★ 京都新聞連載の「高校はどこへ」というコラムが興味深い。京都府の中では学校の統合や通学圏の拡大など先駆的な取り組みが行われている「山城通学圏」に焦点をあて、高校がどう変わっていったのかを綴っている。
★ 山城通学圏は、かつては北と南の2つの通学圏に分かれていた。この通学圏が統合され、生徒の高校選択が拡大するとともに学校の序列化が鮮明になってきた。
★ どうしても学校の評価は国公立大学へ何人合格したかが問われる。学校関係者もこれを「売り」にしている。そして南陽高校を筆頭に菟道高校、西城陽高校が続いている。通学圏の統合により、より優秀な生徒(国公立大学への合格可能性の高い生徒)を集めることができるようになった南陽高校が優位なポジションを確保している。
★ もちろんこれは安定したものではなく、今年は第一希望で南陽高校を希望した中学生が定員割れしたために、他のどの公立高校にも合格しなかった生徒が相当数不本意ながら(生徒にとっても高校にとっても)南陽に入学した。彼らがどのような高校生活を送れるか注目されている。
★ 上位校には教育委員会の暗黙のサポートもあり、優秀とされる教師がそうした学校に集められていると言う。
★ 日が当たれば影ができるのは毎度のことで、中位校、底辺校のありさまは言うに及ばない。将来への希望をもてない高校生に高校の比較的高度なそして生活に直接役に立たない内容をしっかり学べといっても、それは難しい。まして受験能力は優れていなくともプライドだけは高いから、自己防衛に走って構えてしまう。反発するか、逃避するか、なんかそんな雰囲気が漂っている。
★ 話は戻って京都府全体を見れば、堀川、嵯峨野、西京の御三家は健在である。堀川は京大への現役合格が35人だと随分盛り上がっている様子。これは塾業界と同じで、合格可能性の高い生徒を集め受験対策を行えば合格するのは当然のこと。底辺校から京大の現役合格が2ケタでれば、それは革命的なことだが。
★ 更に嵯峨野、西京の戦いは京都の学習塾の雄である「京進」対「成基学園」の代理戦争とも言われている。
★ その京都市・乙訓通学圏が通学圏の見直しを進めるようだ。現在4つの通学圏に分かれているがどうやら通学圏を拡大するのだろう。これによって建前は「高校の特色化と学校選択の拡大」ということだが、ホンネは学校の序列化の一層の促進だろう。
★ 多様化といいながら、1つの基準で序列化されるところに高校教育の多難な先行きを感じる。
★ 山城通学圏は、かつては北と南の2つの通学圏に分かれていた。この通学圏が統合され、生徒の高校選択が拡大するとともに学校の序列化が鮮明になってきた。
★ どうしても学校の評価は国公立大学へ何人合格したかが問われる。学校関係者もこれを「売り」にしている。そして南陽高校を筆頭に菟道高校、西城陽高校が続いている。通学圏の統合により、より優秀な生徒(国公立大学への合格可能性の高い生徒)を集めることができるようになった南陽高校が優位なポジションを確保している。
★ もちろんこれは安定したものではなく、今年は第一希望で南陽高校を希望した中学生が定員割れしたために、他のどの公立高校にも合格しなかった生徒が相当数不本意ながら(生徒にとっても高校にとっても)南陽に入学した。彼らがどのような高校生活を送れるか注目されている。
★ 上位校には教育委員会の暗黙のサポートもあり、優秀とされる教師がそうした学校に集められていると言う。
★ 日が当たれば影ができるのは毎度のことで、中位校、底辺校のありさまは言うに及ばない。将来への希望をもてない高校生に高校の比較的高度なそして生活に直接役に立たない内容をしっかり学べといっても、それは難しい。まして受験能力は優れていなくともプライドだけは高いから、自己防衛に走って構えてしまう。反発するか、逃避するか、なんかそんな雰囲気が漂っている。
★ 話は戻って京都府全体を見れば、堀川、嵯峨野、西京の御三家は健在である。堀川は京大への現役合格が35人だと随分盛り上がっている様子。これは塾業界と同じで、合格可能性の高い生徒を集め受験対策を行えば合格するのは当然のこと。底辺校から京大の現役合格が2ケタでれば、それは革命的なことだが。
★ 更に嵯峨野、西京の戦いは京都の学習塾の雄である「京進」対「成基学園」の代理戦争とも言われている。
★ その京都市・乙訓通学圏が通学圏の見直しを進めるようだ。現在4つの通学圏に分かれているがどうやら通学圏を拡大するのだろう。これによって建前は「高校の特色化と学校選択の拡大」ということだが、ホンネは学校の序列化の一層の促進だろう。
★ 多様化といいながら、1つの基準で序列化されるところに高校教育の多難な先行きを感じる。