じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

芥川龍之介「猿蟹合戦」

2019-03-15 18:30:13 | Weblog
★ 芥川龍之介の「蜘蛛の糸・杜子春」(新潮文庫)から「犬と笛」「猿蟹合戦」を読んだ。

★ 「犬と笛」は笛の上手な髪長彦が活躍する物語。笛の音が神々の兄弟の気に入るところとなり、お礼に犬をもらう。白犬の「嗅げ」、黒犬の「飛べ」そして斑犬の「噛め」。髪長彦はこの3匹を引き連れて、お姫様を救うという話。

★ 「猿蟹合戦」は昔話の「猿蟹合戦」の後日談を描いたパロディー。猿を殺した蟹は死刑に、蟹に加担した臼、蜂、卵は無期懲役になったという。「蟹は天下のために殺された」「(読者に)君たちも大抵蟹なんですよ」という。クロポトキンまで登場させるのだから、当時の時代背景を考えればなかなかの過激派だ。

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