「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

ウッドホーンへの執着

2017年10月24日 | オーディオ談義

全国的に見ても九州は方言の宝庫だと思うが、その中でも独特の「博多弁」に対して一般的にどういう印象が持たれているんだろう?

一例をあげると「何ばしようとな」(何をしているの)、「どげんもこげんもなかろうもん」(どうもこうもないでしょう)、「しゃあしかー」(うるさいなあ)

「都会なのに喋りが田舎っぽい」、あるいは「いかにも方言らしくて味わいがある」などと、おそらく毀誉褒貶相半ばだと思うが、その中に「のぼせもん」という言葉がある。漢字では「逆上もん」と書く。博多生まれの博多育ちなので小さい頃から馴染んでいる言葉である。

良く言えば「情熱を持って物事に取り組む熱い博多っ子」であり、悪く言えば「調子に乗ってすぐにいい気になる軽薄な人間」という意味だが、一般的には後者の意味で使われることが多い。

そこでオーディオの話になるが、裸のAXOM80用<500へルツ~>のウッドホーンが絵に描いたようにうまくいったので、このところすっかり「のぼせもん」になってしまった(笑)。

先日のこと「柳の下の二匹目のどじょう」を狙って、再度大分市郊外の大型「DIY」店へ出かけてみた。

今回の目的は口径30センチのユニットが納められる比較的大きめのウッドホーンと、フルレンジで鳴らす比較的小さめの「AXIOM80」(フルレンジ)用のウッドホーンの2種類の植木鉢の探索である。

例によって広い売り場にはサイズの違う物が沢山あって、より取り見取りで「口径30センチ用」と「25センチ用」の紐を押し当てるとすぐにサイズがピッタリのものが見つかった。

自宅に戻るとさっそく工作に取り掛かった。もう楽しくて、楽しくって~(笑)。

まずはフィリップス(口径30センチ)のユニットの取り付け。

グダグダと書くよりも画像が一番手っ取り早い。

        

植木鉢の中にすっぽりユニットを収めるだけだから実に簡単。少しばかりノウハウがあるが面倒くさいので省略(笑)。

   

置き場所はとりあえずウェストミンスターの横に置いて後ろ側の狭い空間を利用することにした。

さあ、いよいよ音出しへ~。

オッ、想像以上にいいじゃないか!(笑)

フィリップスらしい繊細さが如実に感じ取れるし、フレームがやや貧弱で薄っぺらなのでネジ止め(8か所)をまったくしていない効果がモロに出てきたようだ。

これで十分だと思ったが、JBLのD123(口径30センチ)にしたらどういう音が出るんだろう。

つい興味に駆られてスペアとして保管していた2号機のJBLの「D123」(8Ω)を使ってみることにした。

アメリカ系のユニットは箱の力を借りようとせずにユニット自体で強引にものをいわせようとする傾向があるのでもっとうまくいくかもしれない。

ユニットの交換が簡単にできるので大いに助かる。

    

あれっ、低音域の伸びはさすがだが高音域への伸びが明らかに足りない。これはいけませぬ~。このユニットはフルレンジと銘打ってあるもののツィーターとのセットが不可欠のようだ。

フィリプスの方がずっとバランスがいいので、すぐに元に戻した。


この鳴らし方の最大の利点としては、ユニットの素の味が味わえるし、いっさい「音がこもらない」ところにある。SPユニットは箱に入れて鳴らすものという先入観が蔓延しているがこういうアプローチだって大いに見直されていいと思う。

これは平面バッフルや後面開放型を使った鳴らし方とも明らかに違うが、「箱鳴りによって音像がぼやける」のが嫌いな方にはお奨めかもしれない。

さて、次はいよいよフルレンジとして使っている「AXIOM80」のエンクロージャーにウッドホーンを取り付ける話である。

さあ、あの気難しいAXIOM80さんが機嫌よく鳴ってくれるかどうか、もう胸が高鳴るばかり~(笑)。

 


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