じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「K-19」を観た

2017-07-09 23:10:40 | 映画
☆ 冷戦下、船出したソ連の原子力潜水艦K-19で実際に起こった原子炉事故を、映画化したもの。

☆ ケネディ、フルシチョフの名前が出てきたから、キューバ危機の時代。

☆ 狭い原子力潜水艦の雰囲気がよく伝わってきた。官僚国家の弊害もよく伝わってきた。

☆ ロシア人をアメリカ人が演じているというのは、ちょっと抵抗があるかな。気質がアメリカ的だと思った。


☆ 決死の原子炉修理。被曝量は致死量の10倍だったという。

☆ 乗組員たちは、事故のことを口外しないよう命令されたという。

☆ 日本映画「八甲田山」でも口外が禁じられていたなぁ。

☆ 官僚の保身と隠ぺい体質は、どこの国も似たようなものだ、と思った。
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日曜洋画劇場「ザ・ロック」

2009-02-22 23:04:08 | 映画
★ 日曜洋画劇場は「ザ・ロック」」だった。

★ ショーン・コネリーとニコラス・ケイジの共演で、旧アルカトラズ刑務所に立てこもり、化学兵器で国を脅迫するテロリストと戦う映画だった。

★ DVDで2、3回見たけれど、何度見ても面白い。

★ ただ今回の日曜映画劇場版は最後がひどかった。結局、落ちがないままで終わってしまった。教会に行くシーンがない。最悪の編集だ。

★ ショーン・コネリーがせっかく暗示を与えたのに、何のことかさっぱりわからないではないか。
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閉ざされた組織の狂気

2009-02-16 03:27:44 | 映画
★ ベルリン国際映画祭の記事で若松孝二監督「実録・連合赤軍」が目についた。

★ 映画はまだ見ていないが近くDVDが発売されるそうなので、見てみたいものだ。前半は集団リンチ殺人事件を描き、後半は浅間山荘事件を描いているという。かなりグロい場面もありそうなので覚悟して見てみたい。

★ それにしても、ホームページで連合赤軍事件に関する記事を読んでいると、集団リンチの様子は悲惨なものだ。「総括」や「自己批判」の名のもとに行われた集団暴行は、閉ざされた組織の狂気としか言いようがない。こんなものは革命でも何でもない。

★ 人間の嫉妬心や権勢欲と組織内のヒエラルキーが結びついてしまったときの攻撃性には驚く。ある者は暴行に加わらなければ次は自分がターゲットにされるから、その恐怖から加担したという。

★ 「戦争」と言うもの「軍隊」と言うものの本質もこのようなものかも知れない。人間はどうしてここまで残虐になれるのだろうか。どうして自己破滅への道を歩んでしまうのだろうか。

★ 彼らは外に向けた攻撃性が官憲によって押さえつけられたために、それが内に向かってしまったのだろうか。彼らは時代の酒に酔ったナルシスト達なのか。彼らなりに「革命」を真剣に考えていたのであろうが、今から思えばはた迷惑な「革命ごっこ」に思える。

★ 「革命」の嵐はずっと昔に去ったが、閉ざされた組織の狂気はオウム事件でも再現された。集団リンチまでは至らなくとも攻撃性のウィルスは企業社会や学校社会に蔓延している。

★ 人間には恐ろしい一面があるようだ。
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「火火」

2009-01-21 02:54:06 | 映画
★ NHK-BSで「火火」という映画を見た。2004年作の映画だが、こんな映画があったことは知らなかった。何をおいても田中裕子さんの名演が光っていた。

★ 信楽に生きる女性陶芸家の生き様の話である。古来の技巧の復活をかけ、土と火との戦いに明け暮れる毎日。極貧の生活の中でも陶芸にかける情熱は決して衰えなかった。

★ 親子の葛藤など家族の問題もうまく描かれていた。息子も母親と同じく陶芸の道を目指すが、病に倒れてしまう。白血病だった。

★ 後半は息子の闘病生活の描写や骨髄バンク創設に向けての動きに多くの時間が費やされる。ややもすると二兎、いや三兎をを追って収拾がつかなくなるが、そこは田中裕子さん演じる母親がどっしりと要になっていた。

★ 最後はちょっぴりしんみりしたが、これも人生。力強く窯にまきを投げ込むシーンで終わって良かった。 
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「かもめ食堂」を観る。

2008-12-17 02:45:15 | 映画
★ 「かもめ食堂」を観た。舞台はフィンランド・ヘルシンキ。日本人女性が開店した「かもめ食堂」はさっぱりお客さんが来ない。毎日開店休業状態だったが、やがていろいろな人がこの食堂に集まるようになる。

★ 派手な演出はない。フィンランドの自然の美しさを随所に紹介しながら、日常を坦々と描いている。地味な映画だが最後まで飽きさせないのは、脚本、演出そして登場する俳優のうまさであろう。

★ 小林さん、片桐さんのデコボココンビもよかったが、もたいさんの間がとてもいい味わいだと思う。絶妙だね。コミカルな場面もあって面白かった。

★ ゆっくりとした時間を堪能できる映画だった。時々出てくるフィンランド料理や日本料理はすごくおいしそうだった。何よりもコーヒーが飲みたくなった。

★ 「人は変わっていくけれど、いいように変わっていけたらいいですね」というセリフが気に入った。
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「4分間のピアニスト」

2008-12-12 13:30:40 | 映画
★ もう1時になってしまった。仕事が山積みだと言うのにWOWOWで「4分間のピアニスト」という映画を見てしまった。

★ ピアノの才能に恵まれながら殺人を犯した服役囚と彼女の才能を認めてレッスンを申し出る老音楽教師との葛藤とふれあいのドラマだ。

★ お互いに心に傷をもつ。2人は葛藤を繰り返しながら、お互いの心の傷を打ち明けあう。人は普段は表面を取り繕って生きているが、ぶつかり合うことで秘められていた心の傷が暴露される。それは結局癒しなのかもしれない。

★ ぶつかるなら関わらなければいいと思うのだが、どうしても関係が絶てないのは「縁」なのだろうか。お互いの嗅覚が相手を自分に必要な存在と認めているからなのだろう。

★ 「人生の意味は何か」と問うセリフがよかった。「ほとんどの人は耐えて生きること」。あらためて「人生の意味は何か」と問われれば考えてしまうなあ。忙しさの中で人生を消化試合のように過ごしてはいないかと反省をした。このままでは振り返ってみれば何も残らない。

★ ところで最後の4分間の演奏は圧巻だった。形式美を楽しむのも音楽なら、形式を破壊し創造をするのも芸術の楽しみだろう。人間のぐつぐつとした情念が肉体と言う有限な殻の中でもがき苦しんでいる。その戦いが表現する人の苦しみでもあり楽しみでもあるのだろう。それは生きることそのものにも通じるものがあるように思う。

★ ピアニストの物語といえば「ピアノの森」を最近読んでいない。少年はどのように成長したのだろうか。「神童」は切なくも美しい物語だった。「あしたのジョー」も思い起こした。
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「菊次郎の夏」

2008-09-17 13:47:58 | 映画
★ WOWWOWで北野武監督の「菊次郎の夏」を観た。最初は何気なく見ていたが、深夜にもかかわらず最後まで観てしまった。ヤクザな男が少年を連れて、少年の母を訪ねるといった内容だ。

★ 派手な演出があるわけではなく、男と少年、そして彼らが出会う愉快な人々の様子を「絵日記」のように描いている。叙情的な作品だが、どうして引き込まれてしまうのか不思議なくらいだ。

★ 飽きないのは主演のビートたけし氏の魅力であろう。ときどき描かれるコミカルな演技に爆笑してしまう。バス停で男が草むらに落ちるシーンや井出らっしょ氏のタコのコスプレ(?)には笑った。

★ 少年の心の中を慮れば必ずしもハッピーエンドではないが、現実の残酷さとその癒しが描かれた映画と言えるかもしれない。

★ 特筆すべきは名匠・久石譲氏の音楽だ。主題歌のすばらしさは言い尽くしがたい。この曲を聴けば映画の場面がよみがえる。名曲である。 
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「キトキト!」

2008-08-31 02:33:06 | 映画
★ 「雨鱒の川」を観てあこがれた伊藤歩さんが見たくて、「スワロウテイル」と「キトキト!」を観た。

★ 「スワロウテイル」は無国籍な雰囲気が漂う幻想的な映画だった。マッドマックス2を思い起こさせるところもあった。少女時代の伊藤歩さんが実に良かった。15歳とは思えない存在感だった。

★ そして「キトキト!」。Vシネマに毛の生えた程度の作品かと思っていたが、とんでもない。十分に泣かせてくれた。大竹しのぶさんの演技のすばらしさだろうが、母の愛がズーンときた。母の愛は世代を超えてユニバーサルなものだと思った。

★ 私自身、「人生で何を残せるのか」と考えさせられた。

★ 伊藤歩さんといえばサントリーオールドのCMでも印象的な娘役を演じておられたが、「キトキト!」でもすばらしい演技だったと思う。
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「ふたり」

2008-06-18 13:00:32 | 映画
★ 深夜に大林監督の「ふたり」を観た。何度目だろうか、何度観てもこの映画は泣ける。

★ 優秀な姉とドジな妹。ある朝、その優秀な姉が事故で死んでしまう。そして相変わらずドジな妹の前に、ある日、姉のお化けが現われる。

★ 少女がさまざまな困難に遭遇し、そこから成長し大人になっていく姿を、大林監督が見事に描いている。尾道の町もいいなぁ。

★ 初の主演というが、石田ひかりさんは主人公の実加になりきっている。私は「親友」長谷部真子役の柴山智加さんが好きだ。ショートヘアがとても魅力的だ。和服姿が格好いい。

★ 真子が「とうちゃん死んじゃった」とまんじゅうを握り締めながら、実加と抱き合うシーン。ジーンと来る。実加と真子がお互いを「親友」と呼ぶセリフ回しもいいなぁ。 

★ 姉役の中島朋子さんの落ち着いた演技は風格だね。両親役の富司純子さん、岸部一徳さんはズッシリと映画の柱になっているように思う。

★ 主人公実加が鏡の前で姉の千津子と別れるシーン。言葉のない「サヨナラ」がたまらない。

★ 原作は赤川次郎さん。音楽は久石譲さん。テーマ曲「草の想い」、最高だ。
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「雨鱒の川」

2008-02-04 04:25:40 | 映画
★ 深夜の映画番組で「雨鱒の川」を観た。大自然の中で生きている人間の姿が感動的だった。

★ 少年と雨鱒が話すところは楽しかった。幼い少年と少女とのやりとりが可愛かった。女の子は「14歳の母」を演じた志田未来ちゃんだ。

★ 青年になった主人公の少年を玉木宏氏が、少女を綾瀬はるかさんが演じていた。どちらもなかなかの芸達者だ。サントリーのCMで話題になった伊藤歩さんもでていた。

★ 若い役者達を星由里子さんや柄本明さん、阿部寛さん、中谷美紀たちが取り囲み、とても心温まる映画だった。派手さはなくても日本映画はいいなぁと思った。

★ 最後の場面は川から海へ、大海に泳ぎ出る魚のように若い二人を描いているのが印象的だった。

★ こういう映画もいいなぁ。原作も読んでみたいと思った。
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