じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

ドラマ「ハゲタカ」

2007-08-22 23:31:33 | Weblog
★ NHKドラマ「ハゲタカ」は近年珍しい力のこもったドラマだ。

★ 最近はコミックを脚本に起こしただけのような安っぽいドラマが多い。「ハゲタカ」のようなドラマこそ多くの人々に受け入れてもらいたいものだ。

★ このドラマは企業のM&Aをめぐる人間模様を描いている。

★ 「ライブドア」や「村上ファンド」など記憶に新しいので、それらを思い起こしながら見ることができる。

★ 私が以前かかわっていた会社名が「ホライズン」(ファンドではない)というのも親近感を覚えた。

★ 私も銀行マンは嫌いだ。あれほど手のひらを返したような人々はいない。小金を持っているときは妙に愛想がよいが、一端資金繰りに困ると冷酷そのものだ。もちろん信用金庫のスタッフの中には親身に応援してくれる人もいるが、都市銀行や地方銀行はひどいものだ。それが商売だと言ってしまえばそれまでだが、あまり付き合いたくない人々だ。

★ 信用金庫でお世話になった人にはいつの日か恩返しがしたいものだと常々思っている。

★ こうしたドラマではどうしても「ファンド」が悪者になってしまうが、同族で硬直した経営をしている企業には「ファンド」による外科手術も必要だろう。結果的に能力のある意欲的な従業員にはその方がメリットが大きいだろう。

★ 能力がなかったり、能力が衰えたり、意欲的でない従業員は辛酸をなめることになるが、資本主義に徹しきればこれは致し方のないことか。

★ ただ「誰のための会社か」という問いかけは難しいなぁ。株主のためにアクセク働いていると思えば虚しさを感じるなぁ。

★ 資本主義も新たな曲がり角に来ているのかも知れない。
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全盲教師の挑戦

2007-08-16 15:47:51 | 教育
★ NHKの「福祉ネットワーク」という番組で「『「見えない』を乗り越えて ~全盲教師・一井鳴海の挑戦~」を見た。

★ 29歳の時に失明した教員が絶望と戦いながら、新しい人生を切り開こうとしていると言う話だった。

★ 光を失うと言う事がどれほどのことであるかは想像を絶する。私も高血圧から網膜静脈閉塞症を患い、半年間に渡り目の見えにくさを経験したが、「このまま回復しなければ、さらに悪化すれば」と恐怖を感じた。

★ 視力を失う事によって今ある生活のほとんど全てを失ってしまうように思えた。

★ 私の場合、治療の甲斐あって幸運にして回復した。しかし、メタボな体型から糖尿病の危険にさらされており、中途失明の危険と背中合わせの状態だ。

★ こうした体験からも一井先生の話は他人事には思えなかった。

★ 番組の中で紹介されていたが、視力障害者の就労は大きな問題だ。働いても年収が100万円に満たないと言う。これは生活保護の水準よりも低いではないか。働きたくても働けない。「希望を持って頑張れ」といくら口先だけでいっても、この現状では不安と絶望が増幅されるばかりだ。

★ 具体的な何か手立てが必要だ。視力障害をもった人が生きがいを持って働ける職場を開拓しなくてはいけないねぇ。

★ 大きな問題提起を投げかける番組だった。
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父親たちの星条旗

2007-08-16 00:02:53 | 映画
★ 終戦記念日だからと言うことでもないが「父親たちの星条旗」を観た。

★ 心ならずも、国債を売るキャンペーンのために「英雄」に仕立て上げられていく兵士達の話だ。

★ 迫力のある戦闘シーン。鋭い社会批判。しっとりとした終わり方。イーストウッド監督の演出が冴えていた。

★ 日本側からの視点で描かれた「硫黄島からの手紙」の方がわかりやすいように思えたが、これは私が日本人だからだろうか。

★ それにしても戦争は悲惨だ。国を問わず戦争を引き起こした指導者達は無能と言わざるを得ない。結局、死ぬのは一兵卒や民間人。

★ 戦争を推進する政治家達、軍部や財界のリーダー達は安全なところで旗を振っているだけというのも納得できない。

★ 戦争は二度と起こしてはならない。戦争への道は絶たねばならない。それが戦没者に対するせめてもの慰めではないか。
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DVD「小説吉田学校」

2007-08-11 06:04:12 | 映画
小説吉田学校

東宝

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★ DVDショップで「小説吉田学校」を見かけたので買った。なかなかDVD化されずあきらめていたが、昨年夏に販売されていたらしい。

★ 以前TV放映されていたものをビデオにとって持っているが、あらためてDVDを見ると、テレビ放映時にはカットされたシーンも入っており、なかなか良かった。

★ 政治を舞台に日本の戦後政治を彩った人々が実名で次々と登場する。世代は時を経て、子から孫へと移り変わってきたが、権力をめぐる人々の姿は変わらない。

★ 何としても再軍備を阻止しようとする吉田。憲法を改正し、再軍備をめざす鳩山。

★ 講和条約の締結を目指し奔走する前半の吉田と権力に執着する後半の吉田。「何があっても鳩山には政権を渡さない」。この言葉は最近の総理の言葉とそっくりだ。権力とはそれほど魅力的なものなのか。まるで「ロード・オブ・ザ・リング」だね。

★ ただ昔の政治家は吉田茂、鳩山一郎、三木武吉など重々しさがあったなぁ。プロって感じだ。今の政治家は軽いし、アマチュアっぽい。

★ ところで、大磯の砂浜で犬と散歩したり、砂遊びをしているのが、ポスト安倍の最有力者、麻生太郎氏なのかな。
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キングメーカーたち

2007-08-10 15:16:51 | Weblog
★ 大手新聞社で長年記者(特に整理記者)をしていた方と一緒に仕事をさせてもらったことがあった。この方のおっしゃるのに「大きな記事より小さい記事の方が面白い。小さい記事はどうしてもはずせない記事が多いから」

★ ところで今日の朝刊。国会議員の「同期会」で、森元総理、小沢民主党代表、綿貫国民新党代表などが一同に会したそうだ。

★ 時期が時期だけに非常に興味深い会合だ。ポスト安倍として小池防衛大臣の名前も出たそうだが、小沢氏は一蹴したとか。かつての同士も「テロ特措法」をめぐって今や政敵。小池大臣の「時代遅れ」発言もカチンときたのでは。

★ それにしても自民党、小池氏で目先をごまかそうとする姑息な手段では事態は収拾できまい。なんとしても森ファミリーから総理を出したいのか。政権構想のない人が総理になっても所詮は暫定政権だ。問題山積の中、暫定ではね。

★ 「最近は(安倍総理が)言うことを聞かない」と森氏が愚痴る場面もあったとか。芝居のうまい森氏だけに真意がどこにあるのかは不明だが、折りしも朝青龍は高砂親方の提案を拒否したとか。

★ きかん坊の親はどの世界でも大変だ。子どもを甘やかせたツケだという評論家も多いが、いかがか。
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読書感想文の魅力

2007-08-04 15:00:56 | 教育
★ 読書感想文の添削をしている。アルバイトでしている作文添削の一環だ。小学生が書いた読書感想文だが、実に趣がある。時としてこちらが感動して泣けてくる。

★ とにかく本の力というのはスゴい。良い本は子どもたちを刺激し、10歳前後の子ども達に思いもよらない言葉を言わせるのだ。

★ 今のところ感動した作品は、まず「おにたのぼうし」。優しさとは何かを感じさせる作品だ。いわさきちひろさんの絵も最高だ。

★ 人知れず人に優しくし、優しくしたがゆえに家から出て行かざるをえなくなる。そうなるとわかっていても優しくしないといられない。鬼の子おにたのこの優しさをどう表現すればよいのだろう。

★ この本を読んだ子もこの優しさを不思議に思い、考えていきたいと書いていた。考え続けてほしいものだ。

★ 次に良かったのは、「びりっかすの神様」。最初は競争否定のお決まりの物語かなと思っていたが、「がんばるとは人に勝つことではなくて自分に勝つことなんだ」という子どもの感想を読んで感動した。すばらしいセリフだと思う。

★ 子どもと接していると当然の事ながら未熟な面、悪魔的な面を感じことも多いが、時としてこうした「新しさ」に出会って感動する。そして子どもたちにこうした言葉を言わせる本の力は本当にスゴイと改めて思った。
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