じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

荒れる市場

2007-10-31 04:09:14 | Weblog
★ サブプライムローンの余波だろうか。カネが金やガソリンなどの商品市場に流れ込んでいるようだ。どちらも値上がりが著しい。

★ 商品が投機対象になるのは珍しいことではなかろうが、石油など生活に関連する商品の値上がりは困るなぁ。

★ ガソリンの卸値が上がるというし、テッシュペーパーは今年2回目の値上げに踏み切ると言う。電気、ガスも値上げとか。

★ 中東戦争に端を発するオイルショックの時期に似てきたなぁ。またトイレットペーパーめざしてパニックが起こるのか。

★ バブル崩壊で疲弊し、また地方と都市の格差、所得格差が拡大した今日、増税等による負担増に加え、インフレは厳しい。首の皮一枚で自立の生計を維持している人々がバタバタと倒れるように思える。そうするとまた財政負担が増え、悪循環に陥る。

★ 市場の動向から目が離せない。
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NOVA破綻

2007-10-26 11:00:28 | Weblog
★ 英会話業界最大手のNOVAが会社更生法の適用を申請し、事実上破綻した。負債は500億円に上ると言う。創業からおよそ30年。「駅前留学」「NOVAうさぎ」の大ヒットで、学校数900、生徒数40万人以上に達した企業も、崩壊するときはあっという間だった。

★ 15年ほど前になるが、大阪の難波校(?)にパンフレットをもらいに言ったとき、「NOVAは業界NO.1です」と自信満々に説明していたカウンターのお姉さんが印象に残っている。あの時はうなぎ上りの時期だった。

★ 最近は株価も20円台から30円台で低迷していたから、破綻は時間の問題かとも思ったが、遂にそのときがきた。資産がどれほど残っているかは不明だが、これで遅れている従業員や講師の給料がどれくらい支払われるのだろうか。チケットを購入した生徒の救済はどうなるのだろうか。

★ 他の英会話学校が破綻した時は、大手の英会話学校が生徒の受け入れを決めたが、最大手のNOVAの破綻だけに、その生徒を受け入れる学校はあるのだろうか。大手と言えば、イーオン、ECC、ジオスだが。いずれも数万人規模の生徒数だからねぇ。

★ 新規に参入し、丸抱えできるような企業が出現するのだろうか。再生への道は厳しいだろうが。
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学力テスト結果に思う

2007-10-26 04:18:02 | 教育
★ 学力テストの調査結果を見ていていくつか思った。

★ 国立教育政策研究所のホームページで基礎データを見たが、正答率が50%に満たない学校もそこそこあった。どういう学校なのかと興味をもった。

★ 報道ステーションで障害者自立支援法の問題が指摘されていたが、一方で予算が削られ、一方で学力テストに77億円もの巨費が投じられている。優先順位が間違っていないか。

★ 先行きの見えない日本の教育政策。国際調査などで高いスコアを記録しているフィンランドの教育を目指そうとしているとも聞く。フィンランドは「起業家の養成」を教育の柱として、徹底した指導をしているようだ。「起業家の養成」は1つの目標で、日本がマネをする必要はないが、確固とした国家目標があるということは好成績の1つの要因であろう。

★ もちろん高得点をとることが人生の目的ではないが。

★ 人間の生きる意義としては「種の保存」といった生物的要請、文化の継承といった社会的要請、そして個々の人が自己を実現し幸福に生きるといった実存的要請があろう。そしてそれらは独立したものではなく相互に絡んでいる。

★ 教育も文化の継承と自己実現が二大目標となろう。学力テストで測定される「学力」とはそれらとどうかかわるのだろうか。

★ 「森を見て、木を見ない」と言うのは戒めの言葉としてよく使われる。特に調査、統計を扱うものはこの言葉を常に噛みしめなければならない。「正答率」なるものも、もっと3次元的に見る必要があるように思う。

★ もし日本の学力に翳りが見えるとすればその原因は「勤勉さ」の衰退ではなかろうか。どのような教育目標を定めるにしても「勤勉さ」は大切だと思う。

★ 成熟社会となり、また科学技術の進歩や経営の国際化により単純作業はロボットに肩代わりされたり、安い労働力を求めて海外で生産されるようになった。これからの日本では脱工業化が一層進み、付加価値の高い人材の育成が求められる。問題はそのような社会は工業化社会のように均一で良質な多数の労働者を必要としないことだ。

★ 少数の知的財産を持つエリートに経済を牽引してもらうことになるのだろう。凡庸なる者がいかに生きるのか、難しい世の中になりそうだ。

★ そうした社会において、学力テストで測定されるような均一な学力にどれほどの意義があるのだろうか。

★ 新しい社会状況を見据えて考えられたのが「新しい学力観」だったはずだが、どうもこの国は均一性を求める人々が多いようだ。凡庸なる人々が周りも凡庸であることを見て安心するようなありさまである。それとも愚民政策の一環か。

★ 学校間で競争をさせるという市場化という劇薬も薄れてしまったし、学力テストの意義はかなり小さくなったなぁ。
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全国学力テストの結果から

2007-10-25 00:39:13 | 教育
★ 文部科学省が実施した「全国的な学力調査」の結果が発表された。詳細についてはデータの細かな分析をしなければならないが、新聞などの報道からいくつかの点を感じた。

★ まず、学力格差について。都道府県単位で比較することにどれほどの意味があるのかはわからないが、秋田県が小学、中学ともに成績上位なのには興味を持った。どのような要因がこの結果になったのだろうか。

★ 成績下位の都道府県が沖縄、北海道、大阪というのはわかるような気がする。学力格差=社会(経済)格差、学力問題は社会問題ということを証明している。

★ 学校での指導形態の改善や教師が力量形成に頑張っても、限界があることを物語るものだ。もちろん教育行政、学校、個々の教員の奮闘には尚一層期待したいところだが、そればかりではないこと、学力問題の根っこは想像以上に深いことを示している。

★ 今回の調査では「朝食」や「家庭学習」、「家族とのコミュニケーション」など、子どもの生活状況と学力との関係も調べられたが、予想通りの結果が出たようだ。これもまた社会問題と大きく関わっている。

★ 77億円もの大金をかけ、悉皆調査をする意味があるのか、試験内容が適切であるのかなど課題は多い。

★ 結果を受けて早速対応を考えている都道府県もあるようだ。その対応が、単にテストの点数を上げることだけに、試験に対応した「学力」形成にだけ偏らないように願いたいものだ。

★ 今回は「国語」「算数(数学)」が調査されたが、これだけが「学力」でないことは言うまでも無い。結果だけを見て、数字だけを追い求める俗吏が横行しないように祈りたい。

★ 最後に、テスト(調査)が何のためにあるのか、常に問い続ける必要があろう。テスト漬けになり、テストのための勉強をするなど本末転倒だ。病院で意味もなく多くの検査を受けるのと似ている。検査結果を出して終わりであってはならない。検査はあくまで治療のための原因の究明であり、その結果は治療に生かされてこそ意味がある。

★ 改善に結びつかないテストは、労力のムダであり、血税をドブに捨てるようなものである。結果を見て一喜一憂するが如くは愚の骨頂である。
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増税社会

2007-10-17 22:42:14 | Weblog
★ 内閣府は今の社会保障水準を維持するために6.6兆円、消費税に直して2.5%分の資金が必要だとする試算を経済諮問会議に報告した。

★ 消費税増税に向けていよいよ動きだしたという感がする。

★ 当面は2~3%の増税。そして経営者団体が提言するように毎年1%ずつ上げていくのか、一気に上げるのかは分からないが、ここ20年ぐらいの間に、消費税は15%から20%まで上げられるのであろう。

★ 高負担高福祉なら増税も致し方ないが、高負担低福祉になりそうな気もする。

★ 先日父親の年金支給額を見たが、基礎年金6万円あまりから1万円以上が介護保険料として天引きされていた。5万円で1か月を何とかしろというのも全く酷な話だ。

★ まして消費税は所得にかかわらず課税される。逆累進税だ。「虐」累進税とさえ言いたくなる。自立と共生と言うけれど、豊かな生活を送れるのは一部の人々だけで、大多数の人々は生かさず殺さずということか。いや、政府の本音としては、働けないものは早く死んでしまった方がありがたいということではないか。

★ 政府の言うことなどアテにはならない。自分のことは自分で何とかしなければならない。

★ こんなご時世なのに、ODAをめぐり不透明な経理処理が行われているとか。要するに税金をネコババしている輩がいるとか。そうした人々は家財没収の上、獄門か流刑だね。
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詐欺師と新興宗教

2007-10-17 00:25:15 | 事件
★ 詐欺師と新興宗教がらみの事件が後を絶たない。

★ L&G事件。「円天」とはよく考えたものだ。会長に心酔しているご婦人のインタビューがニュースでよく流されたが、あの会長をそこまで信頼するのが不思議だ。巧妙な話術と演出があるのだろう。

★ 紀元会事件。オウム、白装束、法の華など新興宗教をめぐる事件があれほど報道されたのに、また事件が起こった。世界宗教も元はといえば新興宗教なのだから、新興宗教=悪とはいえないが、いかがわしいものも結構多いようだ。

★ 詐欺師も新興宗教もお客様(信者)あってのものだ。

★ こうした事件を見ていると、何かに依存しないと不安定な「人間」という存在の危うさと、集団心理の恐さを感じるなぁ。
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「若者の法則」読了

2007-10-12 16:34:18 | 
★ 香山リカ著「若者の法則」を読み終えた。

★ 現代の若者について鋭い観察をしているね。「あいまいな自己存在の確認」をしている若者の姿が浮き彫りになっていた。

★ あいまいな自己存在。これは若者に限ったことではないね。人間と言う存在自体がそういうものなのかも知れない。

★ 生まれた意味などわからなくて生まれ、意味を求めて生き、そしてわかったようなわからないような、あいまいなままに死んでいく。

★ 存在の意味を問うことに人間と動物の差があるともいえるし、パスカルは人間を「中間者」位置づけていたそうだ。(確か、三木清の「パスカルにおける人間の研究に書いてあった)

★ 夏目漱石は、生きる意味を考えたら究極、死ぬか、狂うか、宗教に入るかと書いていたようだ。確か「三四郎」だったか。

★ 考えることが苦しみなら、一層鈍感になるか、あるいは仕事漬けになって考える暇をもたないかだね。

★ 実存主義やらいろいろなことが頭に浮かんできた。こうした刺激を与えてくれる本は良い本なのだろう。
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「大統領暗殺」

2007-10-11 13:24:45 | 映画
★ テレビで近日公開される映画「大統領暗殺」の紹介をしていた。

★ 10月19日にブッシュ米大統領が暗殺されると言うシュミレーション映画だが、現役の大統領の暗殺と言うテーマを実名でドキュメンタリータッチで作り上げるとは、さすがはアメリカだね。

★ 邦題が「ブッシュ暗殺」から「大統領暗殺」に変えられたところから見ても、日本の映画界にはそこまでの覚悟はないようだ。

★ 要人の暗殺モノは、「始皇帝暗殺」ははるか昔のこととしても、近現代モノでは「ジャッカルの日」「JFK」などいくつかあったように思う。でも現役大統領を取り上げたものはあまり聞かないね。

★ 連夜、ドラマ「24」を見ているためか、権力をめぐる陰謀やテロとの戦いなどにあまり抵抗を感じなくなっている。「9・11テロ」のライブ映像や阪神大震災やオウム事件の映像を見ていると、現実がフィクションを超えている感じさえする。

★ だから、「大統領暗殺」という話題にはそれほど魅力を感じないが、現役大統領を扱ったということはスゴイと思う。

★ この映画の影響で、現実と非現実の区別がつかない人が妄動するのではないかと心配もするが、現実と非現実が案外近いものであること、毎日マスコミが伝えているニュースもどこまでが現実で、どこからがフィクションあるいは作為的なものなのかは案外、見分けがつきにくいものであることを示唆しているようにも思う。
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「君を想う」

2007-10-11 12:55:14 | Weblog
★ ユニクロカシミアのCMで流れている曲がいい感じだ。

★ 工藤慎太郎の「君を想う」という曲だが、カシミアのようにあたたかく包んでくれるような曲だ。

★ 秋の夜長に聞くとほっとするねぇ。

★ ♪タンタンタンタン、タンタンタンという最初の部分は、「ヨイトマケの唄」にも似ているけれど、心にスーッと入ってくるリズムだねぇ。
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兵士たちの戦争

2007-10-11 10:38:40 | Weblog
★ 深夜、NHKで「証言記録 兵士たちの戦争」を見ている。

★ 戦争の悲惨さ、非人間性をあらためて痛感する。それにしても日本の軍隊組織と言うものはひどいものだったようだ。官僚機構の最悪の要素を凝縮したもののようだ。上層部のメンツや自己保全のため、兵隊は人間として扱われていない。

★ 現地の人々や民間人さえ人間扱いされていないのであるから、今の私から見れば、集団ヒステリー状態であるとしか言いようがない。ひとつの流れができてしまうことの恐ろしさだろう。日本と言う国家が歩む世界史的な運命だったのか。

★ 兵士たちの証言を聞いていると戦争の本質と言うものが見えてくる。

★ 戦後60余年を経過し、「戦後レジュームからの脱却」や「美しい国」というフレーズで、国家主義、保守主義に回帰する内閣が生まれるに至った。

★ 国民はこのキナ臭さを敏感に察知したのであろう。あるいは戦争で犠牲になられた人々の魂が国を滅ぼさんとする宰相に鉄槌を下したのかもしれない。

★ 危険な内閣が倒れ、与党が方針転換したのは良かった。

★ 戦争を知らない世代が増え、テレビゲーム感覚で戦争をとらえたり、勇ましいフレーズが飛び交う時代になってきた。こうした時代だからこそ、「証言記録 兵士たちの戦争」のような番組は貴重であると思う。番組を制作したNHKを称えたい。NHKならではの作品だと思う。
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