じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

松本清張「点」

2019-03-13 23:20:41 | Weblog
★ 「松本清張短編全集07鬼畜」(光文社文庫)から「点」を読んだ。

★ 戦後直後の話。かつて滞在した九州K市を訪れた作家のもとを手紙を携えた少女が訪れる。見ず知らずの男からの手紙でネタを買い取って欲しいとの内容だった。

★ ネタは潜入捜査で得られたある組織の内情であったが、作家にとっては興味のないものだった。黙殺することもできたが、使いの子どもに同情しいくらかのカネをもたせて返した。

★ そして、作者は「点」として生きたその男に興味を持ちだした。

★ 事実をもとに書かれた作品だというが、清張自身が「あとがき」に書いている後日談が面白かった。
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浅田次郎「帰り道」

2019-03-13 17:56:36 | Weblog
★ 浅田次郎さんの「獅子吼」(文春文庫)から「帰り道」を読んだ。

★ 東京オリンピックの翌年かな。高度経済成長の途上。集団就職で東京にやってきて、町工場で働く若者たち。彼らも少しずつ成長し、それぞれの家庭を持ち始める。

★ 一人の女性と一人の男性。純情すぎるゆえか、恋愛下手な二人。踏み切れそうで踏み切れない、すれ違ってしまう関係。

★ すべては最後の一文に集約されるが、彼女はそれを悔いてはいない。

★ 貧しかったけれど、古き良き時代の物語。
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英検の値上げを知る

2019-03-13 12:18:34 | Weblog
★ 英検協会から新年度のポスターが届いた。受験対策で多忙にしていたせいか、検定料値上げを知らなかった。結構上がるね。

★ 特に3級の上げ幅が大きい。協会側は「受験者も増え・・・」と値上げの理由を言うけれど、受験者が増えたら逆に検定料は下げてもいいんじゃないかな。公益財団法人なんだから。

★ 準会場に還元してくれるなら辛抱するけれど、そうでもないようだし。

★ 1年間の受験者数が360万人を超えるそうだから、相当な金額が集まっていると思うんだけれどね。

★ 従来型でこの検定料だということは、スピーキングを含む「新型」は相当高くなりそうだ。
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ドラマ「3年A組」

2019-03-13 05:41:16 | Weblog
★ huluでドラマ「3年A組」(全10話)を一気観した。朝になってしまった。

★ 暴力シーンも多く、ナイフを格好良く振り回すシーンなどはかつての木村拓哉さんのバタフライナイフを思い起こした。何かと自主規制で委縮気味の放送界にあって、勇気ある問題作だった。

★ 全体の雰囲気は、「暗殺教室」「告白」「金八先生」を混ぜたような感じだった。

★ 今どきの子どもたちが集まる高校の1クラス。ある美術教師が命を懸けた授業を行う。彼はなぜ、そんな凶行に至ったのか。

★ 匿名性を武器に心無い攻撃を繰り返すSNS社会に警鐘を鳴らす。

★ 何といっても菅田将暉さんの熱血演技だ。鬼気迫るものがあった。最終話の演説など、映画「独裁者」のチャップリンの演説を思い出した。
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