じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

わくわく授業

2007-06-16 12:31:44 | 教育
★ ふとNHKの「わくわく授業」という番組を見た。何の気なしに見て、そのうちに見いてしまった。

★ 取り上げられていたのは、沖縄の小学校での「MYリトマス紙を作ろう」という授業だった。これが実に面白かった。

★ リトマス紙といえば酸とアルカリを見分ける指示薬で、ムラサキキャベツが代用できると言うことは知っていた。

★ この授業はそれ以外に指示薬になるものが学校や家庭など身近にないかというものだった。教師は指示薬の役割を示し、色素の抽出法を示し、あとは材料探しから抽出法まで生徒に任せていた。

★ 花から色素を取り出す生徒。木の実から色素を取り出す生徒。ミキサーで粉砕した小松菜を家庭からもってくる生徒。たまねぎを持ってくる生徒。このへんになってくると見ているこちらまでわくわくしてきた。果たしてどれが指示薬となるのだろうか。

★ そして実験。アジサイなどの花から取り出した色素は酸にもアルカリにも反応した。指示薬となるのだ。さりげなく学級通信でアジサイを取り上げヒントを与えるあたりは、なかなか渋い演出だ。それに気づく生徒も偉い。

★ たまねぎの抽出液がアルカリに反応するのにも驚いた。

★ 反応するもの、反応しないものいろいろとあり、生徒の一喜一憂が見られたが、実験に熱中する様子が実に良かった。

★ 担任の先生の説明の仕方、授業の進め方もとてもうまかった。何よりも基礎知識がすごい。実験結果について学級通信で専門的な解説をしているのも良かった。学校だけにとどまらず、家庭も巻き込んで学ぶ空間ができているのがすばらしいと思った。

★ たいへんわくわくし、参考になる授業だった。
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食糧安全保障

2007-06-12 23:48:56 | Weblog
★ ウナギの稚魚の輸出が規制されると言う。クジラ、マグロなど日本人に馴染みの深い食材が次々と姿を消したり、高価になったりしている。ウナギもトロもそのうち庶民の口には程遠いものになるかも知れない。

★ ウナギやトロならまだしも、地球の温暖化による環境変化や人口の爆発的な増加によって、食糧をめぐるパイの取り合いが熾烈になってきたようだ。

★ 特に地球の人口の5分の1を抱える中国の経済発展は、食糧、エネルギーともにこれからの世界の大きな台風の目となりそうだ。

★ 日本も集団的自衛権云々を考える前に食糧をめぐる安全保障を考えたほうがよいのではないか。食糧自給率を高めなければならないのではないか。

★ 今の日本で自給できると言えば米ぐらいだろう。あとはせいぜい野菜ぐらいか。そして米にしても10数年前の凶作は記憶に新しい。タイ米とのブレンド米によってなんとかその場をしのいだんだったなぁ。

★ 今の日本なら米が不作でも他に食べるものがあるからよい。しかし世界的な混乱により輸入が途絶えたら、それこそ日本人が干上がるのは時間の問題だ。

★ 飽食の時代とか、グルメブームとか言ってはいられなくなる。狭い国土ではあるが農業立国も考えたほうが良いのではないか。

★ ウナギの問題からふとそんなことを思った。
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いちゃもん社会

2007-06-12 13:37:31 | 教育
★ 東京の公立学校は親からの不当な要求に対応するため弁護士との連携を強めると言う。「モンスターペアレント」と呼ばれる自分勝手な親の存在はもはや放置できない状況らしい。

★ 今日の「天声人語」は面白かった。学校に限らず「いちゃもん社会」の実態について取り上げていた。

★ 何かあれば訴訟を起こすといったアメリカ社会の前兆か、あるいはより弱い立場のものに、いちゃもんをつけてウサを晴らすと言ったストレス社会のツケか。

★ ホンネはともかくタテマエでは「お客様は神様」といった性善説に立つサービス業。いちゃもんと呼ばれるゲリラ戦には少々手を焼いてしまう。

★ いちゃもんと言っても正当なものもあれば不当なものもある。不当なものでもプロの(?)クレーマーによるものもあれば、そもそも聞く耳をもたず理屈の通じない人もいよう。逆切れする人もいよう。大手ではクレーム処理のマニュアルがあるのだろうが、一概に対応できないのが難しいところだ。

★ 以前勤務していた英会話学校では、自分が英検に合格しなかったのが納得できないといって何度も電話をかけてくる人がいた。役所でアルバイトをしていたときは、何かの申請が通らなかったことが気に入らないと言って大声で「上の者を呼べ」と怒鳴り散らすその筋の人がいた。

★ ラーメン屋で「唐揚げが一つ少ない」と店員を怒鳴る人、「虫が入っていた」といって何とかしてくれという人。レンタルビデオ店で返却日を過ぎていたため延滞料を請求され逆切れする人。法務局で会社関係の閲覧をしていてその費用をされると「オレが見たんと違う。あんたが見たんやからなんではらわなあかんねん」と職員を睨みつける人。

★ 消費者中心社会はまことに結構なことだが、いちゃもんに対するルール作りも必要かもしれないね。

 
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一人っ子、末っ子

2007-06-12 13:11:44 | 教育
★ 大学時代に教育評論家。吉岡たすく氏の講演を聞いたことがある。中でも印象に残ったのが兄弟の順番による性格の特徴についてだ。吉岡氏は3人兄弟を例に上げられていたが、長男、次男、そして末っ子とそれぞれの特徴をおもしろおかしく説明されていた。

★ それから20余年。受け持たせていただいている子どもの様子を見ると、確かに兄弟の順番によって性格に特徴があるようだ。

★ もちろん少子化の時代で、最近では一人っ子の割合が多くなっている。一人っ子は自我が強い割りに気が弱い。わがままな傾向があり自分が常にかまってもらいたいようだ。自分の思い通りに進んでいると気分が絶好調だが、ちょっとしたつまづきがあるとすぐにしょげてしまう。「一人っ子症候群」とでも言おうか。経験からして父親の優しい男の子にこの傾向が強いようだ。

★ 第一子はだいたいボーッとしているがさすがにお兄ちゃん、お姉ちゃんだけあって安定感がある。第二子は上と対抗して成長していくせいか、だいたい「やんちゃ」である。

★ 末っ子が甘えたなのはいつの時代も一緒か。ある面一人っ子と似たような傾向もあるようだ。

★ 親の養育態度や家族関係で子どもの性格が変わるというのは面白い傾向だね。
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介護ビジネス

2007-06-08 15:11:56 | Weblog
★ 業界最大手のコムスンが行き詰ったね。時代の風雲児として活躍するグッドウィルの社長。介護ビジネスに目をつけたのはいいけれど、なかなか思い通りには行かなかったようだ。

★ 最初こそは、テレビCMとかに大金をつぎ込んで一気に事業の拡大を図ったが、経営の方向を間違えたのではなかろうか。

★ 金持ち相手に高級な介護サービスを提供するようなビジネスにしておけば良かったのに、大きく裾野を広げたものだから結局は合理化せざるをえなくなったのではないか。

★ 私の父親も高齢と病気の後遺症で要介護の認定を受けている。地元の病院に週2回、看護師さんによる入浴介助と地元のヘルパーサービスに週1回、ヘルパーさんによる身の回りの世話をお願いしている。家族としては実に助かっているし、何よりも父本人が必要以上に家族に気兼ねしなくていいので、少しでも楽しい日々を送っているようだ。

★ 介護ビジネス(ビジネスといっても非営利に近い)の業者の中にはこのような真面目な人々がほとんどであろう。コムスンにしても現場の担当者は良い人が多いようだ。

★ ただそれだけに、会社の方針に振り回され、お客さんと会社との板ばさみに苦しまれているのは本当にお気の毒だと思う。問題なのは経営者の力量不足である。

★ しかし逆に言えば有能なスタッフはいるわけだから、資質、力量の備わった経営者さえいればしっかりとしたビジネスとして成り立つ可能性もあるのかな。

★ 私企業に問題があるからといって公的なものに頼るのもどうかと思う。私の町には公的なデイケアなどのサービスもあるが、スタッフはどうしても「公」であることに安住してしまうようだ。役所意識が抜けないらしく、ひとり一人へのキメ細やかなケアにはかけるようだ。

★ 私の父も最初は公的なサービスを利用していたが、その扱いに馴染めず利用をやめた。その現状を訴えても施設側は「わがまま」として受けとられたようだ。

★ だから結局は私企業による競争によって淘汰せざるをえないのだろう。今回の事件によってコムスンが市場から見放されるのは一時的な混乱はあるものの、それはそれで市場原理がうまく機能しているからだろう。

★ コムスンのシェアを他の企業がサービスの質で奪い合って欲しいものだ。

★ 最後に介護など福祉に携わる人々の勤務条件はもっと改善されるべきだろう。誰がどのように負担すべきか考える必要があると思う。これ以上に負担が増えることは嫌だが、天下りによって公務員を扶助するといったムダや政治家の業者とが癒着して生み出されるムダがなくなるのなら、いくらかの負担は仕方なかろう。

★ 社保庁の問題もひどいし、日本人は概しておとなしいがあまり甘く見ると革命が起こるよ。 
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