塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

ペットに最適!アリジゴク

2013年06月20日 | 徒然
    
 空梅雨を通り越して台風の襲来。九州や紀伊半島など、例年水害に悩まされている地域への影響が心配されます。大事に至らないことを祈るばかりです。

 さて、突然ですが、我が家ではアリジゴクを飼っています。小学生の時に同級生に獲り方を教わって以来、毎年のように獲ってきては虫かごに砂をためて飼っていたのですが、引っ越しをしてからはとんとご無沙汰しており、今年ふと思いついて数年ぶりに飼うことにしました。

 で、今朝起きて覗いてみると、いつのまにやら蛹になっていました。ご存知の方は多いと思いますが、アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫で、成虫はトンボによく似ています。ではその蛹はというと、砂で作った球体です。幼少期に初めてこれを見た時には、とにかくびっくりしたものです。

 
右下の球体が蛹。左側にアリジゴクの巣。


 アリジゴクはとても飼いやすい生き物です。後ろ向きに這うようにしか進まず、壁を登ったりはしないので、蓋がなくても逃げることはなく、ある程度の深さのあるケースに砂をためておけばOKです。今回は、100円ショップでタッパーを買ってきて飼育容器にしました。もっと手軽な方法としては、ペットボトル容器をカットして1匹ずつ入れれば良いかと思います。

 エサも、アリジゴクというくらいですから、アリを取ってきて放り込んでおけばOKです。アリ以外にも、地面を歩く虫なら何でも食べます。食べるといっても、実際には体液を吸っています。ですから、アリは手っ取り早いエサとはいえ、あまり食べるところがありません。なので、雨上がりなどにウヨウヨ出てくるダンゴ虫なんかの方が、栄養価は高いようです。一番のごちそうは、肉厚ジューシーなイモムシなんかのワーム類でしょう(見つけるのは大変ですが)。一度だけ、庭木についていたテントウムシの幼虫を与えたことがあります。

 さて、アリジゴクはもちろん砂地にいるわけですが、一番見つかりやすいのは神社などの本殿周りです。私の場合は、子供の頃に住んでいた団地の1階ベランダが張り出し状になっていて、その下が砂地だったので、潜りこむとわんさかいました。一番気を使うのは砂で、やはりアリジゴクが住んでいるところの砂をとってくるのが良いようです。今回、清潔だし質も均一だし、良かれと思ってペットショップでハムスターなどの砂浴び用の砂を買ってきたのですが、ちゃんと巣を作れる個体もいれば、いつまでも這いずり回って一向に巣を作る気配のない個体もいました。結局理由はよくわからないのですが、市販の砂はアリジゴクにはちょっと重すぎるようです。

 捕まえ方ですが、本やネット情報などでは、スプーンですくったり、エサとなる虫を糸で結んで釣り上げるなどというのが一般的なようです。ですが、私の場合はそんな道具には頼りません。巣穴に指を突っ込んでつまみあげます。必要なのは2本の指のみです。アリジゴクといえば、獲物をつかんで離さない大アゴがシンボルですが、人間の指がこれに挟まれて痛い思いをするということは、決してありません。どんなに巣穴をグリグリしても安全です。

 アリジゴクの体は柔らかく、独特のフワフワ感があります。この感触を指先で覚えることができるかどうかがすべてです。豆知識として、アリジゴクの巣は円形ではなく、自分がアゴを広げて待ち構えている前方がやや長い楕円形をしています。つまり、巣穴の傾斜の急な方の下に本体がいることになります。

 最後に、アリジゴクの成虫であるウスバカゲロウは、いわゆるカゲロウとはまったく別種です。KAGEROUというと、出来レスの(笑)儚さの代名詞であり、実際にカゲロウの成虫は1晩しか生きられず、口器も退化してしまっています。これに対して、ウスバカゲロウの成虫は数週間生きるとされ、ちゃんとエサも自分で捕えて食べるそうです。なので、我が家で羽化を迎えさせても大丈夫なのかなぁと思いつ、蛹をどうしようか悩み中です。

 皆様も、カブトムシやスズムシにお金をかけるくらいなら、手間も費用もかからないアリジゴクを飼ってみてはいかがでしょうか。高校時代にこれを持っていったときは、しばらくは結構な人気者になれました(笑)。

  



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