背景が緻密であるだけに、後半政権を握った総評出身の万田首相を再起不能にするシーンは物足りなさを感じた。万田が鈴原を別荘に招き釣りを共にするというのも現実離れしているし、簡単に襲撃され再起不能にされるというのもどうか。

★ 反対勢力をひたすら私兵で排除すると言うのもどうか。総てはそれに尽きてしまわないか。オウムの「ポア」と何が違うのか。ヒトラーが政権を奪取する時、確かに親衛隊を使ったから、あのイメージだろうか。

★ こういうことを感じるのは作品にはまった証拠だが。

★ 鈴原の独りよがりは気に入らないが、織田信長のように時代の変革期にはこうした人物が生まれるのかも知れない。

★ 大作で読むのに時間を要したが面白かった。
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