議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

生物多様性とカイチュウ

2008年03月24日 05時52分18秒 | 持続可能社会
生物多様性が話題になっています。生物多様性条約の会議が2010年に名古屋で行われることもあり、世界最大の資金拠出国としてはちゃんとしたプレゼンスを見せなくてはならないところです。

で、話題は少しずれて、この本ご存知でしょうか。発刊当時少し話題になりました。ちゃんとした医学博士の本ですよ。

笑うカイチュウ―寄生虫博士奮闘記 (講談社文庫)
藤田 紘一郎
講談社

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この先生の最新刊『「ばっちいもの」健康学 体から出てくる、きたなくて エラいやつら』の発行にあたり、あるpodcastでインタビュー番組をやっていました。話によると、日本ではサナダムシなどの人間の寄生虫はいなくなってしまったそうなのです。
表現を変えれば絶滅です。しかも、ヨーロッパのサナダムシと日本のそれとでは、どうも種類が違うらしいのです。もしや、日本固有種だったのかもしれません。新たに1種の生物が地球上から絶滅したかもしれないのです(この先生の体内を除いて)。

寄生虫はそもそも害はない、寄生虫がいないために、花粉症が増えている、ということです。真面目な話、将来、寄生虫から有用な成分を取り出して、花粉症の特効薬を初めとした画期的な薬ができるかもしれません。生物多様性の観点からも、これを放置してはいけないと思うのですが、いかがでしょうか?少なくとも、レッドデータブックにも特別天然記念物にも指定されていないのは、おかしいのでは!!

ちなみに、寄生獣も面白いですよ。
コメント
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