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「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「しゃべる能力」と「書く能力」のどちらが大事?

2023年05月28日 | 独り言

何も罪のない人が簡単に殺されてしまうことに大いに義憤を感じる。

つい先日、長野県で起きた「猟銃立てこもり事件」では警察官2名を含めて4名の方々が犠牲になられた。

まことにお気の毒~、合掌。

テレビによると犯人は他人と会話のキャッチボールが出来ない人物だったという。コミュニケーションがとれないまま孤立感、疎外感が増して追い詰められた気分になったのだろうか。

この世の中でまっとうに生きていくためには人間同士の接触が絶対に欠かせないので、そういう能力の欠如は致命的な欠陥になる見本のような事件。

さて、人間が何か自分の意思を反映させようとしたらどういう方法があるんだろう。

思いつくのはまず「しゃべる」、そして「表情と身振り」、さらには「書く」ぐらいかな。

通常「表情と身振り」は「しゃべる」と併用されるケースが多いので結局「しゃべる」と「書く」に収斂されるといっても間違いは無かろう。

どちらも大切だが日常生活や仕事においては「しゃべる」方が圧倒的に優位で、「書く」は比較的必要とされないのは周知のとおり。

「女性は耳で恋をする、男性は目で恋をする」とは、「女性は口説き文句に弱い、男性は見た目に弱い」という意味だが、現役時代の洒脱な女性上司からじかに聞いた言葉で、やっぱり「しゃべる=口説く」のがうまい男性は「もて方」が違うような気がする。

したがって長~い人間の進化の過程では「しゃべる」能力の優勢な遺伝子の数が増えるのは自明の理だから、必然的に該当する人口の比率が増しているのは疑いないところだろう。

ただし、これまでの人生を振り返ってみると「しゃべる能力」と「書く能力」の両方に長けた人に出会うことはめったになかったような記憶がある。

つまり「しゃべる」のが巧い人は、「書く」のが苦手で、逆に「書く」のが巧い人は「しゃべる」のが下手といった具合。

もちろん、両方とも長けた人や両方とも冴えない人もいることはいるがかなり珍しい・・(笑)。


具体的な例を挙げるとずっと以前のこと、作家の「城山三郎」さん(故人)の講演を拝聴したことがあるが、小さな抑揚のないボソボソといった話し方で、内容の方もあまり記憶に残らなかった。

これほどの大作家でもこの程度の「しゃべり」かと、驚いたと同時に「天は二物を与えない」ものだと、妙に安心感を覚えたことを記憶している。

ン、安心感・・?

実は、かくいう自分も「書く」のはあまり苦にならないが「しゃべり」は苦手なタイプなのである(笑)。

たとえば1対1の対面ではそれほどでもないが、不特定多数が相手ともなるともうダメ~。

いずれにしても、来し方「しゃべり」のうまい人が「うらやましくて」仕方がなかったが、こうして今のような退役した身分になってみると「しゃべり」の機会は(家族内に限られてきて)ほとんど無くなり、「書く」ことの比重の方が圧倒的に増してきている。

たとえば始めてから17年目に入ったブログ。

「文章が巧い」なんて口が裂けても言うつもりはないし、事実大したことはないが(笑)、「書く」ことが苦にならないことはたしかである。

極めてマイナーな分野のブログでも17年も続くと1日当たり800人ほどの読者がアクセスしてくれるし、興味を持って読んでもらえるのであれば、ささやかながらも社会に役立っているかもしれず、日常生活に張りを与えてくれるのはとてもありがたいこと。

そういうわけで、晩年になると「しゃべる」よりも「書く」方がむしろ「得」かもしれないなんて、この頃は勝手に思い直している。

しかし、これも根本的には「ネット時代」のおかげだろう。

いまさらながらだが、誰もが簡単に情報発信し、そして取得できるのだからまったく夢のような時代が来たものだ。

で、最後に「チャットGPT」に「書く能力としゃべる能力のどちらが大事?」と訊いてみた。


「しゃべる能力と書く能力のどちらが重要かは、状況や個人の目標によって異なります。以下に、それぞれの能力の重要性について説明します。

しゃべる能力の重要性:

1 コミュニケーション:しゃべることによって他人と効果的にコミュニケーションを取ることができます。交渉、議論、発表などの場面で重要なスキルとなります。

2 パーソナルな魅力:良い話し手であることは、人々に好感を持たれる要素の一つです。自信や説得力を持って話すことで、人々を引きつけることができます。

3 即興力:しゃべる能力があれば、即座に考えながら対話を進めたり、意見を表明したりすることができます。会議やグループディスカッションなどで重要な能力です。

書く能力の重要性:

1 文書作成:書く能力は、レポートやメール、文章の作成などにおいて非常に重要です。正確な情報伝達や意見の表明に役立ちます。

2 分析と構造化:文章を書くことは、情報を整理し構造化するためのプロセスでもあります。論理的思考や分析力を鍛えることができます。

3 記録と共有:書かれた文章は、長期的な記録として利用できます。また、文章を共有することで、多くの人に情報を伝えることができます。

結論として、しゃべる能力と書く能力は、それぞれ異なるシナリオや状況で重要となります。

コミュニケーションやパーソナルな魅力が求められる場合はしゃべる能力が重要ですし、文書作成や情報共有が必要な場合は書く能力が重要です。能力をバランスよく発展させることが、より幅広い状況での成功につながるでしょう。」

以上、当たり障りのない模範回答だが、「老年になるほど書く能力が必要になる」という言葉が欲しかったんだけどねえ・・。

ま、無理か(笑)。



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