「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

始め良ければ終わり良し

2018年03月04日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

今回のブログでは2月28日の午後に届いた残りの二つの荷物の正体を明らかにするつもりだったが、昨日(3日)、オーディオ仲間のYさんがお見えになったので急遽変更してその模様を記録しておくことにしよう。

当日の昼食後のことだった。「やっとdCSが戻ってきましたよ。聴きにお見えになりませんか。」とお誘いしたところ「ハイ、今から行きます。」

Yさんは以前から我が家にお見えになるたびに「dCSはまだ戻ってこないんですか?」と口癖のように仰っていた。修理期間中に代替機器として使っていた「ソニーのCDプレイヤー+ワディアのDAC」に、あからさまな不満を申されなかったが、きっと物足りなく思われていたのだろう。

    

そして、みっちりと3時間近い試聴だったがYさんのご感想を先に明らかにしておこう。

「これまで聴かせていただいた中で、今日がベストの音でした。音の鮮度がまるっきり違いますよ。dCSはやっぱり凄いですねえ。レコードの音でさえもこれに追い付くとは思えません。それに修理に出す前よりもずっと良くなってますから、これもレンズのクリーニング効果のせいでしょうか。」と、手放しの激賞だった。

「そうですね。ちょっと迷いがあったのですが、これでレコードに戻る気がまったく無くなりました。それにしてもシステムの中でCDトランスポート(以下、「トラポ」)の役割がいかに重要かがよく分かりましたよ。ソニーでも不満は覚えなかったのですが、こうやって聴き比べてみると雲泥の差ですね。驚きました。トラポの重要性はDAコンバーターとどっこいどっこいですね。」

当日のシステムの内訳は、真空管式プリアンプ(E180CC×6本)にパワーアンプが「WE300Bシングル」、スピーカーは「AXIOM80」の組み合わせだった。

オーディオシステムの構成を大雑把にいえば「音の入り口」(レコードやCD) ~「増幅系」(アンプ)~「変換系」(スピーカー)~「音響空間」の4つの要素に分けられ、いずれも手を抜けないことは周知のとおりだが、重要性の比率となると全体を10としてこれまでは順に「2:3:3:2」という感じだったが、今回の件で大いに認識を改めた。

これからは「4:2:2:2」の方針でいくとしよう。

そういえば次のような二つのことわざを思い出した。

「始め良ければ終わり良し」
始めがうまくいけば、すべてが順調に進み、最後によい結果を得る。だから最初は慎重でなければならない。

「終わり良ければ全て良し」
結果がよければ、動機や途中の経過などは問題にならない。ものごとは終わりがすべてだということです。

以上の二つだが、「終わり良ければ全てよし」は人生観としては大いに共感できるが、ことオーディオに関してはおよそ当てはまらない。

何よりも優先すべきは始めに「良質の微小な音声信号」ありきということ。したがって、増幅系や変換系なんかは後回しでもよいと思うがどうだろうか。

とはいえ「dCS」の威光を借りて、ちょっと「好(い)い気」になりすぎるのかもね~(笑)。



 


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