じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

映画「イコライザー」

2019-03-16 23:09:07 | Weblog
★ デンゼル・ワシントン、カッコ良すぎ。映画「イコライザー」(2014年)を観た。

★ 元CIA、今はホームセンターで働くロバート。若い娼婦と出会ったことから、ロシアンマフィアと対決する羽目に。

★ とにかく映像に引き入れられる。これは監督(アントワーン・フークア)の腕と撮影の巧妙さだろう。

★ ヒーローものだが、映画ならではのすっきり感がある。
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井伏鱒二「黒い雨」から

2019-03-16 19:26:57 | Weblog
★ 同じく高校の教科書から井伏鱒二の「黒い雨」の一部を読んだ。重松が「被曝日記」を清書するところ。

★ 原爆投下後の広島の街、人々の様子。膨れ上がるキノコ雲(クラゲ雲)が作者の目を通してドキュメンタリーのように再現されていた。

★ 悲惨の文字に集約される。それ以外に何を語れようか。

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安部公房「棒」

2019-03-16 18:21:52 | Weblog
★ 昔の高校の教科書から安倍公房の「棒」を読んだ。

★ 父親がデパートの屋上から飛び降りて、途中で「棒」になってしまったというのだから、カフカの「変身」のようなインパクトがある。

★ どうにもでも解釈できそうな作品だけれど、とにかく父親は「棒」になることによって大衆から離脱した。

★ 「棒」になった父親は、死神の先生とその生徒らしき二人によって評価される。瓜二つの二人の生徒の議論は、モノの見方の多面性を示すようだ。善と悪が表裏一体であるように。

★ 彼らは最終的に「棒」を処罰しなければならないという。しかし「裁かぬことによって裁く」というまさに「やさしすぎてむつかしい」結論に達する。言葉遊びのようでもあるけれど、「裁かないこと」はある意味もっとも過酷な処罰なのかも知れない。

★ 結局、父親は本当に飛び降りたのだろうか。それとも6月のむし暑い日の夢想だったのだろうか。

★ 何十年たっても心に残る作品である。
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映画「どろろ」

2019-03-16 17:25:16 | Weblog
★ 映画「どろろ」(2007年)を観た。「どろろ」と言えば手塚治虫原作。ずっと昔、アニメを見たように記憶している。

★ 天下を狙う侍が、自分の野心の代償に子どもの身体を48体の妖怪に渡した。臓器や肢体を失った赤ん坊は母の手で川に流された。たまたまそれを見つけた薬師が彼に人工の臓器や四肢をつくってやった。赤ん坊は成長し、自らの身体を取り返すために妖怪たちと戦いを始める。

★ 臓器や四肢をつくるところは、フランケンシュタインのようでもあるし、アトムをつくる天馬博士のようでもある。

★ 臓器を再生するところは、iPS細胞のようだ。肉体を取り戻すというところは「鋼の錬金術師」にも通じるものがあるのだろうか。

★ とにかくCGとワイヤーアクションだ(妖怪はちょっとチャッチーー。昔の巨大ガマガエルの映画のようだ)。

★ ロケも見どころ。ニュージーランドで撮影したそうだ。

★ 続編をほのめかして終わるが、結局続編は制作されていない。続編ができるとして、妻夫木、柴咲ペアでは無理だろうね。

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太宰治「新樹のことば」

2019-03-16 13:47:30 | Weblog
★ 古い教科書類を整理していると高校時代に使っていた国語の教科書が出てきた。芥川の「羅生門」と並び掲載されていたのが太宰治の「新緑のことば」。

★ 自殺未遂と麻薬中毒で衰えた心身を見知った人のいない甲府で養生している頃に書いたものだという。

★ 早春の雨の降る日。郵便屋から思いがけず声をかけられた。「弟はいるか」と尋ねるのである。弟などいないというのだが、強引に決めつけられて、その弟に知らせるという。

★ 少々不愉快になりながら宿で昼寝をしていると、その「弟」がやってきた。顔や姿に覚えはない。怪訝に思っていると「弟」は言う。自分の母は津軽であなたの乳母をしていたと。その乳母の名前を聞いて、作者の心がぱっと晴れわたる。懐かしい幼少期が蘇ってきた。

★ そして話は「弟」の話へと移る。

★ 最後は劇的な展開を見せるが、これは実話なのかそれとも演出なのだろうか。

★ 最終節に、太宰の再生への意気込みが感じられた。
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映画「清須会議」

2019-03-16 01:31:58 | Weblog
★ 映画「清須会議」(2013年)を観た。

★ 本能寺の変によって織田信長が自刃し、信長を討った明智光秀が殺害された後、織田家の跡取り、次の天下人を決めるために開かれた清須会議、実際にあった史実をもとに、三谷幸喜ワールド(原作、脚本、監督)が展開する。

★ NHKの大河ドラマではないのだから史実を追うだけならつまらない。

★ この映画ではまず秀吉に大泉洋さんを起用したあたりが面白さだ。役所広司さんの柴田勝家、小日向文世さんの丹羽長秀、佐藤浩市さんの池田恒興、浅野忠信さんの前田利家など個性的な役者の対比も面白い。

★ 秀吉の思惑通りに進む清須会議。もしや本能寺の変も予見していたのでは、と思えてくる。
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