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「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

真空管アンプ転がし

2018年03月13日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

さほど期待もせずにオークションで落札したJBLの「175」ドライバーだったが、とりあえず小型の「蜂の巣ホーン」を装着して音出しテストをしてみることにした。

第一案 「LE8T」と組み合わせて2ウェイにする

第二案 「D130」と組み合わせて2ウェイにする

まず第一案からだが画像を再掲してみよう。

         

細かい話は面倒くさいので端折るが、まずは何よりも音が出ないとかノイズが発生するなどの不良品ではなかったので一安心。

試行錯誤の結果LE8Tを8000ヘルツでハイカットしたうえで、175はコンデンサーでローカットして試聴したものの、どの種類を使ってもどうも175が目立ち過ぎるようだ。

脇役(175)が主役(LE8T)よりも存在感を示すのは何事につけ、あまりよろしくない(笑)。

これなら「LE8T」をフルレンジで鳴らした方がまだいい、
ということで第一案はあえなく没。

次にいよいよ本命の第2案に取り掛かった。

となると、チャンデバやTRアンプ、AXIOM80を外すなど、大がかりな作業となった。

最終的にネットワーク(クロスオーバー1200ヘルツ:高音域用のボリューム調整付き)の出番となり、取り付け後の画像がこれだが、結局「ランサー101」の低音域部分を「D130」(イン ウェストミンスター)に代えたようなものである(笑)。

    

応急措置なので見苦しいが悪しからず。

この方式なら真空管アンプ1台による駆動ができるので(チャンデバ時に比べると)アンプの選択肢が飛躍的に広がったことはたいへんありがたい。

そもそもウェストミンスターのフロントホーンは周知のとおりクロスオーバー1000ヘルツ用の仕様なので、オリジナル型式に戻ったと言えないこともない。

問題は音だが、爽やかで切れ味が鋭く、これぞまさしく「JBLサウンド」だった!

ジャズはもちろんだがクラシックだって肝心の弦楽器が「175」によってうまく調教されているのでとても心地よい。それに、小型の「蜂の巣ホーン」が歌手の口元を程
よく締めてくれるのが気に入った。まずは合格。

これでしばらく聴いてみることにしよう。

半年間にわたって活躍してくれた「チャンデバとTRアンプ(低音域用)」は当分の間、予備役編入となった。どうも楽しませてくれてありがとさん。

さあ、これからが本番である。

11日(日)の午後、
近隣にお住いのオーディオ仲間のYさんに来ていただいて、この「D130+175」システムに対して、はたしてどのアンプがベストなのか4台のアンプの競演となった。

    

ちょっと写りが悪いが、右から「WE300B」「PP5/400」「371A」(前段管はAC/HL)、「2A3」でいずれもシングルアンプである。

プリアンプはクリスキットの「マークⅥ」(12AU7×6本:改造品)を使用した(画像中央の白色)。このほど修繕から戻ってきたばかりだが、これまで使ってきた中ではベストのプリアンプである。

さて、このJBLシステムに対するYさんのご感想だが、「とてもバランスが良くて以前よりもずっといいと思います。しかし、AXIOM80と比べるとやや音が乾き気味ですね。ジャズにはとても良さそうですが。」

「そりゃあクラシック音楽を聴くときのAXIOM80と比べるのは酷というものでしょう」と、返事しておいた(笑)。

結局、およそ3時間にわたって4台の真空管アンプをとっかえひっかえテストしたが、「アンプ転がし」の場合、出来の悪いアンプでもスピーカーとの相性次第で優等生に変身したりするのでとても面白い。

Yさんの評価はおおむね予想通りだったが、「371A」がパワー感は別として透明感では他のアンプに負けず劣らずの大善戦でこればかりは想定外だった。

図体からトランスなどの部品まで何から何まで小さくて、おまけにお値段も安価だが逆に「シンプル イズ ベスト」のメリットがあって、改めて惚れ直した。

最後に、今日(13日)の午後からお客さんたち(3名)がお見えになるのでこのシステムを聴いていただく予定だが、はたして「鬼が出るか蛇が出るか」・・・(笑)。



 


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