★ 「小説推理新人賞受賞作アンソロジー Ⅰ」(双葉文庫)も最後の作品。第17回(1995年)受賞作、久遠恵さんの「ボディ・ダブル」を読んだ。
★ 舞台は大阪、捜査第4課に籍を置く刑事が主人公。男の妻は数年前に失踪した。その背後にはあるヤクザが絡んでいるようだ。男は執拗に彼を追い回し、遂には精神病院に監禁して秘密を暴こうとする。この暴走は当然問題となり、男は停職。しかし、それでも追及の手を緩めない。
★ 大沢在昌さんの「新宿鮫」や柚月裕子さんの「孤狼の血」を思い起こす。停職中とはいえ、あるところから手に入れた銃。その記述から「ダーティー・ハリー」が浮かんできた。
★ 曽根崎警察や梅田など大阪の地名も飛び出すが、登場人物のセリフがどれも標準語。広島弁が凄味を見せる「孤狼の血」のように、大阪弁で描けば、また違った味わいになったかもしれない。
★ 細かさと荒さが混在した作品だが、面白く読めた。久遠さんの作品はその後見当たらないが、どうされているのかな。
★ 舞台は大阪、捜査第4課に籍を置く刑事が主人公。男の妻は数年前に失踪した。その背後にはあるヤクザが絡んでいるようだ。男は執拗に彼を追い回し、遂には精神病院に監禁して秘密を暴こうとする。この暴走は当然問題となり、男は停職。しかし、それでも追及の手を緩めない。
★ 大沢在昌さんの「新宿鮫」や柚月裕子さんの「孤狼の血」を思い起こす。停職中とはいえ、あるところから手に入れた銃。その記述から「ダーティー・ハリー」が浮かんできた。
★ 曽根崎警察や梅田など大阪の地名も飛び出すが、登場人物のセリフがどれも標準語。広島弁が凄味を見せる「孤狼の血」のように、大阪弁で描けば、また違った味わいになったかもしれない。
★ 細かさと荒さが混在した作品だが、面白く読めた。久遠さんの作品はその後見当たらないが、どうされているのかな。