勝の演説

★　大河ドラマ「龍馬伝」、遂に海軍操練所が廃止された。

★　解散式での勝海舟の演説には感動した。なぜ勝が脱藩しないのかと述べるところ。史実はどうか知らないが、ドラマとしては見せ場だった。

★　勝は「脱藩するには年をとり過ぎた」と言った。

★　勝は若者たちに日本の未来を託した。金八先生ともダブって心にグッときた。

★　いろんな意味で捉えることができる演説だが、１人ひとりがこの国の行く末を考えなければならないと考えさせられた。檄を飛ばされた感じがした。

マニフェストマッチ

★　ヤフーで参議院選特集として「マニフェストマッチ」をやっていたので試してみた。

★　各党書き方がバラバラなので読むだけで疲れるが、それぞれの政策について何とか一つずつ選んで、結果を見た。

★　７項目中、自民党のマニフェストを選んだのが２項目、公明党が２項目、あと民主党、みんなの党が各１。意外と「たちあがれ」が１項目あった。自分自身が案外保守的だと知ってちょっとショック。

★　といっても、マニフェストを読むとどの政党かだいたい見当がつくし、共産党や社民党は「もっともだ」と思っても現実性を考えて敬遠してしまった。

★　そもそもマニフェストって、そのまま実現されたためしがない。

★　政党も政治家も当てにはならない。新聞社の議席予測を見ても政界再編は必至の様相だし、誰が言ったか「ガラガラポン」となるかも知れないね。

Ｖ字回復

★　ワールドカップ、日本対デンマーク戦は早朝にもかかわらず視聴率が３０％を超えたという。

★　本大会までの指揮官や選手へのブーイングがまるでウソのようだ。サポーターというのは身勝手なものだが、反省しなければならない。

★　最初の期待が小さかっただけに、この快進撃に期待が一気に高まる。人気がＶ字回復だ。（どこかで見たような景色だが）

★　「勝てば官軍」という言葉があるが、勝つことの大切さを改めて物語る結果となった。

起きてて良かった

★　サッカーワールドカップ、日本はデンマークに３対１で勝った。

★　朝の３時半からと厳しい時間帯だったが、起きて見ていて良かった。日本サッカーの歴史的瞬間だった。

★　これでベスト１６。次は決勝トーナメント。強豪パラグアイ戦だね。

★　選挙どころの騒ぎではなさそうだ。

師との別れ

★　大学時代、指導教官としてお世話になった先生が亡くなられた。８８歳。天寿を全うされたのだとは思うが師との別れは心寂しいものだ。

★　大学を退官されてからは、年賀状だけのご挨拶になってしまい、ご生前のうちにもっと教えを乞うておけばと思っても、後悔先に立たず。

★　先生は教育社会学の研究室におられたが、本来の専攻は西洋教育史だった。梅根悟氏の教えを受けたと生前おっしゃっていた。

★　手元に１９６２年に刊行された梅根悟編「世界近代教育史」がある。この中でも、先生は執筆者に名を連ねられている。

★　学校の「宗主権」をめぐる論文について、「この論文の価値は今でも変わらない」と自負されていた。

★　大学の最終講義は、ご自身が翻訳されたジェンクスの「不平等」についてだったと記憶している。

★　大学の講義でイギリスへの留学時代の話をされていた。「バニラと注文したのにバナナと聞き取られてしまった」と談笑されていた。研修合宿では「蘇州夜曲」を口ずさんでおられた。

★　サングラスに地味な半袖シャツ、一見するとそのスジの親分に見えた。私の低次元な宗教の話にも耳を傾け、微笑んで聞いて下さった。時間外にドイツ語を教えて頂いた。

★　思い出は尽きない。以前の大学は今よりもっとおおらかだったから、先生の大きな懐の中で、卒論も無事出させて頂いた。

★　高木正太郎先生のご冥福を心からお祈りいたします。

消費税騒動

★　自民党が消費税１０％を打ち出せば、民主党の菅総理もそれに賛同するかのような発言。消費税増税に向け一気に進むのかと思いきや世論調査の数字を見てかどうか、菅氏の発言が急にトーンダウンした。

★　この消費税にはいろいろな思惑が絡んでいるようだ。

★　自民党の谷垣総裁は民主党の政策を自民党の政策の「カンニングだ」と発言をしていたが、大いにカンニングしてもらえば良いではないか。そうした批判よりも、野党なのだから「自民党政権になると、こんなに暮らしが良くなりますよ」とアピールした方が良いと思うのだが。

★　逆にいえば菅政権は自民党と政策をかぶせることによって、自民党の独自性をうまく打ち消している。消費税増税も「超党派」を呼びかけているが、これはなかなかズルい戦術だ。

★　国や地方の財政を考えれば増税やむなしと考えている国民も多い。しかし、できれば税金を払いたくないというのも人情だ。理屈でわかっても感情的にどうもということだ。そして民主国家だから、これが意思決定に大きな影響を与える。

★　増税を掲げて選挙を打てばまず負けて当然。その貧乏くじを誰が、どの政党が引くかということだ。民主党としては独り負けはしたくない。道連れにということだろう。

★　いずれにせよこの消費税、次の総選挙の大きな目玉になることは間違いない。

迅速な教育改革を

★　真の社会変革は教育によってのみ実現できると私は思う。教育とは未来をつくる営みだ。

★　しかし、教育は選挙の票にはあまり結びつかないようで、政治家の皆さんも口先では教育の重要性を言われるが、それほど熱心ではない。

★　もちろん教育が政争の具となったり、かつてのような文部省対日教組の不毛の対立は生産性が少ない。古い言い方をすれば「教育」は社会の上部構造なので、その主導権の争奪は階級闘争の大きなテーマと言うことなのだろうが。

★　前置きはともかく、「教育白書」は親の所得と学力との相関を認め、また中教審では４０人学級から３５人学級（小学１・２年生は３０人学級）に向けての審議が始まるそうだ。

★　民主党の選挙公約によると、幼保一元化に向けた動きも志向されている。

★　どれもこれも今更というものだが、２０年近く遅れて、ようやく教育の条件整備の論議が活発になりそうだ。

★　世の中は日々移り変わっている。学校の役割、さらには公教育の役割も再検討されなければならないだろう。最近、親の個別利害と公的役割の衝突が目立つように感じる。

★　校内で刃物を使った傷害事件が連発しているのも暗い将来を暗示している。

★　教育の課題は大きい。財政の裏付けが必要な課題も多いが、もっと迅速に動いて欲しいものだ。

「職を賭す」と言うが

★　自民党、谷垣総裁は参議院選で敗北すれば総裁を辞職すると明言した。

★　最近流行りの「職を賭す」ということだろうが、世間はおろか党内からも冷ややかな反応を感じる。最近の民主党のＶ字回復に、あきらめムードが漂っているようだ。

★　民主党を選挙目当てと批判するのは良しとして、だったら自民党なら社会をこう変えるという方策が全然見えてこない。世代交代が進んでいるようにも見えないし、元気のいい人々は離党してしまった。

★　民主党を「表紙を変えただけ」と批判している以上、今更選挙目当てで総裁を変えるわけにもいかず、敗北に甘んじるだけという雰囲気だ。

★　谷垣おろしのチャンスはあったのに、逃してしまったなぁ。「攻め」が野党の本分だが、長年の与党生活で「守り」のクセが抜けきれないのだろう。

★　政党としての賞味期限が過ぎたということか。「保守」とは言っても改革は必要だろうし、斬新さがなければ飽きられて当然だ。

「国家的危機」

★　菅総理は動きがすばやい。口蹄疫が飛び火、拡大している宮崎県に入り口蹄疫問題を「国家的危機」と位置づけた。

★　具体的な話はわからないし、選挙戦を意識したパフォーマンスかもしれないが、危機に際してはこうやって国のリーダーが行動するとは大切なのだろう。鳩山前総理との違いを見せつけられるようだ。

★　ところで口蹄疫、これからどうなるのやら。ウィルスが絶滅することはないから、共存していかなければならない。かといって人間のようにワクチンを接種して生き延びる道は今のところ考えられていない。さながらペスト禍の中世のようだ。

★　地球上の生物は今までに何度も大量絶滅を経験したと言うが、ウィルスのまん延も一つの原因仮説のようだ。

★　家畜にとってのパンデミック、新型インフルエンザパニックを思い起こさせる。ウィルスは違えど、ウィルスとの戦いは人類も同じだ。

★　いずれも対処を誤れば「国家的危機」さらには「地球的危機」に発展する恐れがある。

政府広報に思う

★　政府広報「未来たちへ」を見た。ビルや道路よりも子どもたちの笑顔が大切と言った内容。「コンクリートからいのちへ」という民主党政権の主張なのだろう。

★　民主党政権には頑張って欲しいのだが、民主党の政見放送ではなくて政府広報として「子ども手当」「公立高校無償化」などの政策を実現しましたよと流されると、何か違和感を感じる。

★　参議院選の宣伝活動見え見えだ。それも税金を使って政党の宣伝をしているようで、何かひっかかる。どうせやるなら、「普天間基地は辺野古へ」も言えばよいのに。