じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

映画「シャレード」

2019-03-24 23:42:54 | Weblog
★ 映画「シャレード」(1963年)を観た。「シャレード」と言えば、オードリー・ヘプバーンとヘンリー・マンシーニの主題曲。

★ 戦時中に消えた25万ドルの行方を追う男たち。未亡人(オードリー・ヘプバーン)に危機が迫る。誰が敵で、誰が味方なのか、といったところ。

★ 銃撃戦もあるがどちらかといえばコメディに近い気がした。
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中島敦「名人伝」

2019-03-24 21:27:34 | Weblog
★ 中島敦「李陵・山月記」(新潮文庫)から「名人伝」を読んだ。中島敦は、34歳の若さで亡くなった。もし彼に長寿が与えられていたなら、その後の文壇も大きく変わったのではなかろうか。歴史に「たら・れば」は無意味だが。

★ 弓の名人を志した紀昌という男。当世第一の名手・飛衛に弟子入りし修行を積む。修業の甲斐あって、もはや師に教えを乞うものがなくなったと自覚した紀昌、ナンバーワンになるために師匠を亡き者にしようとたくらむ。しかしそこは飛衛、紀昌の矢を退け、事なきをえる。その顛末を見るや紀昌は悔恨の心を持ち、また飛衛は紀昌に射られなかった自らの腕に満足し、憎さを忘れる。

★ 殺そうとした者と殺されようとした者が抱擁する辺りは俗人には分からない心境だ。しかし、これで終わらない。紀昌はさらに上を目指し、次なる修行を師に尋ねる。飛衛は再び命を狙われてはたまらないので、紀昌に新たな師を紹介する。

★ 修行を終えた紀昌は「不射之射」を得たというのだが・・・。

★ 名人とは凄まじいものだ。
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長野まゆみ「紺碧」

2019-03-24 21:01:07 | Weblog
★ 長野まゆみさんの「鳩の栖」(集英社文庫)から「紺碧」を読んだ。

★ 姉が死んだ。姉夫婦といっしょに住んでいた亨は身の振り方を迫られる。反りの合わない伯父の家に行くには嫌だ。とはいえ、義兄の世話になり続けるわけにはいかない。旧い町ゆえに、教員を務める兄にいろいろ圧力がかかていることも知る。

★ 紺碧の海を眺めながら、友人の心がありがたい。

★ 難字(ふりがなはふってある)を多用し独特の雰囲気を出している。「   、」も珍しい。一呼吸ということか。
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田辺聖子「お茶が熱くてのめません」

2019-03-24 20:18:45 | Weblog
★ 田辺聖子さんの「ジョゼと虎と魚たち」(角川文庫)から「お茶が熱くてのめません」を読んだ。

★ 7年ぶりにかかってきた元カレ(今風に言うと)からの電話。会って話したいことがあるという。男の勝手な都合で別れたから、もう冷めた恋とはいえ、そいつの飄々とした大阪弁には魅かれてしまう。損は承知で会って見たのだが・・・。

★ 人は変わっていく。どうせ変わっていくならば良く変わっていきたいものだ。それが無理なら、そっとしておいて欲しい。思い出だけは美しく。

★ 何といっても大阪弁の魅力だね。松竹新喜劇を見ているようだ。

★ ところで田辺聖子さんのプロフィールを調べてみたけれど、その創作意欲は凄まじい。作家として食っていくのは大変だね。
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小川洋子「海」

2019-03-24 19:07:35 | Weblog
★ 小川洋子さんの「海」(新潮文庫)から表題作を読んだ。

★ 小川さんの作品は安心して読める。読んでいて楽しいし、時々、「プッ」と笑わせてもくれる。

★ この話、主人公が彼女の実家に結婚の許しを求めに行くというもの。将来の婿の訪問に実家は大騒ぎのようす。妙な緊張感が張り詰めている。そんな中、腰の曲がった祖母の(天然なのか意図的なのか)おとぼけが笑わせてくれる。

★ 昔、桂枝雀さんが言っていたけれど、緊張と緩和の法則。

★ オポッサム(死に真似名人だという)や海風に吹かれて音を鳴らすという「鳴鱗琴」と小道具も絶妙だ。
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映画「三十九夜」

2019-03-24 05:44:31 | Weblog
★ 映画「三十九夜」(1935年)を観た。ヒッチコック監督の作品だ。

★ あるカナダ人の男が「39階段」という謎の言葉を追う話。途中、殺人の濡れ衣を着せられて逃亡する羽目に。このあたりは「逃亡者」だ。ただ「逃亡者」と違うのは、たまたま列車で乗り合わせた女性と手錠でつながれ、二人の逃避行になったことだ。

★ 背後には大きな陰謀が。国家機密が国外に持ち出されようとしている。

★ さて、「39階段」とは何か。そして、国家機密はどのようにして持ち出されるのか。この辺りが謎解きだ。
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バーンアウト

2019-03-24 04:31:20 | Weblog
★ 毎年、受験が終わるとバーンアウト(燃え尽き症候群)になります。受験に向かって高ぶっていた神経を徐々に沈静化し、またあらたな戦いに備えて英気を養わねばなりません。

★ 3月の中旬から下旬にかけては、リハビリの時期です。何となく憂鬱で、何となく不安で、何をしても楽しくない。感動の乏しいこの時期をいかに乗り切るか。

★ 人はこんな時、旅をするのでしょうね。ただ、家族の介護があるとそうもいきません。

★ 結局、来週からは春期講座が始まるので、否応なくまた「日常」に戻ります。

★ 「おっつぁん、燃え尽きたよ。真っ白な灰になっちまったよ。」、リングサイドでうなだれるジョー・矢吹。燃え尽きられれば本望か。

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