「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「大味」「中味」「小味」のスピーカーたち

2020年11月11日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

わざわざオーディオ仲間のYさんに来てもらった今回の試聴会の目的は二つあった。

 CDアクセサリー「カーボン ファイバー」効果の検証

 新ケーブルによるSPユニット「トライアクショム」の再評価

まず1の方だが、自分も初めての試聴だったけれどこれは明らかに効果ありだった!



付けたときと外した時で予想以上に音が変化した。

「今まで軽口を叩いていたような雰囲気の音に何だか重厚感が出てきましたよ。明らかに効果があります。それにしても、こういう微妙な差を出せるシステムの敏感さにも驚きました。トライアクショムは同軸でもさすがに3ウェイだけあってシンバルの抜けがとてもいいですね。気に入りました」と、Yさん。

日頃から辛口のYさんの舌が珍しく滑らかだった(笑)。

「いやあ、このカーボン・ファイバーがこんなに効果があるとは驚きましたよ。原理がよく分かりませんが期待以上です」と自分。

とはいえ、あくまでも素人の勝手な憶測だが、ラベルのインクが付着したCD盤の高速回転により発生した迷走電流の打ち消し効果がカーボンファイバーにあるのかなという印象を抱いている。

ちなみに、目に見えないけれど「音」に悪さをする輩が二つあって、それは「振動」と「漏れ磁界→迷走電流」だが、とりわけ後者は微小電流を扱う音の入り口部分で発生すると始末が悪い、かもね~(笑)。

どんなにデジタルが進化してハイレゾになろうとも「レコードの音質には及ばない」とされ「同じ次元で比べるのはおかしい」ともいわれるCDにもまだまだ工夫の余地が残されている。

なお、このところCDを聴くときはいったん「ブルーレイレコーダー」のHDDに録音し、リモコンスイッチ一つで便利よく手軽に聴いていたのだが、このカーボンファイバーを使うと明らかに「CDトラポ」の方が音が良くなった。これからはなるべく「CDトラポ」に回帰するとしよう。

さて、試聴盤の「for JAzz・・」の凄い録音を堪能した後で、今度はヴァイオリンの曲目へ。



サルヴァトーレ・アッカルドのヴァイオリンの名品集だが、聴きどころは「精霊の踊り(メロディ)」(グルック)と「我が母が教え給いし歌」(ドヴォルザーク)。

美しい旋律で知られるこれらの曲目をヴァイオリンで聴くのも一興。

「さすがにトライアクショムといえどもあの濡れたようなヴァイオリンの響きを出すAXIOM80には及びそうもないですね」とはYさんのご感想。

それほどまでに仰るのなら「AXIOM80」に代えて聴いてみましょうかね。

「これこれっ!やはりヴァイオリンはAXIOM80の独壇場ですねえ」と超満足げなYさん。しかし、1時間ほどで「少々耳が疲れてきました」

やっぱり(笑)

「AXIOM80」を比較的穏やかな音で鳴らすのなら駆動するアンプを「171系」アンプあたりに代えるのが一番だが、何しろ面倒くさくてね~(笑)。

そうこうするうちに3時間ほど経って辞去される時間帯となった。

「最後にウェストミンスターでゲリー・カーのコントラバスを聴かせていただけませんか」

「ハイ、お安い御用ですよ」

「オルガンの低音域に重量感があって素晴らしいです。とても口径30センチの低音とは思えませんね!」

「何しろ赤帯マグネットのウーファーですからね~。」



結局、この日は通算して3系統のスピーカーを聴いていただいたことになる。

「どれが一番気に入りましたか?」と、ストレートにお訊ねすると「分類すると、丁度、大味、中味、小味といった印象に分かれますね。ウェストミンスターが大味で中味がトライアクショム、そして小味がAXIOM80といったところです。この中で私が一番好きなのはやはりAXIOM80ですかね。」

「そうですか・・。私が一番好みなのはトライアクショムです。見解が見事に別れましたね」

このところ音の好みの傾向が変わってきて「長時間聴いても疲れない音」が一番良くなったのはどうしてかな(笑)。



PS:11月11日、カーボンファイバーの元祖「T」さんから次のようなメールが届いたので紹介させていただきます。

「ドライカーボンはガラスより硬度がある為、CDの高回転による振動を抑えます、その効果で音が伸びやかでクリアーになります。」

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