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「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「オーディオ診断士」とは

2022年09月22日 | オーディオ談義

昨日投稿した「季節の変わり目のストレッチ」だが、さっそくメル友のKさん(横浜)から問い合わせがあって「モデルは奥様ですか?」。

いいえ~、そうならいいんですが・・、もううちの奥さんは薹(とう)が立ちすぎています(笑)。

さて、先日のブログ「プレイヤーは審判を兼ねてはいけない」で述べたように、愛好家の常としてどうしても自宅のオーディオへの評価が贔屓目に
なるのは否めない。

いろんなオーディオ雑誌やブログを拝読してもいずれも満々たる自信に裏付けされているものばかり(笑)。

それはそれで結構なことなんでしょうけどね~。

しかるに、心ある人が友人、知人に聴いてもらい正しい判断を仰ごうとしても儀礼上絶対にといっていいほど「目の前の音を貶す」人はいない。

その昔、「加銅鉄平」さんというオーディオ評論家がおられたが「目の前で他家の音を貶すのはあなたの息子はバカですねと言うのと一緒だ」と著書の中に書いておられたのを見かけたことがある。

たしかに、実際にそういう指摘を受けると仮に陰口でさえも誰もがいい気はしないですよね(笑)。

とはいえ、そういう耳の痛い話を避けてばかりいると永遠に「井の中の蛙」になってしまい正しい進展は望めないことになる。

もちろん、誰が何と言おうと自分の耳は絶対正しいんだという固い信念の持ち主は別ですよ~。

そこで提案ですが、「オーディオ診断士」という存在はいかがでしょう。

当事者とは一切しがらみのない人間がいろんなお宅の音を聴き、感じるままに遠慮会釈のない意見を吐いてもらおうという仕組みだ。

もちろん、中にはケチのつけようのない立派な音があるに違いないのでそういうときには絶賛の嵐となる。

で、その「診断士」だが、駄耳の持ち主、たとえば自分なんぞは資格が無いので念のため(笑)。

どうです、面白い提案と思いませんか・・。

問題は需要と供給でしょうかね~(笑)。

で、これに関連して、つい先日のこと、オーディオ仲間に酷評された「AXIOM80」(復刻版)がずっと気になっていた。

酷評とはいっても「オリジナル版」とはずいぶん違うという話だったわけだが、長年にわたって使ってきた自分としては、たしかに「オリジナル版」の優位性を認めるものの、それほどの差は無いはずとの思いは尽きない。

というわけで、昨日(21日)は起き抜けから「ささやかな抵抗」を試みた。

実はこれもオーディオの楽しみの一つである。

オーディオの目的というのはもちろん「自分好みの音で好きな音楽を楽しむこと」に尽きるが、そのアプローチにはいろいろある。

1 実力はあるのに世に知られないまま埋もれている真空管や機器を発掘する楽しみ

2 高級オーディオとは縁遠い真空管や機器から独自の工夫によってコスパに非常に秀でた資質を引き出す楽しみ

3 評価が定まらず伸び悩んでいる製品を工夫次第で一気に蘇らせる楽しみ

4 どんなに高価でも構わない、定評のある機器だけを使い所有する楽しみ

今回は3に該当する。



よっこらしょと、朝一でオリジナル版の右側に据え付けた。まあ、「板厚1.2cm」の箱だから軽いのでそれでヤル気が出たのも一因。

長さ4.5mのSPコード(LANケーブル)を「オリジナル版」から外して付け替えて試聴した。

すると、先入観のせいもあって仲間が指摘したように少し窮屈そうな音がする、しかも左側チャンネルからときどきノイズっぽい音もする。

困ったなあ、また修繕か。一気に2万5千円が飛んでしまう~(笑)。

この箱は後ろ側の板に直径10cmほどの穴を開けていて、ビニールを被せている。



問題はフロントバッフル(50cm×42cm)の方である。

オリジナル版がうまくいったので「柳の下の二匹目のどじょう」を狙って、下側の隙間をテープで塞ぎ中央に1か所だけ小さな穴を開けていたのだが、今回はすべてテープを取っ払い全開にしてみた。

理由は背圧の抜けを良くして伸び伸びと鳴らすためで、当初通り「1cm×50cm」の隙間を復活させたことになる。

これで聴いてみたところ、なんとまあ・・・。

「AXIOM80」が上手く鳴ったときは中高音域が実に柔らかくなってまるで光沢のある絹糸みたいな音を奏でるのですぐにわかる。

しかも、左チャンネルのノイズっぽい音が見事に収まったのにも驚いた。

いかに箱の仕組みが重要か改めて思い知ったわけだが、(市販のSPの場合)こんな大切なポイントをメーカー任せにしていいものですかね、もっと各人ごとの試行錯誤があってもいいような気もするが・・。

とはいえ、最終的な判断については「一切の忖度なし」の「オーディオ診断士」(仲間)に委ねるとしよう(笑)。


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