昨年(2018年)の秋から取り組んできた「パソコン・オーディオ」もようやく大団円を迎えたようだ。
これまでの取り組み経過を時系列で振り返ってみると、
「パソコン・オーディオへ一歩前進」(2018.11.5)
「パソコン・オーディオへ二歩前進」(2018.11.19)
「パソコン・オーディオへ飛躍的前進」(2018・12・29)
そして、雌伏することおよそ2か月、ようやく今回の「究極的な前進」へとなった。
なぜ「究極的なのか」経緯を追ってみよう。
まず、今年(2019年)の元旦に搭載したブログ「今年の音楽&オーディオの展望」の中の記事をまだご記憶の読者がおられるだろうか。
関係部分を抜粋して再掲してみよう。
<音の入り口系>
CDトラポ、DAコンバーターが2系統あって「これで十分かな」という感じです。
ただし、デジタル技術は日進月歩です。耳寄りのニュースがあって何と海外のオークションで「384KHz」が再生可能のDAコンバーターが1万円で出品されているとのことです。
さっそく知人に1台落札してもらいましたが「首尾やいかに!」と固唾を呑んで待っているところです。
以上のとおりだが、その「固唾を呑んで待っている」DAコンバーターがようやく調整を終えて我が家に到着したのである。
何しろCDのフォーマットが周知のとおり「44.1KHz」だし、通常のハイサンプリングでも「192KHz」がせいぜいだが、このUSBDACともなると、その2倍だし、CDと比べると軽く8倍越えだからいやが上でも胸が高まってしまう。
左は今回のUSBDACに合わせて購入したLANケーブルで「カテゴリー7」の代物。
ルーターとパソコンをつなぐケーブルで、無線よりも有線の方が明らかに音がいいし、その線材次第でガラッと音が変わるのもオーディオと同じ(笑)。
過日、「ウェストミンスター」(改)の低音域に使って性能を確認済みなので安心して使える。
そして、右側が話題の「USB DAC」で、右下に小さな文字で「32bit 384kHz」と書いてあるのがお分かりだろうか。
この「USB DAC」について、今回のキーパーソンである「北国のパソコン博士」から次のようなメールが届いたので、後日のために記録しておこう。
「USBDACの概要を説明します。
パソコンからはデジタル信号がUSBを経由してPCMまたはDSDで出力されます。USBDACでは、まずXU208というICでUSBからI2Sという形式に接続方法を変換します。
これはDACICがI2Sという接続方法だからです。今回購入したUSB DACのDACICはESS社のES9018K2Mという型番です。
調べてみると非常に評価が高く安心したところです。
このICの凄いところは、どんなサンプリングレートの信号もPCM384KHZまたはDSD11.2MHZにICの内部でリサンプリングしてからDA変換を行い、更にはリサンプルの際にジッターと呼ばれるデジタル信号特有の音質を阻害する要因を大幅に除去できるのです。
そしてDACICからの出力が電流出力であることも見逃せません。
昔はDACICは電流出力があたりまででしたが今は高級品でないと電流出力に対応しないのが殆どです。
ESS社のDACICは普及価格帯の製品であっても電流出力なのです。電流出力型のDACICは外付けでI/V変換回路を必要としますが、それが幸いして厳選した高音質パーツでI/V変換回路を構成できるのです。
電圧出力型のDACICはIC内部にI/V変換回路がありますのでI/V変換回路の吟味による音質改善ができません。
I/V変換回路とローパスフィルターを経由したアナログ信号はバーブラウン社のOPA2134PAというオペアンプで増幅されRCAジャックへと出力されます。
OPA2134PAは±2.5Vで動作可能なオペアンプの中では最も評価の高いオペアンプです。今回のUSB DACはUSB給電で動作しますからオペアンプは±2.5Vまたは+5Vの単電源で動作することになります。
以上の概要から極めてコストパフォーマンスの高いUSB DACであると感じています。」
非常に専門的な内容だが、当方としてはとにかく出てくる音が良ければそれで良し(笑)。
いずれにしろ、このDACは入ってくる音声信号をすべて自動的に「384KHz」にアップサンプリングしてしまうというのだから驚きである。しかも電源が不要なんだから~。
博士によると「パソコンはいろんな作業をするのでノイズの塊りになっています。余計な作業をさせないに越したことはありません。その点、このDACは自分の側で自動的にすべて処理できるのでとても有利です。」
例によってハラハラドキドキわくわくしながら無事接続を終えてインターネットラジオの「モーツァルト専門チャンネル」をパソコン画面でクリックしてみた。
出てきた音に耳を澄まして聴いてみると、・・・。
以下、続く。
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