じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

徴農制

2007-11-30 00:20:27 | Weblog
★ 東国原知事は前日の徴兵発言を修正し、「徴農制」という考えを出してきた。

★ 知事の「想い」は理解できなくはないし、またこれからの日本にとって農業の重視は大切な課題だと思う。だが。徴兵発言の昨日の今日で「徴農制」と言われても、素直に受け取ることができない。

★ ましてこの「徴」という言葉がひっかかる。近代国家において国家権力が国民に対して「徴用」であったり「徴発」であったりということが許されるのであろうか。

★ 知事の「想い」を実現するためにはもっとじょうずな「仕掛け」を創る必要がある。

★ 教育の問題と安全保障や農業の問題とをややこしく結び付けようとしているところに思索の浅さと危険性を感じる。

★ 今の時代、「文化大革命」のような時代に逆行した営みは受け入れがたいと私は思う。
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貧乏礼賛ブーム

2007-11-25 00:44:57 | Weblog
★ 昨夜はテレビで「がばいばあちゃん」を観た。貧乏にくじけず、機知に富んだ「がばいばあちゃん」に改めて感心した。貧乏は人をひねくれさせるとばかり思っていたが、貧乏は人を純粋にさせるなぁと感心した。

★ もちろん国民総中流意識の少し前の時代で、貧乏も結構一般的だった。みんな貧乏の中でも明るく楽しく過ごしていたようにも思う。

★ 高度経済成長を経て、オイルショックで減速。低成長の中で経済のバブルが膨らんで、それがパチーーンとはじけて、あとはこの有様。

★ 「大量生産、大量消費」なんて時代が、ほんの数十年前のこととは夢にも思えない。「もったいない」が賞賛され、使い捨てなどもってもほかになってきた。

★ 高齢化の影響もあり、中流階層が没落し、国や地方は借金の山。そして次にひかえるは増税ラッシュ。エネルギー、食糧そしてやがては水も不足してくると、弱肉強食の世になるか。

★ 人口も減るそうだから、江戸時代を想定した生活設計をした方が賢明かも。現代文明は砂上の楼閣。電気がなければ江戸時代どころか原始時代に戻ってしまう。原始人は生活力があっただけまだ優秀か。現代文明にどっぷりつかった私たちがそうした環境に適応するにはかなり時間がかかりそうだ。

★ 貧乏礼賛ブームは金持ちの策略かなとも思うが、来るべき将来像を人々が薄々感じているようにも思える。

★ 夢ばかり追わず、現実を見据えた日本国の将来像を考える必要がありそうだ。
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クジラの思い出

2007-11-24 11:46:27 | Weblog
★ 日本の調査捕鯨に批判が起こっているという。

★ 種の保存を考えれば乱獲はいかんが、食文化にあれこれ注文をつけられるのはどうかとも思う。「かわいそう」などといった感情論は論外だ。牛や鶏や魚だって「かわいそう」といえば、何も食べられなくなってしまう。

★ 私が小学生の頃は牛肉が高く、クジラカツやクジラ肉のステーキがよく食卓にあがったものだ。給食でもクジラの竜田揚げ、甘酢あんかけなど定番だった。肉は固かったが、若かったから平気だった。

★ 私の母はクジラのベーコンが好物だったし、コロ(クジラの脂身)とみずなの煮物もよく食べた。おでんにもすじ肉ではなくてコロがはいっていた。

★ そのクジラがいつからか小売店から姿を消し、たまに見かけてもおそろしい値段がついていた。高級牛肉に匹敵するようなときもあった。

★ そのクジラ肉を最近、ちょくちょく目にするようになった。値段も一時期のことを思うと安くなっている。需要と供給で価格が決まるとすれば、この価格の定価は供給が増えたに違いない。

★ 海外からの批判も「調査捕鯨」と言いながら「商業捕鯨」をしているではないか、ということだろう。日本流のあいまいさは外国では理解されないようだ。

★ ところで先日おでんにコロを入れて食べたが、どうも脂っこくて食べられたもんじゃなかった。クジラ独特の臭みも気になった。長く食べない間に味覚が変わったようだ。

★ 以前、北海道の土産にトドだったかセイウチだったか海獣類の肉の入ったカレーをもらったが、あれも結構生臭かったように記憶している。

★ 年をとってから、小学生時代の初恋の人とは会わないほうが良いように、クジラの味も記憶の中にとどめておくのがよさそうだ。
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高卒学力テスト

2007-11-19 21:18:26 | 教育
★ 安倍内閣の倒壊とともに影を潜めていた教育再生会議、今度は「高卒学力テスト」を提言してきた。大学全入時代が到来し、学生の学力に大学が危機感をもっているとか。

★ 「高卒学力テスト」、このテストに合格したものだけに大学受験資格を与えようというものだが、そうなると高校卒業と大学受験資格が別になるということか。

★ 1つのモデルには違いないが、現状の高校を見ていると実現は難しそうだ。大学全入以前に、もはや高校進学率は100%に近い。当然多様な能力をもった生徒が高校に進学しているわけで、彼らに一律にテストを課すことが果たして望ましいことだろうか。そして、可能だろうか。

★ いわゆる底辺校はどう対応するのか。職業高校はどうするのか。特色ある高校づくりと言いながら一方で学力の一律化を図ろうとしているように思える。

★ 「高卒学力テスト」を言うならむしろ「大卒学力テスト」を実施してもらいたいものだ。大学が楽をするために高校に負担をかけるというのも変な話だ。
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言語力

2007-11-18 11:09:50 | 教育
★ 今朝の朝日新聞、「耕論」で学習指導要領をめぐり梶田叡一氏と有馬朗人元文相の意見が取り上げられていた。

★ 梶田氏は新しい学習指導要領の趣旨を述べ、有馬氏は「学力低下の原因」と批判されている現行の指導要領を作った反省の弁といったところだ。

★ 有馬氏のことばは学者、東大総長としては理解できるが、文相としては「今さらそんなことを言われても」と感じた。現行の指導要領に問題を感じていたなら、文相としてとるべき方法があったのではないか。

★ 梶田氏の発言で興味深かったのは「言語力」という言葉だ。「すべての教科で記述や論述、自分の考えの発表などを通じて、知識を活用する力を身につけていく」としている。

★ 確かに「言語力」は緊急のそして恒常的な課題であろう。昨今のキレやすい人の出現も、表現力、コミュニケーション力の不足に起因することが大きいように思う。

★ センター試験、私大入試などでは採点処理上の問題でマークシートが主流になっている。出題者の方で工夫はされているが、択一問題はどうしてもクイズ形式になりがちだ。「言語力」などとうてい測れない。入試における「言語力」の評価は今後の課題であろう。

★ 「生きる力」であるとか、その具体的なカタチである「総合的な学習」もこの「言語力」に通じるものがある。

★ 中央の方針は、国から地方へ、そして学校へとおりていくにしたがって、曲解されたり、狭義に捉えられる傾向にあるが、「言語力」は本来の趣旨を尊重して欲しいものだ。

★ 読書の重要性は最近高まってきたが、より推進して欲しい。作文教育は手間がかかるが、充実して欲しいものだ。学年の進度に応じて、課題をみつけて研究する力やプレゼンテーション力も養成してほしいものだ。

★ 特に最近基礎知識の不足が気にかかる。例えば社会の地理では以前のように地誌が詳しく教えられない。詰め込みの批判はあるが基礎知識は物事を考える上で必要なものだ。「百科事典」的な知識も必要だと思う。

★ 曲折のある教育政策だが「言語力」がどのように具体化されるのか期待したい。



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防衛利権

2007-11-15 22:33:58 | Weblog
★ 今日は守屋元防衛事務次官の証人喚問だった。官僚と武器商人とのズブズブの関係が一層明らかになった。

★ それに、久間氏、額賀氏の名前が出た。額賀氏は山田洋行の宮崎氏との会食を否定していただけに苦しい弁解を繰り返すことになった。「会食はない」が、「1対1の会食はない」に変わったなぁ。まぁ、誰とメシを食おうと勝手だが、隠すから怪しまれるのだ。それに、現職大臣だけにこれから追及がきつそうだ。

★ 福田総理は額賀氏は現職閣僚だから本人に聞けとのこと。少々冷たい対応とも思うが、閣僚をかばって失敗した安倍氏の二の舞はゴメンということか。久間氏も額賀氏も津島派だし、額賀氏は次の総裁選に出るやも知れんからなぁ。

★ いろいろと思惑があるのだろう。

★ ともかくこの防衛利権、根が深そうだ。明日の朝刊の見出しは二人の政治家の名前で飾られるのだろうねぇ。そんなことを尻目に、福田総理はアメリカ詣の旅へ。

★ 政府、与党は来年度の消費税増税を見送るそうだ。いよいよ選挙モードに入るなぁ。額賀氏の去就も絡んできて、一気に政局となるのだろうか。

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校内暴力

2007-11-14 13:59:12 | 教育
★ 神奈川県では男子中学生が女性教諭に暴力を振るい逮捕されたと言う。女性教諭は胸の骨を折る重傷だそうだ。

★ 宇治市でも最近、校内暴力により逮捕される中学生が増えているように思える。先日1人、そして昨日また1人が逮捕された。いずれも教師に暴力を振るったと言う。

★ 中学生が教師をからかい挑発するといったことは珍しいことではない。子どもたちが教師や社会の権威自体を軽視している風潮にもよる。

★ 大人に対するタメ口など日常化している。

★ 社会や家庭の影響が大きいことは言うまでもないが、彼らをイラつかせているものは一体何なのだろうか。

★ 子どもたち自体の変化も感じる。ひ弱さとプライドの高さが同居しているアンバランス。弱さを見破られないように精一杯の虚勢を張っているようにも感じる。

★ 教師への暴力は、そこに教師が存在したから起こる。それは幼児がダダをこねるような振る舞いにも似ているし、コントロールできない感情を教師に訴えかけているとも言える。ツッパるのは自己の存在を認めて欲しいと言う叫びであり、甘えであるように思える。

★ 彼らのイライラの主たる原因は家庭にある場合が多い。生徒指導の難しさはその点にある。家庭を変えなければ、親を変えなければ根本的な解決が難しい。だが、学校や教師はそこまでは入り込めない。

★ 受験期を控え、生徒たちの緊張感は高まっていく。ちょっとしたことにも過敏な反応が見られるし、注意が必要だ。まして校内暴力は伝染する。早期に対策を講じないとより大きな悲劇を招く。校内暴力が増えている学校には経営上の問題も潜在している。教師に対する陰での不満が渦巻いていたりする。

★ 学校経営者や教師は自らの学校の状況に敏感であらねばならないし、対策は限りなく早期に、問題は小さいうちに封じ込める必要がある。

★ 学校のプライドなど言っていられない。渦中に陥ってしまうと自分の状況が見えなくなるので外部からの支援も必要であろう。

★ 対教師暴力がある学校は生徒間暴力や人間関係の問題も発生しやすい。まずは危機意識をもつ必要がある。
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ミトコンドリアDNA

2007-11-04 02:36:36 | Weblog
★ NHK教育テレビで「サイエンスゼロ」という番組を見た。ミトコンドリアDNAの研究から日本人のルーツを探っていた。分子生物学という学問領域らしいが、面白かった。

★ 人類は1人のミトコンドリア・イブから生まれたと言う。1万年に1度起きる突然変異によって、今日世界には約80種類のミトコンドリアDNAタイプがあるそうだ。

★ アフリカからアラビア半島に人類が広がり、そこで枝分かれし一方はアジアへ、もう一方はトルコを経由してヨーロッパへ広がっていったらしい。

★ アジアに広がった人々は更に枝分かれし、インドネシアを経てオーストラリアに移り住んだり、インドシナ半島から中国南部に広がったり、チベットを経由して中国北部に広がったそうだ。

★ 彼らは更に、ベーリング海峡を越えてアメリカ大陸に到達したり、海を渡って太平洋の島々に渡っていった。一部は朝鮮半島を経由して日本列島に渡ってきたらしい。シベリアなどの北から再南下した人々もいたそうだ。

★ おもしろいなぁ。新しい学問が人類のあゆみを解明したのだ。科学はおもしろいなぁ。
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後期高齢者医療制度

2007-11-01 10:32:32 | Weblog
★ 市政だよりが届いた、1面で後期高齢者医療制度について特集が組まれていた。

★ 「少子高齢化が進み、医療費が増える中、皆さんが安心して医療を受けるための基礎となる国民皆保険制度を維持するために、医療制度の改正が進められています」という、ひどい文章で始まる。

★ 文才のない役人が書いた常套句の羅列だが、こういうのを慇懃無礼というのだろう。

★ 結局、「医療保険制度を維持するために、高齢者にも保険料を負担していただきます」と言いたいのだろう。はっきりそう言えばよいものを。

★ それにしても高齢者への負担増は過酷だ。税制上の控除も減り、介護保険料、健康保険料がささやかな基礎年金から天引きされるとなると、手取りはビビたるものだ。こんな金額で生活できるはずもなく、そのことを左団扇の国会議員や官僚、財界の人々はわかっていない。

★ いや、そうした賢明なる人々がわかっていないはずはない。年寄りは早く死ね、貧乏人が路頭に迷おうと「そんなの関係ない」ということだろう。

★ 障害者自立支援法や医療制度改革など、自民党、公明党の連立与党の政策は弱者にとってはひどいものだ。公明党は弱者の味方だと思っていたが、政権にしがみつく間に変わってしまったようだ。

★ 国家の財政が窮迫しているのは知っている。それは自民党政権下のバラマキ政治、グリーンピアのような税金や保険金のムダ使いのツケだ。

★ 少子高齢社会の到来にしても昨日今日分かったことではない。それを知りつつ問題を先送りしたり、場当たり的な政策しかとってこなかったのは、政権が無能だったと言われても仕方なかろう。

★ 指導者の失政、悪政のツケを庶民が支払う。最近目につく会社の破綻と一緒で、最後に泣きを見るのは弱者だね。
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