いやあ、連日35度以上の猛暑で今や暑いを取り越して「熱い」。
これは全国的な現象だそうで、早くも熱中症による死者が65人(7月24日現在)にも上っているというからたいへん。
7月でこれだから、8月ともなると先が思いやられる。夏の風物詩「甲子園」で観客や選手がばたばたと倒れる事態にならなければいいが・・・。
さて夏の風物詩といえばもうひとつ、本県では特産品の「カボス」が出回る時期になる。9月が本格的な収穫時期だが、7月後半に入ると粒が少しばかり大きくなってどうにか食することができるようになる。
夕方、冷房が効いた運動ジムでひと汗流してきて帰宅するなりまず冷えたビールをぐいっと1杯、そのあとで焼酎にカボスの汁を垂らし込んで、氷で割ってちびりちびりとやりながら、モーツァルトを聴く。至福の時間である。
上質なオーディオとはいかに人間の耳(脳)をうまく騙してくれるかに掛かっているが、相呼応して人間の脳も騙されやすいようにアルコールでもって程良く下地を作ってあげるに限る。すると「壺中の天地」の境地となり高価なシステムなんぞはもう要らない気がする(笑)。
というわけで大切な役割を果たしてくれる焼酎の銘柄をこれまでいろいろ試してきたが、今年は芋焼酎の「あらわざ」(25度:本坊酒造)がお気に入り。
「磨き蒸留」という特許による製法とかで説明書きにこうある。
「蒸留もろみに対流をおこす独自技術により、芋特有のコク、旨味、香りなどをなめらかでかろやかな味わいへと仕上げました。」
たしかに、口当たりがいいのでいくらでも飲み過ぎるのが玉に瑕(笑)。
最後に、11年ほど前にこのブログで「カボスは県の顔」と題して投稿したことがあるが、覚えている方は皆無と思うので再掲させてもらおう。
「猫の額ほどの我が家の庭にカボスの木を2本植えている。2本とも15年以上は経つもので、そのうち1本は種が無い種類のものである。
今年も、千切るのが遅れてしまい、熟して黄色になってしまったので12月に入って120個ほど一気にもぎ取った。半分はご近所や知人に配り、残りの半分は輪切りにして、絞って生酢として冷凍庫に保管している。
剪定もせず、肥料もやらないのに毎年実を付けてくれる本当に手間のかからない感心なカボスの木である。
カボスは大分県の特産品でまさに県を代表する顔となっており、イメージアップにも随分貢献している。日銀や大企業の支店長さんが任期を終えて大分を離任するときに「カボス大使」になっていただき今後とも大分県をよろしくということで送り出している。
弱小県ならではの工夫とイメージアップ戦略を展開しているが、収穫時期が8月~9月と限られているため、年間を通して出回らず全国展開にはなかなか苦労しているようだ。強力なライバルもいてそれは「スダチ」。
一県民としてカボスの宣伝に一役買いたいが、これといったセールスポイントがないのが残念である。高齢化社会となり、健康ブームなので、ガンによく効くとか新しい効能が発見されると起死回生の妙薬となりそうだが・・・・・・。
最後に「カボス」の語源として豆知識を一つ。
皮を刻んで 、蚊いぶしに用いたことから「蚊いぶし」がなまって「カブス」になり、カボスはその音転である説が一般的。