じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

老いたトロイカ

2010-08-31 11:51:49 | Weblog
★ 与党・民主党が権力争いに精力を注いでいる間に、経済状況は悪くなるばかりだ。

★ 昔、「アメリカが咳をすれば日本が風邪をひく」と言われたが、前日のアメリカの株式の動向次第で、日本の株式も上下する状況が続く。

★ 安全保障だけではなく、経済もアメリカ頼みのようだ。ただ、オバマ政権になってアメリカ経済が良くなったかと言えば、どうもうまくいっていないようだ。政権発足時のオバマブームはとっくに去り、こうなると経済の回復はポストオバマまで待たなければならないのだろうか。

★ まして日本の民主党政権がそこまでもつとは思えないが。

★ ところで民主党の代表選は人事で手打ちをするのか。「トロイカ」とか言いながら、お年寄りたちが自分たちの権力を維持するために画策をしているようにしか思えない。こんな分かりにくい談合で政権が決められるようであれば、民主党の存在価値はない。

★ これで若手議員が決起しないようでは民主党に未来はないのではなかろうか。
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「どろろ」を観た

2010-08-30 18:31:18 | Weblog
★ 手塚治虫原作「どろろ」の実写を観た。

★ 不遇な運命を課せられた百鬼丸を妻夫木さん、憎めないどろぼう「どろろ」を柴咲さんが演じる。

★ 父親の野望のために体の48か所を失った百鬼丸。自らの体を求めて悪霊との戦いが繰り広げられるという話だ。

★ 何かを求めて旅をするという話は「南総里見八犬伝」や「ドラゴンボール」にも通じる。ただ失われたものが肉体だけに、障がい者への配慮が求められるこの時代、映画化するのは、ちょっと勇気がいったのではなかろうか。

★ 寿海という科学者によって百鬼丸の体が再生される場面は「ブラックジャック」のピノコを思い起こさせる。

★ こうした映画は特殊撮影の賜物だ。ただ巧妙な特撮に対して、洞窟の岩の質感や踊り子の衣装には、少し違和感を感じた。例えば踊り子の水着のような衣装は、時代を特定していないからありなのだろうが、それにしては平凡すぎる気がした。

★ 話は続編を意識してか、中途半端な終わり方をしている。

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いまさらながら「ワンピース」

2010-08-29 18:53:37 | Weblog
★ 生徒に借りて「ワンピース」を読み始めた。

★ 単行本で59巻。長期連載に耐えるだけの大きな舞台仕掛けに感動した。

★ まだ1巻しか読んでいないが、少年ルフィは赤髪の船長との出会い、海賊王を目指して冒険に旅立つ。この旅は少年少女でなくてもワクワクする。

★ 戦いながら少年が成長していくのは「ジャンプ」のパターン。今までに読んだ「るろうに剣心」や「封神演義」でも似たようなパターンだ。まだ読んでいないが「ドラゴンボール」も同じ路線か。

★ 1日1巻ペースで読んでいきたい。楽しみができた。
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「風の歌を聴け」を観る

2010-08-29 01:03:26 | Weblog
★ 村上春樹氏の処女作「風の歌を聴け」の映画を観た。監督は大森一樹氏。

★ 原作は初版本があるから、たぶん発行された1979年頃に読んだのだろう。バーの風景や小指のない女の人の印象がわずかに残っている。

★ 今、読み返してみても文章のセンスがいいねぇ。

★ さて、映画の方。アート・シアター・ギルドの作品って感じがひしひしと伝わってくる。セリフなどは原作に忠実な方だ。今見ると古臭さを感じるが、これも時代を味わうには良いか。

★ 大森監督と言えば「ヒポクラテスたち」が好きで何度も見た。地下鉄になる前の京阪三条駅が実に懐かしい。鴨川の風景はあまり変わらない。 
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「狗神」を観た

2010-08-28 19:13:34 | Weblog
★ 表面的には看板通りのエロチックホラーだけれど、深く読み解くとなかなか奥深い映画だと思った。

★ 集中してみないと訳が分からない。訳がわかってくると映像の美しさやドラマの面白さが伝わってくる。原田監督の術中に入れる。

★ 高知県の山里深い村での話。「狗神筋」と呼ばれ村の人々から差別を受けている一族がいた。そこで起こる惨劇を描いた物語。

★ 近親相姦、シャーマニズム、先祖祭りなど、その「違い」が差別の温床ともなっている。異文化に対する畏怖とでも言おうか、村人たちはそれを「狗神」のせいにして共存を図っているとも言える。

★ 恐ろしいのは「狗神」ではなく、人間の心だということがヒシヒシと伝わってくる。殺戮の場面はモノクロでトーンを変えている。

★ 天海祐希さんは美しく、渡瀬美遊さんも素敵だった。原田遊人さんの素人っぽい演技はそれはそれでドキュメンタリータッチになっていた。

★ 正倉院の宝物の話は意味深い。 
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鳩の恩返し

2010-08-28 15:31:42 | Weblog
★ 「鳩の恩返し」とは泣ける話やねぇ・・・。

★ 「ぼんぼん」やお殿様そして魑魅魍魎がはびこる政治の世界。

★ 「最高顧問」などという奇策まで登場だ。屋上屋か棚上げか。枢密院や元老院の時代でもあるまいし。談合政治は批判をされても尽きることはない。

★ ところで「ピエロ」の役回りを演じた鳩の本音は何だろう。やっぱり友愛か。
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「蛇にピアス」など

2010-08-27 14:37:51 | Weblog
★ DVDを5本借りた。「ジョゼと虎と魚たち」「252 生存者あり」は先に記した。

★ 後借りたのが、「イルベントエレローゼ」「蛇にピアス」「千年の恋 ひかる源氏物語」

★ 「イルベントエレローゼ」はエロチックな映画だったが、風景描写は美しかった。

★ 「蛇にピアス」は、まぁ芥川賞受賞作の映画だからということで見た。この手の作品は小説の方がイメージが膨らんでいいかなぁ。

★ 「千年の恋」は、源氏物語の映画化。女性が演じる光源氏と言う面白さはあったが、大河小説を2時間半で収めきるのはそもそも無理がある。さらにオールスターを揃えるあまり、作品としてのまとまりに欠ける気がした。東映のスターカレンダーのような作品だ。

★ 源氏物語はもっとしっかりとしたキャスティングで、もっとしっかりとした脚本で、もっとしっかりとした構成で観てみたいものだ。
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「252 生存者あり」を観た

2010-08-27 14:17:46 | Weblog
★ 言うまでもなく、映画にはいろんな作品があってよい。

★ お決まりのパニック映画で最後はハッピーエンド、そうしたお約束はわかっていても、観終わった後に「良かったなぁ」と爽快な気分になれる映画は、それはそれで良いと思う。

★ 「252 生存者あり」もそのような映画だ。

★ シルヴェスタ・スタローンの「デイライト」や伊藤さんが出ているということで「海猿」がすぐに思い浮かぶ。

★ 生存者が生還すると言うところは「ポセイドンアドベンチャー」を思い起こす。救出劇としては「ナショナルトレードセンター」が記憶に新しい。

★ 東京が巨大高潮に襲われて水没するといった特撮は、「デイアフタートゥモロー」などとも似ている。あまりに突飛過ぎてリアリティにかけるけれど、そこは娯楽映画だから言うまい。

★ 映画全体としては大味な気もするし、1人ひとりのキャストがこなれていない気もするがが、最後はきれいにヒーローモノで終わって、グッともきたし、ホッともした。

★ 木村祐一さんの存在が緊迫感の中でホッとさせてよかった。

★ それにしても内野さんの熱演は、時代劇のようだね。 
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「ジョゼと虎と魚たち」を観た

2010-08-27 01:08:26 | Weblog
★ 魅力的な映画は最初からグングン魅かれるから不思議だ。

★ 「ジョゼと虎と魚たち」は足の不自由な女性(ニックネームがジョゼ)と大学生の青年との愛の物語だ。

★ 池脇千鶴さんと妻夫木聡さんの好演が光る。中でも池脇さんのぶっきらぼうな大阪弁が実にいい。(なぜかミヤコ蝶々さんを思い起こしてしまう)

★ 観ているうちに池脇さん演じるジョゼが可愛くて可愛くて仕方なくなる。

★ 上野樹里さんの変遷を見るうえでも貴重な映画だ。「チルソクの夏」から「ジョゼと虎と魚たち」そして「スウィングガールズ」「のだめカンタービレ」へと美しい女優に変身していく過程は、そのものがドラマだ。

★ 随所に心に残るセリフがあり、これは脚本の技だろう。
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山城通学圏の類型廃止

2010-08-26 01:33:26 | Weblog
★ 京都府立高等学校の山城通学圏で、Ⅰ類(いわゆる標準クラス)、Ⅱ類(いわゆる特進クラス)の廃止が正式に決定した。

★ Ⅰ類、Ⅱ類といった制度は1985年までさかのぼる。

★ 戦後、京都府は革新勢力の蜷川府政が続いていた。公立高校は高校三原則のもと小学区制が採用され、進学できる高校は小学校区ごとに割り振りされていた。つまり公立高校の自由な選択は不可能だった。

★ そもそも、小学区制によってどの高校もほぼ均一なレベルであったために、越境をする意味もなかった。

★ しかし、1970年代後半から難関国立大学などに進学しようとする優秀な生徒が私立高校に進路を変えてきた。

★ そうした中、京都の公立高校からいわゆる有名な大学に進学するには一浪(いちろう)が「ひとなみ」であるといった皮肉も囁かれるようになってきた。「高校は大学進学の予備校ではない」といったことが教員によって公然と語られていた時代である。大学入試に向けた指導などあるはずもなかった。こうして公立高校から「いい大学」に行けないことが社会問題化してきた。

★ 府政が革新から保守に転換する中、公立高校のあり方も再検討され、エリート校を作りたい府教委と小学区制を維持したい運動体(教員組合など)との妥協の産物がⅠ類、Ⅱ類といった類型であったように思う。

★ 学校間の序列化を生まないといった建前だった。Ⅰ類へは地元以外の小学区からでも受験できたが、その割合は30%以内(?)と限られ、スポーツや特別活動など大義名分が必要であった。実際はクラブに入らないのに「クラブに入る」として入学し、問題になったことも多い。

★ 府教委は莵道や南陽と言った新設校に優秀な教員を配置し、進学校化を目指した。そして着々と序列化が進んでいった。

★ しかし府教委の思惑通りに進んだとも言い難い。社会のニーズが変わってきたのだ。序列化はより上位の高校への進学を目指し競争が激化することによって進むが、生徒たちがⅡ類への進学、あるいは進学校への進学を敬遠するようになってきたのだ。

★ Ⅱ類の生徒がⅠ類の生徒より成績が低いと言った矛盾した状況が生まれてきた。

★ また、堀川、嵯峨野、西京と言った高校には専門学科が設置され、京都大学を目指すようないわゆるエリート達はそうした御三家を目指すようになってきた。

★ 山城通学圏はかつて北と南に分かれていたがそれが統合された。より広い通学圏となり学校の選択肢が増えた。学校の序列もほぼ決まった。昨今はⅠ類、Ⅱ類も「教育課程特認校」といった名目で実質形骸化していた。

★ こうした流れの中で、今回ようやく制度改革に踏み切るようになったようだ。制度を改変するにはどれだけの年月が必要か、それを物語るようなできごとだ。

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