前回からの続きです。
遠路はるばる愛知県からお見えになったSさんから試聴会(2017.10.11)で示唆をいただいた「AXIOM80にウッドホーン」を取り付ける話だが、思い立ったが吉日とばかり、翌日(12日)材料探しに「DIY」店に駆け込んだ。
朝一番にまず「AXIOM80」の直径を計測すると25センチだったので、同じ長さの紐をハサミでカットしてポケットに忍ばせた。本日の材料探しは寸法が合うかどうかが「すべて」である。
別府市内には大型の「DIY」店は無いので、お隣の大分市までクルマで50分ほどかけて到着。
初めに頭の中に思い描いていたのは円形の大きな木製のごみ箱を代用することだったが、すべてプラスティック製だったし、寸法も合わないのでやむなく方向転換して、植木鉢売り場へと向かった。
とても品数が豊富で、初めに目についたのが素焼きの植木鉢でずっしりと重量感があって、直径の方も用意していた「紐」を当ててみると、どうにかいけそうだ。
これを第一候補にしてさらに広い店内をうろつくと格好の木製の植木鉢が目に入った。「紐」を押し当ててみると見事にピッタリ。これだこれだと小躍りして購入することにした。
レジで並んで待っていると、近くの老夫婦づれのご婦人の方が「洒落た植木鉢ですね。室内で使われるんですか?」「ハイ、そうですよ」すると「私の家は庭が広いので・・・」
いったい何が言いたいんだろう?
「私の家は庭が広いのでそんなものは外で使います。」としか解釈のしようがない。
カチンと来たので「これは加工してスピーカーに取り付けるんです。」と言ってやった。
そのご婦人、さすがに当惑気味で「?」とした顔をしていたが、そっと離れていった。まったくもう見栄と虚栄心ってやつは・・・。
とはいえ、人を謗る資格を持ち合わせていないのが残念(笑)。
自宅に戻るとさっそく作業に取りかかった。まず、植木鉢の底のプラスティック性の部分のネジを6か所外すとすっぽり取れたので、裸のAXIOM80を入れてみると、きつ過ぎず、緩すぎずでなんと奇跡的にピッタリ。取り付けネジなどユニットを固定する道具はいっさい使わずに済んだ。
まるで、あつらえて作ったみたい。論より証拠で取り付け後の画像がこれ。
見かけはバッチリだと思うが、問題は音響の方だ。板厚は1.2センチだが、いったいどんな音がするんだろうと、ワクワク・ハラハラ・ドキドキ~。
いざ音出ししてみると、意外にも冴えない感じ。ホーンを付けたのだから音響効果が上がるはず、したがってボリュームを絞った方がいいと判断したのだが、実は逆だった。ボリュームをぐっと上げると見違えるほど元気のいい溌溂とした音になった。
音の浸透力が裸のときとはまるっきり違うし目を見張るホーン効果に、ああ、良かった!!
さっそく、まだ県内に滞在されているSさんの携帯に「例の件うまくいきましたよ」と、ご連絡すると、「それはぜひお聴きしたいですね、明日(13日)の午前中に再度お伺いしていいですか?」
一つ返事で「ハイ、どうぞ~」(笑)。
以下、次回へと続く。