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虎虎焼

 妻の買い物に付き合って、名古屋の松坂屋に出かけた。いつもより早目に着いたのか、珍しく駐車場が空いていた。
「木曜日だからかな・・」
 館内もお客よりも店員さんの方が目立って、何となく居心地が悪かった。だが、そのおかげか、妻の買い物も滞りなく終わり、ちょうど頃合いが昼飯時となった。どこで食べようか、と一応考えてみたのだが、やっぱり落ち着く先はこのところの定番となっている重慶飯店。本館から南館に移動してたどり着いたら、熱田蓬莱軒の前にはいつものごとく長蛇の列。まったくご苦労なことだ、と同情してしまうが、並んでまで食べたいほど美味しいんだろうな、と、並ぶのが嫌な私では食べる機会など永遠になさそうだ・・。

「やっぱり重慶飯店は美味しいな」
お腹が満たされたら、後は地下に行って少しばかりの買い物をしてから家路につくのみ。しかし、簡単には帰れない、赤福茶屋の前を素通りするのは難しい。何の抵抗もなく、引き込まれるようにして入ったら、早くも「赤福氷」が食べられるという。5月の終わりにしては小寒い日ではあったが、「赤福氷」の文字を見たらそんなことなど忘れてしまった。当然のごとく、私は「赤福氷」、重慶飯店で食べすぎた妻は「抹茶」のみ・・。

 

 どんなに美味しいものかは昨年7月の記事にしてあるので、ここでは語らないが、今年初の「キーーーン」を味わうことができたのは嬉しいのか痛いのか、よく分からなかった・・。

 その後駐車場に戻るためには、もうひとつの関所・伊勢虎屋の前を通らなければならない。伊勢虎屋のういろうを買わずに帰るなんてことは、赤福茶屋をパスすることより何倍も難しい。
「今、一番食べたい甘いものは何だ?」
と問われたら、いの一番に頭に浮かんでくるのは伊勢虎屋のういろうかもしれない。それほど好きだ、大好きだ。妻もそんなことは十分承知しているので、予めプログラムに組み込まれたかのように店の前で立ち止まる・・。
 昨日は「ういろうの王様」と呼ぶべき「小倉あん」と季節限定の「メロンういろう」を買った。「あじさいういろう」にも惹きつけられたが、「メロン」は今月で販売が終了するということなので、「あじさい」は次の機会ということした。「家に戻ったらすぐに食べよう」と思いながら、店を離れようとしたら、こんなものが目に入った。


 「虎虎焼(ことらやき)」。ずいぶん前からその存在は知っていたが、一度も買ったことはなかった。しかし、2袋を買うと虎の絵が描かれた袋に入れてもらえるのだという。なんだか、その虎が妙にかわいい。たちまち欲しくなってしまった。1袋の中には虎の形をした小さなカステラがいくつも入っていて、いかにも美味しそうだ。
「よし買おう!!」

 
 家に戻って早速開けてみた。確かに虎の形をしてる(しかし、少し不格好・・)。食べてみた。うん、納得の味、美味しい。もちろん、ういろうとは比べ物にはならないが、これだけ食べている分には結構いける。
 いくつでも食べられそうだ・・。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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« 「バカの壁」... グミ »
 
コメント
 
 
 
>いくつでも食べられそうだ・・。 (ゴジ健)
2010-05-28 11:36:59
「バカの壁」を乗り越えちゃったみたいだ・・・。


・・・あれっ?乗り越えると利口になるのか・・・?
 
 
 
ゴジ健さん (塾長)
2010-05-29 01:48:37
いや、本当にいくつでもいけそうです。

欲を言えば、中に小倉あんが入っていると最高なんですが・・。




 
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