じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「家庭」という密室

2019-01-31 20:36:03 | Weblog
家庭という病巣(新潮新書)
クリエーター情報なし
新潮社


★ 千葉県の小学4年生虐待死事件は痛ましい。父親から度重なる虐待を受け、それを学校に訴えたのに、誰も彼女を救えなかった。母親も、親類も、近隣の人々も、学校も、教育委員会も、児童相談所も、警察も。何かがおかしい。どこかがおかしい。

★ そんな思いに駆られて、豊田正義さんの「家庭という病巣」(新潮新書)を読んだ。初版は2004年になっている。それから14年、痛ましい事件は後を絶たない。

★ 本書では、第1章で「児童虐待とは何か ー 愛知幼児餓死事件」を取り上げている。我が子を段ボール箱に放置し、虐待の末、餓死させた事件だ。両親の幼児性、現実逃避、虐待の連鎖、生活のひっ迫。さまざまな問題が見えてくる。

★ 事件化するのは氷山の一角かも知れない。孤立化する「家庭」、未熟な大人、経済格差。「家庭」という病巣には根深い問題がありそうだ。
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食品テロ

2019-01-31 02:37:32 | Weblog
★ 毒入り(青酸)コーラ殺人事件は1977年だったそうだ。

★ グリコ・森永事件と言われる一連の企業脅迫事件は1984年から85年にかけてだった。

★ いずれも犯人は捕まっていない。事件としては既に時効だそうだ。

★ 「未必の故意」といった法律用語も覚えた。

★ 最近また青酸カリを使った脅迫事件が起こっている。青酸カリって簡単に手に入るものなのだろうか。先の事件と何か関連があるのだろうか。
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ドラマ「都庁爆破」

2019-01-30 23:54:30 | Weblog
★ ドラマ「都庁爆破」を観た。2018年のTBS新春ドラマだという。

★ 国際テロ集団が都庁を占拠し、政府に要求を突き付けてくる。都庁の一部は爆破され、庁舎内には人質が・・・。たまたま家族が都庁を訪れていた元自衛官(爆発物処理の誤爆により部下を失い、PTSDになっている)と国防総省のエリート職員(何か訳あり)がテロ組織と戦う。

★ 化学兵器によるテロも迫っている。

★ 日本版「ダイハード」といったところか。多額の予算があれば映画にもなりそうな作品だが、テレビドラマとしては、これが精いっぱいというところか。吉川晃司さんが格好良かった。

★ 東京都知事が大池由紀子と、どこかで聞いたような名前で、また「オウム」や「アルカイダ」に似た名前も出てくる。内閣総理大臣は結構悪意をもって描かれているせいか、実在の総理とはかけ離れた名前になっている。(原作の時代で言えば小泉純一郎か、東京都知事のように2018年に合わせれば安倍晋三だけれど)

★ 屋上の人質がどうやって救出されたのかわからなかった。見過ごしたかな。そう言えば「ダイハード」でも人質は屋上で待機させられていたなぁ。
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ヘッセ「少年の日の思い出」

2019-01-30 20:59:43 | Weblog
★ 中学1年生の教科書に載っていたので、ヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」(高橋健二訳)を読んだ。

★ ある日の夕方、「私」は客から彼の少年の日の思い出を告白される。

★ 蝶の収集に熱中した少年時代。隣家の少年が珍しい蝶を採集したというのでこっそり見に行った。見ているうちに奪いたい衝動にかられ彼は盗みをはたらいた。人の気配を感じあわててその蝶をポケットに隠したために、それは台無しになってしまった。自らの行いを恥じそのことを母に告白すると、母は、隣家の少年に謝罪すべきだという。彼は少年に説明を試みるが・・・。

★ 「一度起きたことは、もう償いのできないものだ」

★ そのことを悟った彼は、自らの収集物、まさに彼のとっては何物にも代えがたい宝物を破壊した。

★ 「即自」「対自」といった概念を説いたのはヘーゲルだっただろうか。「即自」的に生きていた少年が、他と交流し、アイデンティティーの危機に直面する。それを乗り越え、再び自己の主体性を形成し「対自」的に生きていく。少年が青年へと成長する過程だ。

★ この客の少年の日の苦い思い出はまさにこの転機となるイベントだったのかも知れない。

★ 今は虫嫌いの子どもが多いから(学習帳の表紙から昆虫が消える時代だから)、バラバラになった蝶を想像するのは少々気味が悪いかも。今の子は「ポケモン」でバーチャルな体験をしているようだが、私の若い頃は、カブトムシやクワガタムシを捕るのに熱中したものだ。小学生の間、あれほど熱中していた採集熱が、うそのように冷めていったのを思い出した。

★ あれはいったい何だったんだろうか。

★ 中学生向けに掲載されているが、老いて読めばこそまた違った味わいがある。
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戦後最長の景気回復と言うけれど

2019-01-29 22:18:38 | Weblog
★ 戦後最長の景気回復だとか。まったく実感がない。

★ 世界の富が一部の人あるいは企業に集中しているのだから、それも当然か。「富者が富めば貧者も富む」などとうまいこと言われて、結局は格差は広がるばかり。

★ 確かに高度経済成長期のように「モノ」が豊かになっていくことの実感は乏しい。食う食わずの時代ではないしね。

★ 欲望に際限がないのも確かだ。社会が急速に高齢化する中、現状維持ができれば良しとせねばならないのだろうが。

★ ただ税金や社会保障費の重圧は感じるなぁ。税金の1種のようなNHKの受信料も痛いなぁ。月2000円分もNHK見てるかなぁ。

★ 中福祉、中負担。なんか中途半端な気がする。そもそも「中」って何かな。

★ 増税するなら消費税を25%ぐらいにして(そうすると30兆円ぐらいはゆとりができるから)、ベーシックインカム70歳以上1人当たり月13万円ぐらい実現できないかな。医療費や教育費は無償化できないかな。生活への不安がなくなれば「こころ」が豊かになるんじゃないかな。
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今日の雑感

2019-01-29 17:11:21 | Weblog
★ インターネットが普及し、特に動画投稿サイトは玉石入り乱れての盛況だ。昨今はマスメディアもそうした投稿動画を後追いしている。

★ 今日の話題と言えば、まず選抜に選ばれた高校の監督が選手に「厳しい指導」(学校は「体罰」とは認めていない様子)をした動画。昔ならどおってことのない「指導」だが、そこはご時世か。こうした動画が撮られ、投稿されること自体が、監督(先生)と生徒との人間関係がうまく言っていない証拠かも。

★ そう言えば先日の都立高校の教員による暴行事件。カウンターが気持ちよいほどビシッと入っていたなぁ。あれは教員が生徒の挑発に乗ってしまったとも言われるが、殴った事実は明らかだから、教員の分が悪い。

★ あおり運転の影響かドライブレコーダーが普及してきたが、これからは教員も一層気をつけないと餌食にされてしまうね。

★ 某大手牛丼チェーンのバイト店員によるおふざけ動画。人手不足のあおりなのか、会社の指導力不足なのか、バイトに「おもてなし」や愛社精神を期待する方が無理なのか。会社がバイトを大切にしていないのも一因か。

★ 明石市市長の暴言は、法律家とは思えないものだ。これはひどいね。「燃やしてしまえ」ってか。燃やせたら苦労しないよね。
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「むべ」

2019-01-29 10:21:24 | Weblog
★ 朝方、布団の中でふと気になった。百人一首「吹くからに秋の草木のしをるれば」に続く「むべ」ってなんだろうと。

★ 現代語では使わない。古語辞典で調べれば「なるほど」という意味の副詞だという。昔は「うべ(宜・諾)」と言ったという。「うべうべし」という形容詞もある。

★ 「(山から)風が吹いてくると秋の草木がしおれるので、なるほどそれで山から吹く風のことを嵐(荒らし・荒風)と言うのだろう」

★ そう言えば、山に風と書いて「嵐」と読む。

★ こんなことが浮かんでくるのは、やはり「嵐」活動休止のニュースがあったせいだろうか。 
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ドラマ「みかづき」

2019-01-26 23:26:51 | Weblog
☆ NHKドラマ「みかづき」を観た。

☆ 森絵都さんの原作を読み始めて、結構前半で中断している。ドラマで先にストーリーを追いそうだ。業界の人間にとっては何か「こそばい」(くすぐったい)感じの作品だ。

☆ 昭和30年台後半から40年台。塾にとってはありがたい時代だったね。子どもも「うじょうじょ」いたし。

☆ ただ出る杭が打たれるのは世の常。実際、問題のある塾も多かったんだろうなぁ。あの頃、塾を目の敵にしている教員も多かったしなぁ。

☆ 塾の変遷にご興味のある方は堀内孜編「公教育経営の展開」(東京書籍、2011年)の「学校と教育産業の対立・協調・連携」(拙稿)をご参照ください。
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中3学年末テスト終わる

2019-01-25 16:01:25 | Weblog
☆ 中学3年生の学年末テストが終わりました。

☆ 今回は3日間。木、金の2日間は恒例の早朝特訓をしました。朝6時40分から8時過ぎまで。わずかの時間ですが、朝早く起きることの効果が絶大です。私はと言うと、2日連続の寝不足ですが・・・。

☆ これで学校のテストはすべて終わり。いよいよ受験本番です。2月9日から私立入試。15日には公立前期。そして3月6日が公立中期試験です。

☆ 塾としては、パンフレットの改訂、チラシの製作、それに確定申告です。寝不足が続きそうです。

☆ 頑張ろう!「先生、合格しました!」の一言のために。
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「ワープロ誕生40年」

2019-01-24 08:37:41 | Weblog
★ 朝日新聞「ザ・コラム」、山脇岳志編集委員の「ワープロ誕生40年 漢字制限論捨てさせた発明」を読んだ。

★ 記事では、漢字制限論、漢字廃止論の歴史を語り、そうした主張がワードプロセッサーの発明によって下火になっていったという。

★ 慣れもあるかも知れないが、仮名だけの文やローマ字の文は分かち書きをしても読みづらい。ローマ字表記にするくらいならいっそう公用語を英語にすればよいと思う。それは先人も同じようだ。

★ 仮名やローマ字論の背景には、和文タイプの煩雑さがあったようだ。(漢字文化が戦争をもたらしたといった極論もあったようだが)

★ それがワープロという技術革新によって一新する。市販されたのが1979年というから、案外最近だ。

★ 私が大学生の頃(1970年代末から1980年初頭)はまだ手書きだったし、筆耕、謄写版などと言ったものがまだ活躍していた。「プリントゴッコ」が出始めた頃だろうか。

★ 初めてワープロを見たのは大学院生の頃、1983年頃だろうか。とても大きな機械で高価なものだった。ただそれからの普及はすさまじかった。「文豪」「書院」といった家庭向けのワープロが普及し、パソコンでは「一太郎」が定番に。それが1980年代中頃だから、このスピード感はすごい。

★ 最近はワープロの使い過ぎで、薔薇や憂鬱など、手書きでは書かないであろう漢字も普通に使うようになった。弊害としては、ワープロ任せになって、いざ文字を書くときに書けないことだ。

★ 最近は音声入力もでき、タイピングさえ不要になりつつある。今後どのように進化していくのか楽しみでもあり、不安でもある。
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