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王位戦(4)

 藤井聡太七段が、第61期王位戦予選7組決勝で前王座の斎藤慎太郎七段を破り、初の王位戦挑戦者決定リーグ入りを決めた。
 過去2戦2敗の斉藤七段を、豊島竜王・王位に次ぐ壁だと思っていた私にとって、この勝利は藤井七段の成長を如実に物語っているようで、誇らしくさえある。本人は、「難しい将棋でした。途中から自信がない展開が続いた」と振り返ったというが、安定した差し回しで勝ちきってしまうというこのところの勝ちっぷりは、やはり王将リーグでの激戦が相当糧になったように思う。藤井七段も、1年を振り返り「タイトル挑戦には届かなかったが、トップ棋士と対戦できていい経験ができた。この経験を来年につなげられたらと思う」と私の思いを裏打ちしてくれた発言をしている。本当にタイトルは目の前に迫っているようで、ワクワクする。

 王位戦リーグは12人が紅白2組に分かれて戦い、優勝者同士が木村一基王位への挑戦権をかけて戦う。「リーグ入りを1つの目標にしてきたので達成できてよかった」と満足そうに話したというが、王将リーグで味わった様々な思いを胸に大暴れしてもらいたいものだ。

 頑張れ、藤井七段!!
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