「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

際限(きり)のないハイサンプリング競争

2019年02月21日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

いかにも順調に進んできたかのような書きっぷりの我が家の「パソコン・オーディオ」だが、内実はたいへんだった(笑)。

基本的にパソコン操作は苦手なので、その調達から設定まですべて「北国のパソコン博士」に「おんぶに抱っこ」だったし、新しいDAコンバーター(以下、「DAC」)と設定済のパソコンが我が家に到着しても、直接電話で指示を受けながらおぼつかない手つきで操作してようやく音が出てくる始末。

繰り返し根気よく教えていただいた博士にはまことに感謝に堪えない。

さて、どうにか音出しに成功して耳を澄ましてみると実にさりげなくて自然な音に驚いた。これが「384KHz」の威力なのか。

そもそもハイサンプリングでどういう風に音が変わるのかというのがポイントだが、聴感上の私見としては音が滑らかになって柔らかくなるのが特徴で段々と「アナログ」(レコード)の音に近づいていくが、響き自体はそんなに変わらないと思っている。

このDACがたったの1万円なんて信じられない、凄いぞ「メイド・イン・チャイナ」!(笑)

ぜひ近隣のオーディオ仲間に聴いてもらいたくて急いで来てもらった。

このDACは「384KHz」信号をデジタルコード1本で他のDACに供給できるようになっているので一緒に聴き比べをしてみようという算段である。

オーディオは確たる座標軸がないので、機器の性能を推し量るには比較テストをするのが一番である。もちろん相性の問題も無視できないところ。

それではテストに登場する3台のDACを紹介しよう。

いたずらに機器のお値段を明示するのは「はしたない」ことだが、この際は「費用対効果」を直視する観点から許してもらおう。

 「エルガープラス1394」(dCS:イギリス)定価250万円、製造時期は2005年前後(?)で基本的に「44.1KHz」再生だが「SACD」も再生可能。

   

 「HD-7A192」(フェーズメーション:日本)定価33万円、製造時期は2011年で「192KHz」まで自動的にアップサンプリング。

   

 「D10」(中国) 定価1万円、製造時期は2018年で自動的に入力信号を「384KHz」にアップサンプリング。  

テスト音源となるとインターネットラジオは圧縮された「MP3」ファイルが元なので好ましくなく、そこで外付けのハードディスクから「44.1KHz」で録音したものを使用した。

ひとしきり試聴した後での仲間の感想となると「どれがいいとか悪いとか簡単に結論を出せない気がします。」と口を濁されたがそれも当然で、いずれも甲乙つけ難しの印象を受けた。

しかしそれでは読者が面白くないだろうから(笑)、あえて
自分の感想を述べてみると、

1は「44.1KHz」というハンディがあるのに、やはり老舗だけあって貫禄だった。音に目方があるとすれば一番重量感があって響きが豊かだった。ただし、2,3との差はごくわずかで、もしブラインドテスト(目隠し)での判定となると分からないかもねえ。

2は自動的に「176.4KHz」(44.1×4)にアップサンプリングしての試聴だったが、想像通りとても滑らかで柔らかい音で違和感なく聴けた。

3は2とまったく「甲乙つけ難し」のレベルで、お値段からすると信じられないほどの健闘ぶりだった。

以上のとおり、パソコン・オーディオに限定使用となると、もう高価なDACなんて要らないかもですねえ。

日進月歩の技術の進展により「デジタル機器に名器無し」を実感したわけだが、博士の情報によると早くも「768KHz」のDACが海外のオークションに出品されているそうで、博士の選択眼というか慧眼は刮目すべきものがあって、どうやら「お眼鏡に適った」機器のようである。

お値段の方だって手ごろなので、どこまでも際限(きり)のないハイサンプリング競争」に、我が心は千々に乱れるばかり
(笑)。

最後に、昨日(20日)になって博士からパソコンでCDを鳴らす方法を教えてもらったので次の接続で試聴してみた。「D10」が「DDコンバーター」の役割をするわけですね。

パソコン → 「D10」 →(384KHz:デジタルケーブル) → 「エルガープラス」

結果は、ただ一言「これで仮にCDトラポが故障しても安心!」とだけ言っておこう(笑)。

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