三洋電機が発売している一般向けニッケル水素電池「エネループ」に今まで販売されていなかった単1と単2が新登場することとなりました。ソースはこちら。あわせて単1~4まで使える充電器も発売されます。9月12日発売開始予定です。
エネループは今まで単3と単4しかなく、単1と単2は単3にスペーサーという部品をかませて使うしか方法がありませんでした。スペーサーはサイズを合わせるだけの部品で容量は元の単3と同じ(2000mAH)ですから使い勝手がいいとは言えないものでした。
単1と単2は以下のスペックです。
[単1]
容量:5700mAH
重量:100g
[単2]
容量:3000mAH
重量:60g
単1の5700mAHという容量だとFT-817のHIモードで5時間前後使用できると思われます(SSB等連続キャリアを出さないモードで標準的な運用の場合)。午前9時からスタートさせれば午後2時頃まで運用できますから、休日の手軽な移動運用には実用的と思われます。しかも割と軽いので検討の価値ありです。
但し単1と単2のエネループにはPTCという電流保護素子が取り付けられており、この関係で直列で使える電池の本数上限が10本(12.0V)となるそうです。11本で13.2VだとFT-817ではHIモードで使うのに便利ですが、この使い方は仕様外となりますので自己責任になりそうです。
一方エネループの互換品もいくつか市場に出ています。秋月電子が数多く扱っているGP社(私の使っている9000mAHのメーカー)もリサイコの商品名で出しています。このほど秋月でも取り扱いを始めたようです。ソースはこちら。単3で2100mAH(三洋は2000mAH)とほぼ同じような仕様です。
注目はその値段です。単3エネループの4本組は量販店では1,480円前後ですがリサイコは960円。エネループは時折かなり安い値段で売っている店もありますが、なかなか見つかりません。秋月のリサイコだと確実に手に入りますので便利かも知れませんね。
FT-817では8本(9.6V)を電池ボックスに入れて使うのが便利です。FT-817ND標準添付のFNB-85は同じ9.6Vでも1400mAHですから容量を1.5倍にできます。これも手軽に使えますので検討に値すると思います。こちらはL3モードでの利用になります。
一般向けニッケル水素は他にも中国のレクセルがe-keepの名前で発表しています。e-keepは昨年アマチュアを含め一部の方にサンプルで供給されたようですが、その後一般発売に至っていないようです(国内で販売しているサイトがどこにもない模様)。単1~単4に加え006P(角形)もラインナップされているだけに今後の動向が気になります。