先週末、仙台へ帰るのにせっかくということで、はやぶさに乗って来ました。はやぶさは、今のところ1日に3本しか走っておらず(そのうち1本は仙台どまり)、午前の便は朝8時台と少々早めです。それほど混雑するということもないようですが、ファーストクラスは常に満席でした(乗れる身分ではございませんが)。
はやぶさは、早いイメージから名付けられたということですが、すでに廃止となった同名の寝台特急が九州を走っていたため、わざわざJR九州に了解をとったということです。同じブルートレインの名前を付けるというのなら、東北にはかつて「はつかり」という寝台特急が走っていたのですから、こちらを付けてもらいたいところでした(実際、「はつかり」は公募でかなり上位にあったそうです)。結局、日の丸企業の前では地元民など蚊帳の外なのかなぁ、と悲しくもなります。
はやぶさ外観
さて、せっかく乗るのなら先頭車両を撮ってやろうとホームの先へ進むと、そこにはうじゃうじゃと先客さんたちがたむろしていました。所詮、自分もその中の1人にすぎないわけではありますが、こうして傍から見るとやはりどうにも気味の悪い集団です。
はやぶさを撮る人々
事前に聞き知っていたはやぶさの情報として、騒音にかなり気を遣ったというのがあります。その成果の1つがパンタグラフだそうで、屋根を見上げてみると今までに見たことのない形状をしています。電線との摩擦をなるべく小さくし、それでいて常に電線との接触を保てる工夫がなされているのだそうです。
はやぶさのパンタグラフ
さて、はやぶさの内装は、乗ってみると従来の新幹線よりもゆったりと作られているように感じます。リクライニングは背もたれのみですが、座席間が心なしがこれまでより広くなっているような気がします。また、これまでありそうでなかったドリンク置き場や電源が設置されています。走り具合や走行音から鑑みるに、おそらくこれまでの車両より軽量・軽装甲に作られているように思います。
はやぶさは、東京を出ると、大宮→仙台の順に止まります。これまで最速だったはやて・こまちは、東京→上野→大宮→仙台と停車していたので、はやぶさはそれよりさらに1駅分速いことになります。ただ、震災の影響かスピードを落として走行しているようで、はやてが東京・仙台間を1時間40分ほどで走っていたのに対して、はやぶさでは2時間かかりました。いずれにせよ、ちょっと転寝したり読書したりしている間に着いてしまうので、さしたる違いでもありませんが。
そんなはやぶさに乗って、皆様が安心して東北を旅することができる日が来るよう、祈るばかりです。