揺れました!
「草木も眠る丑三つ時」という言葉があるが、本日(22日)の午前1時ごろに「震度5強」の地震が起きました。もちろん睡眠中だったがあまりの揺れに目が覚めるやいなや、ガバッと跳ね起き階段を降りてオーディオルームに直行。
機器類が散乱していないかヒヤヒヤだったがどうやらセ~フ。
ひと安心だったが、ネットによると震源地は「日向灘」(宮崎県沖)とのことで大規模な「東南海地震」の前触れかもですね。
どうせ来るなら死んだ後にしてくれ~(笑)。
話は変わって、1週間前に行った「真空管アンプの相性テスト」の状況を忘れないうちに記録しておくとしよう。何しろ大混戦だったので。
それではまず、前置きから~。
オーディオの楽しみは人によっていろいろだが、我が家においては音の入り口から出口までのどこかをちょっとでも弄ることによってサウンドの変化の度合いを愉しむところにあると思っている。
もちろん、結果は良かったり悪かったりで様々~。
問題なのは、オーディオ機器同士には相性というのがあって、どこかを弄った途端に「輝き」を失ったり、逆にこれまで冴えなかった機器が息を吹き返したりして、後者のときにはそれこそ天にも昇ったような気分になる。
いわば、博打で大当りしたようなもので、その快感が忘れられずに飽くことなく、そして懲りることなく同じことを繰り返している(笑)。
その博打心理のもと、今回はSPケーブルの交換とプリアンプの「真空管(Y球)の入れ替え」の二つを代えたことによるパワーアンプの相性テストという次第。
オーディオ仲間に来てもらったが、テストに用いたスピーカーはお気に入りの「AXIOM80」である。このSPだと、たちどころにアンプとの相性の良し悪しがわかるらしい(笑)。
それでは、以下のとおり仲間との対話形式で「アンプ評定」といこう。発言者が誰かはご想像にお任せしよう。
まずは「371シングル」アンプから。
「とても素性のいい音でボーカルなどにはもってこいですが、楽器が多くなったりすると、もっと厚みが欲しい感じですかね。音を押し出すパワーがちょっと弱いとでもいいますか・・」
「何しろ出力が1ワット前後ですからね。それからすると大善戦でしょう。小振りの箱に入ったAXIOM80ではちょっと荷が重いかもですね。高能率のJBLのホーン型ユニットなどにはもってこいなんですけどね~」
次は「2A3シングル」アンプ。
「相変わらずどこといって欠点がありませんね。解像力のいい音です。いつも気になるのが前段管ですけど、インターステージトランスを使わなくてもこんなミニチュア管でいい音が出るのが不思議です」
「この前段管の型番は〇〇です。テレビ球ですよ。狭い筐体のなかでも使えるように前段管とドライバー管の機能が一体となっています。しかも丈夫です。
この球が使われた理由は、近年優れたインターステージトランスが出回らないことにあります。あったとしてもメチャ高価になってますから、コスパのバランス上、この球を使ったと聞いてます。2A3ならこれで十分だと思ってます」
次は「6AR6シングル」アンプ。
「あれっ、これまで聴かせてもらったこのアンプの音とはちょっと違いますね。周波数レンジが屈託なく青天井で伸びている感じです。透明感もあります。これは驚きました!」
「(ハハハ、高笑いといきたかったですねえ!)。実はつい最近のこと出力管をWE350と製造時期が一番近い球(1945年製)に代えたんです。おそらくその効果でしょう。
それにしてもこのアンプは購入してから3年近くになりますが苦労しましたよ。ボリュームをクラロスタット式に交換したり、前段管を「6SL7=CV569」(STC)から、変換用ソケットを使って「μ」の低い「E180CC」(独:ヴァルボ)に交換したりで、ようやく気に入った音になりました」
最後は「WE300Bシングル」
「これは、ただならぬ雰囲気になりましたよ。スケール感といい透明感といい抜きんでていますね。これまでは2A3シングルの方が上だと思ってましたが不思議ですねえ。どこか代えました?」
「ハイ、前段管を71Aから071(ブルーのナス管:ARCTURUS)に代えました。ふつうの71Aと比べて電流が多く流れるタイプです。希少管なので、めったに使わないのですがこの日は名誉挽回のために特別の出番です。
このアンプの場合UTCのインターステージトランス(HA-106)で6倍増幅していますので前段管に何を使うかは死活問題になります」
というわけで、この日のアンプの「相性テスト」の結果は次のとおりとなった。
第1位「WE300B」、第2位「6AR6」、第3位「2A3」、第4位「371」
2位と3位は大接戦だったが、勝敗を分けたのは「周波数レンジ」だった。
結局、日常的に使うとすれば「6AR6」か「2A3」で十分だが、オーディオ的な快感を味わうには前者であり、音楽的な雰囲気に浸るには「後者」といったところかな。
ま、その日の気分次第ということで~(笑)。
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