「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオに対する熱意とセンスの象徴は増幅系にあり!

2018年07月17日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

久しぶりに我が家のシステムに派手な動きがあった。いつもは古典管がどうしたこうしたという地味な話が中心だが、今回はスピーカー改革だ。

前回のブログで経緯を述べたように、ワーフェデールの「コーン型ツィーター」をJBLの「LE8T」の上に乗っけてみた。

          

楽屋裏を見せるのは「はしたない」し、「美のかけら」も感じられないのであまり気が進まないが、「百聞は一見に如かず」なので仕方がない。

   

結線の状況だがパイオニアのネットワーク「DN-8」を引っ張り出してきて「LE8T」を8000ヘルツでハイカット(-12db/oct)する。

次にワーフェデールの「コーン型ツィーター」をウェスタン製のオイル・コンデンサー「ブラック仕様」(2.4μF)を使って8000ヘルツあたりをローカット(-6db/oct)する。

これで「LE8T
+ワーフェデールのコーン型ツィーター」の2ウェイシステム(クロス:8000ヘルツ)の出来上がり~。かかった時間はものの10分程度と実に簡単(笑)。

もっと簡単にやろうとすればネットワークを使わずにLE8Tをフルレンジとして使い、その上にコーン型ツィーターをローカットして載せる方法もあるが、このやり方でこれまでうまくいった験しがない。

我が家ではこういう場合、フルレンジの高域部分はハイカットするのがポリシーである。

さあ、問題はどういう音で鳴ってくれるかである。狙いとすればJBLでありながらクラシックの弦がうまく鳴ってほしいというところかな。

組み合わせるアンプは初めに無難そのものの「PX25シングル」を選んだ。

流石にイギリス製だけあって、いつも艶やかな高音域に冴えを感じるが、これまで「LE8T」単独で鳴らしたときはJBL独特の高音域と反発し合い金属的でイヤ~な響きになってとても聴けたものではなかった。


はたして今回はと固唾をのんで耳を澄ましたところ、コーン型ツィーターの威力絶大で弦楽器が実に麗しくていい。たった8000ヘルツ以上を変えただけでクラシックがまともに聴けるとは嬉しい悲鳴。

これで、我が家の4系統のスピーカーがほぼ満足できる状況になって出そろった。

ここまでたどり着くのにおよそ50年近くかかったなあ。感無量、いや、決して大げさではなくて(笑)。

そいうわけで、一段落したので我が家のベストスピーカーとベストアンプの組み合わせを模索してみることにした。

   

上段左からPX25シングル、6A3シングル、下段左から071シングル、171Aプッシュプルで、これらはすべてインターステージトランス内蔵である。

ほかにもウェストミンスター用として高音域用に「171(トリタン・フィラメント)シングル」低音域用に「300Bシングル」(モノ×2台)があるが、いずれのアンプとも専門家のお力添えもあって改造に改造を重ねつつ良質の古典管を選抜してきたので、とても一朝一夕で簡単に出来上がる代物ではない。

まあ、この際だから日ごろに似ず(?)ブログ作成者の特権として「あからさま」に自慢させてもらうことにしよう(笑)。

周知のとおり、オーディオシステムのおおざっぱな流れは「変換系(CDやレコード機器) → 増幅系(アンプ) → 変換系(スピーカー)」となる。

この中で変換系のポイントといえば、(素人が簡単に改造できないという意味で)どういう機器を選ぶかという「選択眼」に尽きるが、増幅系のポイントとなると「選択眼」に加えて、さらに「血(お金)と汗(創意工夫)と涙(経験)」が必要ではないかと勝手に思っている。

つまり、オーディオに対する熱意とセンスの象徴は増幅系にあり!

ときどき「よそ様のブログ」を拝見することがあるが、「豪勢なスピーカーに比べて、肝心のアンプともなるとガッカリだなあ!」と思うことがたびたびあると言ったら「増長もいい加減にしろ!」と、お叱りを受けるかもねえ(笑)。

それはともかく、この際とばかり3系統のスピーカーと4台の真空管アンプとの相性テストをじっくりやってみることにした。





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