じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「墨攻」を観た

2017-10-31 01:49:25 | Weblog
☆ 映画「墨攻」(2006年)を観た。

☆ 中国・戦国時代。小国の王が大国から国を守るため「非攻」をモットーとする墨家に協力を求めた。求めに応じて革離という男が単身乗り込み、大国の大軍から城を守るという話。

☆ 時代は古代の中国だが、現代の企業社会にもあてはまりそうだ。大企業の買収工作から会社を守るために奮闘するコンサルタントと言う感じだ。

☆ 革離はどうやって4000人の兵で10万人の大軍と戦ったのか。そこが見どころだ。
コメント

「スターリングラード」を観た

2017-10-29 22:32:18 | Weblog
☆ 映画「スターリングラード」(2001年)を観た。

☆ ドイツ軍に包囲されたスターリングラードを舞台に、スナイパーとスナイパーの攻防が見どころ。

☆ ドイツ人対ロシア人。どちらも英語を話しているのに少し違和感を感じた。
コメント

「更級日記」を読む

2017-10-29 19:06:21 | Weblog
☆ 菅原孝標の娘作「更級日記」を読んだ。

☆ 平安時代の話。文学を愛する夢見る少女が、人々との出会いや別れを経験し、ひっそりと年老いでいく自伝的物語である。

☆ 晩年、過ぎ去った日々を回顧しながら書かれたものであるが、最初の「あこがれの京へ」などは、13歳の少女の鼓動が聞こえそうな初々しさがある。父親の任地であった東国から京への旅路は、紀行文のようだ。京での生活、ずっと読みたいと思っていた源氏物語を全巻手に入れた時の喜びは、1000年後の私にも伝わってくる。「転生の猫」「姉の死」などは今日の小説のモチーフにもなりそうだ。

☆ 「ゆかしき人の思い出」では作者のほのかな恋が描かれている。「初瀬詣で」では長谷寺へ行く途中、私が住む宇治を通ったことが書かれている。「殿の御領所の宇治殿」(今の平等院)に入って、源氏物語の世界を想像している姿が印象的だった。

☆ 姉、父、夫と身近な人々を見送りながら自らも老いていく。「世の中に、とにかくに心のみつくす(この世を生きていくのにあれこれ苦労ばかりかり重ねてきた)」と振り返る。そして晩年、老いた自分に会いに来る人も少ないと、寂しい日々を綴っている。「更級」という題には「姨捨」という意味が込められているという。

☆ 現代文であれば、1000年の年月を感じさせない面白さだった。

☆ 鈴木由次著「更級日記」(旺文社)参照。
コメント

秋の長雨

2017-10-29 12:55:19 | Weblog
☆ 地区の運動会中止の回覧板が回ってきた。週末の雨はこれで何回目だろうか。

☆ 今年の天候は異常だ。京都の10月の天気、1日中雨の日が今日を入れて7日、半日雨の日が9日。29日の内16日も雨が降ったことになる。

☆ 昨年(2016年)は、1日中雨の日が1日、半日雨の日が1日、2015年は、1日中雨が0日、半日雨の日が1日だから、その異常さは顕著だ。

☆ 1日中雨の日は、2004年に4日というのはあるが、2000年以降だいたい2日以下だ。

☆ 時代まつりをはじめ多くの行事が中止になった。観光への打撃が大きい。野菜の値段はどうだろうか。

☆ 洗濯物が悩みの種だ。
コメント

不審死

2017-10-29 12:36:51 | Weblog
☆ 陸上自衛隊の隊員が訓練中に失踪し、遺体で発見された件。

☆ 自殺とも考えられるが、どうして訓練中だったのだろうか。

☆ 不審に思うのは、テレビドラマの見過ぎだろうか。
コメント

「スタンダード」漬け

2017-10-29 10:57:15 | Weblog
☆ 朝日新聞、10月29日の朝刊「教育面」、「学校現場に広がるスタンダード」の記事を読んだ。

☆ 記事では主に学力向上のために、教育委員会が生徒の学習姿勢など細かい項目について「スタンダード」を定めていることを紹介していた。どこまで現場で徹底されているのか、また現場教員がどこまで真剣に捉えているのかはわからないが、あまり「スタンダード」が徹底されると抵抗を感じる。

☆ 学力の向上は生活習慣の改善からという意図はわからなくもない。ただ陳腐な言い方をすれば、生徒は工業製品ではないし、学校は工場ではない。教員にも「スタンダード」が求められているというが、マニュアル通りの対応をするファーストフード店ならいざ知らず、高い創造性、柔軟性が求められる教員の仕事がマニュアル通りにできるとも思えない。

☆ 「教育」という営みが「医学」などと違って、個々の教育実践やそこから得られた知見が学問体系として集積されていないのが残念だ。医学の処方は経験と科学的研究の結果を根拠としている。それは「スタンダード」であり、大概はそれで対応できる。また「スタンダード」から外れたり、新たな知見が得られれば、その「スタンダード」は書き換えられる。

☆ それに比較して、教育で言われる「スタンダード」は上からの管理強化か、百歩譲って、余計なお節介に思えてならない。

☆ 公権力がサービスや福祉の名のもとに家庭に過度に干渉することにも抵抗を感じる。確かに子どもの生活の乱れは家庭の問題に起因する場合が多い。時には、個々の生徒の発達上の問題や身体的なハンディキャップなどによることもあろう。それは個別に対応すればよいのではなかろうか。

☆ 教育委員会が推奨する「生活リズムチェックシート」には、ここまでやるかというほど細かく記述させるものがある。ほとんどの生徒は大雑把に書いて済ませているであろうが、神経質な親子や律儀すぎる教員がこのツールを扱えば、極めて窮屈な事態が生まれそうだ。強迫神経症になりそうだ。

☆ 国・文科省→都道府県教育委員会→市町村教育委員会→単位学校→教員→児童・生徒という流れの中で、大綱的な基準がノルマに変身してしまう。

☆ 時代は脱近代化に向かっている。時代は新たな創造性を求めている。規格品を再生する教育はもはや時代遅れだ。「生きる力」であったり「新しい学力観」というのは、そうした新しい時代・社会に生き抜ける人材を養成しようとしていたのではなかろうか。従来の常識を覆しあるいは超越する規格外の人材こそが求められる。教員にも想定外のことが頻発する教育現場で臨機応変に対応できる資質・力量が求められる。

☆ 「スタンダード」は各学校で吟味され教員同士で課題が共有されてこそ価値がある。(ここでも教員の多忙が問題になるが)「管理しやすさ」だけでは時間とエネルギーの浪費に終わると思う。 
コメント (2)

ストレス発散法

2017-10-28 19:11:28 | Weblog
☆ 藤原道長の栄華を記した歴史物語「大鏡」。その序に「昔の人は何か言いたくなったら、穴を掘ってそこに言いたいことを言い放って気持ちを晴らした」という記述がある。

☆ これは案外効果的なストレス解消法かも知れない。穴を掘るのが面倒なら、ビニール袋に吐き捨てるのも良いかも。

☆ 私が大学時代の心理学の先生は、踏切で通過する電車に向かって大声で叫んでいた。人気のない山中なら大声を出すのも気兼ねはいらないが、都会の真ん中ではそうもいかない。轟音の電車に叫ぶというのは案外いいかも。 
コメント (2)

野党の未来予想図

2017-10-27 21:11:35 | Weblog
☆ 参議院と地方議会は「民進党」が残るらしい。

☆ かつての「公明」のような扱いか。

☆ とりあえず次の参議院選挙までって感じかな。立憲民主党が地方組織を確立し、希望の党がまた分裂し、無所属の会が離合集散し、それなりの形になっていくのだろう。

☆ 結局、希望の党の一部は自民党に合流し、また一部は立憲民主党に吸収されるのかな。再び自民党と民主党の2大政党制へと収斂されていくのかな。小選挙制を維持するなら。
コメント

「方丈記」を読む

2017-10-27 16:39:15 | Weblog
☆ 古典の三大エッセイと言えば、清少納言の「枕草子」、兼好法師の「徒然草」そして、鴨長明の「方丈記」が挙げられる。

☆ 「方丈記」は、「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」という有名な文で始まる。自らの隠遁生活を紹介しながら、世の無常を記述する。鎌倉時代のブロガーと言ったところだろうか。都の様子の描写などはジャーナリストのようでもある。意外と短いものなので楽に読めるもありがたい。

☆ 人と競争をしたり、権勢を誇ったり、それが果たして何になるのだろうか。相対的な価値観にとらわれず、自然の中であるがままに生きれば良いではないか。こうした言葉は、日々の生活に疲れた心に響く。

☆ 作者は仏教、念仏に通じているようであるが、むしろ道教に近いように思う。

☆ 「おほかた、世をのがれ、身を捨てしより、恨みもなく、恐れもなし。命は天運にまかせて、惜まず、いとはず。身は浮雲になずらへて、頼まず、まだしとせず。一期の楽しみは、うたたねの枕の上にきはまり、生涯の望みは、をりをりの美景に残れり。」

☆ (出家し遁世してからは、人に対する恨みはなく。恐れもない。命は天運にまかせて、惜しんで長生きしようとは思わず、また早く死にたいとも思わない。我が身は空に浮く雲と考えて、あてにもしないし、不足ともしない。一生の楽しみはうたたねの気軽さに尽きるし、余生の望みは、四季の美しい風景を見ることだ)

☆ 野山に庵を建て、採集で空腹を満たすような生活。コンビニエントな生活に慣れてしまった私には無理だろうが、鴨長明のようなアナーキーな生き方にあこがれる。

☆ 簗瀬一雄訳注「方丈記」(角川文庫)参照
コメント (2)

「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」

2017-10-26 04:52:10 | Weblog
☆ ネットフリックスで「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」を観た。

☆ 想像以上に熱くて重いドラマだった。秘密のベールに覆われた公安警察をテーマにしているのも異色だった。

☆ 「公安機動捜査隊特捜班」とは、テロなど国家の脅威となる規格外の犯罪の捜査にあたる規格外のメンバーの部署。しかし作品の中で彼らが守るのは私腹を肥やす政治家たちで、彼らの葛藤もここにある。忠誠を誓う「国家」は果たして正義なのか。時にはテロリストの方が正論を言っているのではないかと。

☆ 単に勧善懲悪で終わらないところが作品の重さになっている。

☆ この作品にひきつけられるのは、ストーリーの面白さと俳優の熱演だ。特に私は「目の演技」に魅せられた。主役の小栗旬さん、西島秀俊さんの演技が熱い。小栗さんが演じる稲見朗は、シティーハンターの冴羽獠のようだ。西島さん演じる田丸三郎は笑顔を見せない演技を貫く。この二人の対比も面白い。

☆ 班長役は田中哲史さん、野間口徹さんは超能力者か。元ハッカーで情報分析のスペシャリストには新木優子さん。「24」のクロエの役どころだね。

☆ 犯人を追い詰め逮捕するところは「大江戸捜査網」を思い出す。もっと軽くコミカルにすると「ハングマン」や「キーハンター」だね。「スパイ大作戦(ミッションインポシブル)」の要素もあるように思う。オープニングテーマの最初のところはスパイ大作戦のテーマの最初と似ている。

☆ 物語は第2シーズン、そして更に先へと進んでいきそうだ。田丸が元外事課ということで、国際犯罪、国家間のスパイ戦まで進むかな。組織の手駒であり、実力部隊である彼らは、使われ方次第では要人暗殺部隊となる。彼らこそがテロ組織にもなる。その葛藤がこれからも深まっていくのだろうか。コアなファンは増えそうだが、あまり難しくなりすぎると、テレビドラマとしては苦しくなりそう。もっと予算がつけば、もっとすごい作品になりそうなのだが。
コメント