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見もの・読みもの日記

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台湾旅行余話・霹靂(ピリ)系列布袋劇

2016-05-08 23:02:43 | 見たもの(Webサイト・TV)
 明日から仕事なのに、台湾の人形劇(布袋戯)のことが気になって、いろいろ調べている。布袋戯は中国・台湾の民間芸能の一つ。むかし、シンガポールの街頭で実際に見たことがある。侯孝賢の『戯夢人生』(1993年)は、布袋戯の名人の半生を描いた映画だった。

 そこまでは知っていたが、調べてみたら、早くも1970年代には舞台劇のテレビ放映が始まり、斬新な演出で台湾の国民的な人気番組となった。1980年代には「霹靂(ピリ)系列布袋劇」がレンタルビデオを通じて視聴者を獲得し、1993年には専門チャンネル「霹靂衛星電視台(現在の霹靂台灣台)」が開設された。さらに1997年には映画化されて『聖石伝説』が製作され、台湾のみならず日本やアメリカにも輸出されたという。全然知らなかった。

 「霹靂(ピリ)系列布袋劇」というのは、黄文擇(台詞担当)・黄強華(編劇担当)兄弟が成功させた娯楽路線の新時代布袋劇で、中華圏で根強い武侠物を基本に、若者の嗜好に合わせたファンタジーとSF風味が加えてある。登場人物(人形)は、日本のアニメふうの美女・イケメン揃い。かなり大胆なSFXやカメラワークを使っており、効果音や劇伴も現代的なのに、台詞はひとり語りというのが面白い。

YouTube『聖石傳説』日本予告篇(2002年)(音が出ます)
とりあえず「ピリ」がどんなものか知るにはここから。

YouTube「聖石伝説 進軍日本的宣傳片」PART1(以下PART2,3に続く)(音が出ます)
ストーリー、キャラクターの背景、制作者インタビューなど、情報豊富。

霹靂(ピリ)網・公式(中文)

 文楽との違いとしては、人形は一人遣いで、遣い手は画面に姿を見せない。基本的に台詞で物語を進行させるので、浄瑠璃みたいに地の文を語ることはしないようである。伝統的な人形芝居をここまで現代化してしまう思い切りはすごい。しかし、いろいろ現代的な演出は取り入れているけれど、最後は(人形を遣う)指の動きで表現する、みたいなことを上記の動画で語っている関係者もいて興味深かった。中国の芸能は「京劇」もわりと現代化に抵抗がないという話を聞いたことがあって、民族性の違いかなあと思う。

 そして、今年2016年、「ピリ」の制作制作は、日本のゲームメーカーと共同で新作の映像作品『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』を公開するそうだ。Wikipediaに「台湾のみならず日本においてもテレビなどで大々的に放送される予定」とあるので、楽しみにしていよう!

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀・公式(日本語)

 いや、台湾、面白いわー。
コメント
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