じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「夕凪の街 桜の国」に感動

2010-04-30 01:06:37 | Weblog
★ 「夕凪の街 桜の国」を観た。原爆の傷痕を一つの家族に焦点を当て丁寧に描いていた。美しく、悲しく、素晴らしい映画だった。

★ 佐々部監督の昭和描写は絶品だ。

★ 髪留めと川が象徴的に使われているように感じた。原爆の傷が世代を超えて引き継がれていく様、そして傷を負いながらも力強く生きていく人間の素晴らしさ、命の連鎖を感じた。

★ 麻生久美子さんの演技には泣けるなぁ。「長生きしようね」というセリフがたまらない。藤村志保さんは「カーテンコール」同様、素晴らしかった。田中麗奈さんのシリアスな中にちょっとコミカルなところも素敵だった。

★ 小池里奈さんは、とてもかわいかった。打越さん役の吉沢悠さんも良かった。

★ 「原爆は落ちたのではなくて、落とされたのだ」、麻生さん演じる皆実(みなみ)さんの厳しい言葉だ。間違いなく、原子爆弾は人を殺すために落とされたのだ。

★ 人類はこの現実に何ら言い訳はできないし、この現実を肝に銘じておかねばならない。戦争から時がたつと一見勇ましい発言をする人々が現れるが、過去の過ちを絶対に繰り返してはいけない。   
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「明日、君がいない」

2010-04-29 22:17:51 | Weblog
★ オーストラリア映画「明日、君がいない」を観た。

★ ドラマとインタビューを組み合わすドキュメンタリータッチの作品。いじめ、ゲイ、妊娠、恋愛、両親との関係など、高校生の孤独が浮き彫りにされていく。

★ 以前見たコロンバイン高校のドキュメンタリー映画にも通じるものがある。

★ 作品としての深さはあまり感じなかった。
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「ベロニカは死ぬことにした」

2010-04-29 19:15:43 | Weblog
★ 真木よう子さん主演と言うことで見た。真木さんはとても美しかったが、「SP」や「パッチギ」の真木さんの方が好きだ。

★ 舞台劇を映画にしたような作品だった。芸達者な女優が多く出演しているのに、伝わるものがなかった。物足りない映画だった。
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「蝶の舌」を観る

2010-04-29 17:17:54 | Weblog
★ スペイン映画「蝶の舌」を観た。秀作は見終わった後の余韻が違う。

★ クライマックスまで自然豊かで人情味あふれる情景が豊かなだけに、最後のシーンは激烈だった。血や戦闘シーンを直接見せずに、戦争の残酷さ悲惨さをここまで描くのは凄い。

★ スペインの穏やかな小さな村が舞台。共和派か王政派かの対立はあるもののそれを自由に語ることのできるのどかさがあった。

★ 持病の喘息のため遅れて小学校に入学してきた男の子が、開明的な老教師との交流を通して自然の神秘や人生の豊かさを学んでいく。自然の美しい色彩の中で話は進んでいくが、やがてファシズムの足音が迫ってくる。

★ 最後のシーンは、結論を急がずじっくり反芻して考えてみたいものだ。

★ この映画を観て、人生とは何かをじわじわと考えさせられた。
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「めがね」を観る

2010-04-29 04:51:28 | Weblog
★ 荻上直子監督「めがね」を観た。

★ 駆け足で走るような映画が多い中、のんびりと歩くような映画だった。「アバター」の対極的な映画だと思う。

★ 前作「かもめ食堂」は大傑作だったが、本作も独特の味わいのある作品だった。何と言っても小林聡美さんともたいまさこさんのコンビがいい。

★ もたいさんの存在は素晴らしい。笑顔、ぶすっとした顔、どちらも最高だ。

★ この映画は海の波音とチェロ、マンドリン、ハーモニカといった楽器がうまくあっている。セリフは少なめで、静止画像のような風景をただじっと映しているようなような場面も目につくが、この「間」がまたいい。

★ 「24」とは一味違うが、映像の中の時間と共有している気がする。

★ 「めがね」というタイトルにはあまり意味はないそうだ。派手さは全くないが、癒される映画だ。
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「ノン子36歳」

2010-04-29 02:11:48 | Weblog
★ 坂井真紀さん主演。

★ ストーリーとしては、どうなんだろう。なんか中途半端な気がする。

★ ひよこを売りに来た青年の性格がよくわからない。出たとこ勝負の大胆さがあると思えば、妙に慇懃だし。狡猾さもときどき出てくるし。オスのひよこを安く買い取ってくるあたりは才能があるのだろうが、それを売る手はずが全くついていないところが何とも無計画だ。

★ クライマックスの自滅的な行動は、飛び過ぎているように思う。

★ コミカルなのかシリアスなのか、感情移入に困る映画だ。
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「ブルーベルベット」

2010-04-29 00:21:12 | Weblog
★ デヴィッド・リンチ監督の「ブルーベルベット」を観た。

★ デヴィッド・リンチ監督と言えば「ツインピークス」が懐かしい。シュールなドラマだったが、見始めると最後までやめられなかった。今でいう「24」のような魅力を感じる作品だった。

★ 主人公の男性は、「ツインピークス」ではFBIの捜査官だったように思う。

★ この作品は「ツインピークス」よりも前に作られているが、性的倒錯や狂気の様子は「ツインピークス」に通じるものがある。

★ 人物を追っていたカメラが急に頭上の木を映しだしたりする所が、さすがにサスペンス。

★ 理詰めで考えればおかしな話だが、人間の「好奇心」と言うのは余計な事件に首を突っ込んでしまうもんだと思った。

★ ヒッチコック監督の映画に通じるものもあるように思った。
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ギリシャ危機

2010-04-28 22:50:46 | Weblog
★ ギリシャでは財政が悪化し、債務不履行の状態に陥っているという。

★ 財政悪化の原因としては公務員の待遇や年金制度が指摘されているが、今まで甘い汁を吸っていた人々が給与の引き下げや増税などで急に締め付けられたものだから、社会混乱がますます増大している。

★ 今やヨーロッパ連合の時代、ギリシャの経済危機はEU全体の危機になりかねない。そしてグローバルな時代、EUの危機は世界経済の危機にもなりかねない。

★ リーマンショックからようやく立ち直りかけている政経経済だが、ギリシャ危機が新たな世界恐慌の火種になりかねない情勢だ。

★ 財政と言えば日本も対岸の火事ではない。税収に見合った歳出(行政サービス)をしていれば問題ないのだが、公共事業や減税、政党・政治家の人気取りや官僚が税金を湯水のごとく使うものだから、財政赤字が一気に膨らんでしまった。仕分けの説明(言い訳)を聞いていても、今尚、危機感が乏しいように思う。

★ ギリシャ危機は明日のわが身になりかねない。

★ 一度味わった生活水準を下げるのは難しいが、背に腹は代えられない。どの政治家が国民に「辛酸をなめてくれ」と言うのだろうか。その前に、政治家自身や官僚の待遇を見直すことができるのだろうか。
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「大いなる陰謀」を観た

2010-04-26 01:26:50 | Weblog
★ 「大いなる陰謀」は、ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズといった大看板が共演した映画だ。

★ 2007年公開の作品なので、9.11以降のアメリカの空気が読み取れる。

★ 政治家、ジャーナリスト、大学教授、軍部そして若者たち、それぞれの立場から、「現状」に論争を投げかけている。

★ 原題は「子羊のためのライオン」とでも訳そうか。戦争の本質を見透かした題だ。

★ 戦争を始め遂行していく人々は安全な場所に身を置いて、それぞれの野心のために奔走している。口では愛国を言いながら、実際は自分の立身出世しか考えていない。

★ 一方で実際に前線で戦い血を流すのは誰か。「ルポ貧困大国アメリカ」(岩波新書)でも暴露されている現実がある。

★ イラク戦争をこぞって支持したジャーナリズムにも疑問を投げかけている。ジャーナリズムも資本の原理で動いていることを役者に語らせている。

★ 大学教授にしても小生意気な学生と論争しながら、結局は教職に安住している自分自身に対する迷いが感じられた。

★ 対外問題だけではないが、WASPが国を動かしているアメリカでなぜオバマ政権が誕生できたのか、その背景を垣間見るような気がした。それほどまでにアメリカは切羽詰まっているのだと。

★ 映画の大半をダイアローグの論争が占めている。中身は豊かなのだが、セリフの多いコミックを読むような疲労感は感じた。
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「カーテンコール」を観た

2010-04-25 20:03:07 | Weblog
★ 2005年の日本映画「カーテンコール」を観た。

★ 昭和30~40年代の映画館で活躍する幕間芸人の人生を中心に、映画館を取り巻く人々、在日問題、親子問題を描いている。

★ 橋幸夫さんと吉永小百合さんの「いつでも夢を」が効果的に使われ、クライマックスではジーンとくるが、テーマが豊富なだけに賛否の分かれる作品となっている。

★ 私としてはお気に入りの伊藤歩さんが主役と言うことで大感激だ。

★ 前半は「ニューシネマパラダイス」を思わせる。昭和の時代を白黒映像でうまく描いていた。何と言っても藤井隆さんの演技が見ものだ。

★ 現代では藤村志保さんや夏八木勲さんがさすがの演技だと思った。

★ 監督は佐々部清さん。この監督の作品はもっと見てみたいものだ。 
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