じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

フェーズ5

2009-04-30 11:56:10 | Weblog
★ 新型インフルエンザの警戒レベルがフェーズ5に引き上げられた。

★ WHOや政府、マスコミの慌てぶりと日常生活とのギャップが奇妙だ。日本ではまだ感染者が出ていないからだろうか。

★ 毒性がどれほどなのかもよくわからない。死者数で見る限りメキシコに集中しているという特徴もある。

★ 専門家だから恐れる何かがあるのかも知れない。弱毒性のウィルスが人から人へと感染するうちに変異し強毒性になるということか。

★ いったん流行してしまうと、対処療法を尽くしても自然に収束するまで打つ手がなくなるということか。経済危機にも似ている。

★ 日本では、タイミング悪くゴールデンウィークで多くの人々が海外に出かける。また国内でもテーマパークなど多くの人数が集まる機会が増える。

★ 学校が休校になったり、満員電車が解消されるというメリットもあるが、グローバル時代、感染が日本に飛び火するのは時間の問題だろう。

★ 日本の封じ込め作戦はこのゴールデンウィークが勝負だろう。

★ 大流行すれば2週間ぐらいは社会機能がマヒする。食料品など少しは備蓄しておいた方が良さそうだ。
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「落語家はなぜ噺を忘れないのか」

2009-04-29 20:18:05 | Weblog
落語家はなぜ噺を忘れないのか (角川SSC新書)
柳家 花緑
角川・エス・エス・コミュニケーションズ

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★ 京都に住んでいると江戸の落語を聞く機会が少ない。そもそも落語を最近聞いていない。落語家と言えば「笑点」で見かけるぐらいだし、たまに週末の早朝、NHKが「日本の話芸」といった番組をやっているのをうつらうつら聞くくらいだ。

★ 落語は聞き出すと面白いのだが、寄席に足を運ぶと言うのは敷居が高い気がする。

★ 落語で印象に残っているのは、桂枝雀さんだ。独特のキャラクターからあふれ出るビジュアルな落語は本当に面白かった。

★ 桂米朝さんの「地獄のそうべぇ」や亡くなられた笑福亭松鶴さん(何代目かな?)の酒にまつわる話は面白かった。ただ、断片的にしか思い出せない。

★ 少し前にNHKの番組で柳家小三治さんのドキュメントを見た。高座にかけるプロの覚悟を感じた。血のにじむような努力、苦悩を繰り返しているのに、高座ではごく当たり前のように演じる。このあたりがプロだなぁと感じた。

★ 今回、花緑さんの本を読んで落語の奥深さを感じだ。プロとしての生き様もすごいと思った。領域は違うけれど、私もプロとして頑張らねばという気になった。

★ 手の内をさらすのは「野暮」とのことだが、あえて「野暮」に挑戦した花緑さんに拍手を送りたい。本書は落語の面白さを伝える好著である。
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「パンデミック」

2009-04-29 18:22:46 | Weblog
パンデミック―感染爆発から生き残るために (新潮新書)
小林 照幸
新潮社

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★ 新型インフルエンザの発生が報告され、その対策が始まった。

★ 小林照幸著「パンデミック」では近未来を予想したエピソードが綴られているが、それらが現実になろうとしている。

★ 新型インフルエンザに関する本としては、根路銘国昭著「インフルエンザ大流行の謎」(NHKブックス)、山本太郎著「新型インフルエンザ」(岩波新書)を読んだことがある。

★ ウィルス学、感染症の権威が、インフルエンザとは何か、過去どうのように大流行したのか、流行したらどうなるのかを詳しく語っている。山本氏の著書ではシュミレーションも記されている。

★ 一方、小林氏はノンフィクション作家である。読者の目線に合わせて、難解な問題を素人が読んでもわかるように噛み砕いて書いてくれている。実にありがたい。「新型インフルエンザ」や感染症の入門書としては好著だと言える。

★ 第7章で1976年にアメリカで発生した豚インフルエンザについて触れている。今話題の豚インフルエンザだがすでにその前兆はあったのだ。

★ かつて世界的に猛威をふるったスペイン風邪と豚インフルエンザのウィルスは同型だと言う。

★ 抗生物質やタミフルが効いてくれればよいのだが。

★ 今回の豚インフルエンザは、来るべきパンデミックの予兆のような気がしてならない。
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フェーズ4

2009-04-28 17:27:46 | Weblog
★ 「新型インフルエンザ」が発生したと、厚労大臣が興奮気味に記者会見をしていた。

★ 経済危機、北朝鮮のミサイル騒動、そして新型インフルエンザと麻生内閣はいろいろな危機に直面する。ちょっと危機を煽っているような気さえする。

★ まさか、危機を煽って支持率浮揚を狙うなんて下心はないとは思うが・・・。

★ ところで意表を突かれた新型インフルエンザ。トリばかり気にしていたら豚が宿主だったし、アジア発かと思いきやメキシコ発と言うのも意外だった。

★ それに死者がメキシコだけに集中しているのも奇妙だ。

★ ウィルスとしてはA型で特効薬のタミフルの効くと言うことだが、今後どうなることか。ウィルスの致死率を見ても毒素自体はそれほど強くはなさそうだが、またいつ突然変異を起こすかわからない。

★ 先のミサイル騒動と同じく、有事に備えた予行演習と思えば、よい教訓となるかも知れない。

★ 政府は国民に「冷静な対応を」と呼びかけているが、スーパーでは早くも豚肉の価格が下がり始めている。ドラッブストアではマスクがよく売れていた。

★ 予防すると言ってもうがいに手洗いぐらいだね。あとは運を天に任せると言うことか。
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介護保険制度

2009-04-26 21:45:33 | Weblog
★ NHKスペシャルで介護保険制度の問題を見た。深刻だなぁ。

★ 老老介護、介護離職、認知症の独居老人など。高齢社会というのは多くの問題を生み出す。それに、経済格差の問題は高齢者問題にも大きな影響を与えている。いくつになってもカネ次第と言うことか。

★ 家族だけではどうにもならなくなっていることを考えれば、地域の再生が急務だ。ただ、高齢者にもいろいろな方がいらっしゃるから、対応は難しい。

★ 高齢者問題は、明日はわが身の問題だ。自分には何ができるのかを考えて、できることは行動していきたいと思った。
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パンデミックの予兆

2009-04-26 17:33:13 | Weblog
★ メキシコ発の豚インフルエンザに大流行の兆しがあると言う。

★ 強毒性の鳥インフルエンザのパンデミックが警戒される中、豚インフルエンザとは意外な展開だ。

★ 今回流行しているのはH1N1型ということで、鳥インフルエンザのH5N1型とは異なっているらしい。ただ、若い人が感染していることや豚から人へ、人から人へと感染しているから、新型インフルエンザ大流行の前触れのような気もする。

★ スペイン風邪の大流行からおよそ100年。経済が混乱し、社会が不安定になっている時を狙って病原体は活動を活発化するようだ。

★ 政府は水際作戦を始めた。功を奏して欲しいものだが、ヒトやモノが頻繁に行きかう現代社会である。完全に外敵を防ぐことなどできようもない。防御ラインが突破されることを前提に第2、第3の防波堤を築いてほしいものだ。

★ 私たち一般人ができることと言えば、患者に接触しないことぐらいか。塾としても危機管理マニュアルを用意しておく必要がありそうだ。
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ウラヨミ

2009-04-24 11:01:16 | Weblog
★ 今年度第1回の漢検、うちの塾では実施しないことを決めた。検定自体の権威が揺らいでいる以上、生徒達に受検を勧めるわけにはいかない。検定協会の再建を見守りたい。

★ ところで、漢検をめぐる騒動からいくつか感じることがあった。

★ まず理事長とその息子の副理事長そろっての記者会見。このような光景はどこかで見たことがある。

★ 牛肉偽装のミートホープや度重なる不祥事を起こした船場吉兆。

★ 創業者や女将は頑なに自己を弁護するが、その息子たちはあっさり責任を認めたり、社長に反省を促す発言をする。

★ 遵法精神から言えば息子たちが正しいのだが、悪辣とはいえ仕事にかける執念のようなものは創業者や女将に感じた。

★ 二つ目は、漢検協会は文科省の天下り官僚の受け入れや文教族とのつながりが薄かったのではないかということ。政治的根回しがあれば落とし所は違っていたかもしれない。

★ 悪しき慣例に他ならないが。

★ 漢検協会は頑なに正義感を保っていたのか、それとも富を独り占めしようと欲張り過ぎたのか、急成長に落とし穴あり。教訓としたいものだ。

★ 話は変わるが、草なぎ騒動には驚いた。せっかく積み上げてきた実績も一瞬で崩れてしまう。恐ろしいものだ。

★ 草なぎ氏に何があったのかはわからないが、驕りがあったのだろう。30を過ぎた大人のそれも日本有数の人気者の所業だけに、同情ばかりしていられない。

★ しっかり反省して、また再起して欲しいものだ。

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人間力

2009-04-24 04:25:14 | Weblog
★ 柳家花緑著「落語家はなぜ噺を忘れないのか」(角川SSC新書)を読んでいる。

★ ずいぶん前に「野球を100倍楽しむ本」というのがあったが、花緑氏のこの本はその落語版と言ってもよかろう。自らの落語家としての曲折を描きながら、落語の面白さ奥深さを絶妙な語り口調で述べている。

★ ふと気づくことがあった。それは「人間力」ということだ。

★ 花緑氏は「守破離」について述べている。もともと武道の言葉だそうだが、芸能の世界でもよく使われる。

★ まずは、問答無用で型どおりを体得し、次にその型を壊し、最後に自らの型を築く。型どおり体得することだけでも大変なのに、それを壊して自らにあった型を築くと言うのは、筆舌に尽くせぬ経験、努力、苦悶を必要とする。

★ プロはこの独自性をいかに築くかに心血を注ぐのだろう。

★ そして、技術を磨きネタを練り上げ、その過程で形成されるのが「人間力」であるように思う。

★ デーモン小暮閣下が「横綱の品格」についてNHK「知楽」で語っているが、「道」と名のつくものには通じるものがあるように思う。

★ そこで、教育という営みに関しても「教師道」といったものがあるのではないかと思いついた。教師と言っても仕事は多様だが、広い意味で「教え育てる力」の形成は教職者の生涯を通した課題であり、究極の専門性に通じるものだろう。

★ 経験を積めば、教える技術を身につけ、子どもたちを一通りマネジメントできるようになるかも知れない。しかし、彼らの魂をゆさぶるような授業であったり、あるいは「授業」という舞台だけではなく、話す一言一言が、身振りや手振り、目配り更には存在そのものが「教育」であるような段階に達するのは理想であり、究極至難の業である。

★ 落語でネタが落語家を育て、落語家がネタと一体となって成長していくように、教育実践もそれによって教師の人間力が高まり、実践と教師が一体となって成長していくのであろう。

★ 私は最近になってやっと「動じない心」の一端を感じるようになった。必要な時に必要な対応をごく自然にできるようになってきたと自覚している。私塾経営を25年以上経験し、日々反省しきりで未熟さを感じながらも、やっと「教育」のなんたるかについて、時々ふと感じることができるようになってきた気がする。

★ つかんだと思えば逃げていく、まるで幽霊の着物の裾をつかむようなものだが、教育道に終わりなし、ますます精進したいものだと感じた。
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プロフェッショナル

2009-04-21 14:05:42 | Weblog
★ NHK「プロフェッショナルー仕事の流儀」の再放送を見た。今回は血管外科医・大木隆生氏が取り上げられていた。

★ 血管にカテーテルを入れるだけでもすごいと思うのに、それを患部に届かせ、パラシュートのように開いて動脈瘤への血流を阻止すると言うのには驚いた。

★ 動脈瘤への血流は阻止しつつ、大切な臓器への血流を確保するために、枝分かれのステントを入れるあたりは、匠の技としか言いようがない。

★ 前日だったか、がん治療のために粒子線を使った治療が始まっていることも知った。物理学の実験装置のような加速器を使って粒子線を発生させる仕組みに驚いた。

★ 科学の分野では、多くの人が熱意をもって最先端の技術に挑戦している。

★ 高い専門性、絶え間ない向上心、妥協を許さない厳しさ、信念、使命感・・・。最先端でプロフェショナルとして活躍している人達の共通点だと思う。

★ 過酷な勤務状況、自らの健康を犠牲にしてでも課題に挑んでいく姿。鬼気迫るものがある。オーラを感じる。

★ 子どものような純粋さも感じる。ものづくりに熱中する少年のようだ。あふれんばかりの好奇心。苦労を楽しさに変える集中力。学ぶべき点が多い。 
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魂の問題

2009-04-18 03:57:22 | Weblog
★ 茂木健一郎著「脳と仮想」はやっと最終章「魂の問題」までたどり着いた。

★ 本書は、西田幾多郎「善の研究」、阿倍次郎「三太郎の日記」、三木清「パスカルにおける人間の研究」などと並んでやがて古典となり、伝説となる名著であろう。

★ ところで近代科学において「魂」の問題ほど厄介なものはないと思える。

★ 茂木氏は「結婚式にその人が出席すると皆が当惑する問題のある親戚のよう」なものとたとえているが、実に言い得て妙である。

★ 人間は因果律に敏感な生き物だと思う。原因があり結果がある。この両者をつなぐブラックボックスが解明されないと、暗闇を手探りで歩くような不安感を覚える。

★ 茂木氏も指摘するように、すべてを方程式で表現できればこれほど心安らかなことはないのだが、私たちがまだ未熟で、宇宙を統一する理論を発見していないのか、さもなければそもそも森羅万象を方程式で表現しようと言うこと自体が人間の思い上がりなのか、未知数が多すぎる。

★ 意識というものが神経細胞間の電気信号だけで説明されれば、世界はもっとシンプルになるのだろうが、現実は複雑だ。

★ 「魂」が神経細胞の関係性から生じると言う茂木氏の仮説は興味深い。

★ 数億年の時を経て、単細胞の生命体は共同戦線を張り、役割分担と協働による複雑な運命共同体を構築した。「意識」や「魂」と言ったものは、どういう必然性をもって生じたのであろうか。それとも単なる副産物なのだろうか。

★ 私の死とともにこの宇宙も消滅する。この宇宙はすべて私が生み出した創作物かも知れない。私自身、私が意識することによってのみ存在する。

★ 「ドラえもん」がのび太君の夢だと言う説があるが、一理ある。

★ 「an sich」な生き方をしていたアダムとイブが、禁断の実を口にしてしまったから、私たちは「fur sich」な生き方に目覚め、それとともに苦悩を抱え込んでしまったのかも知れない。

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