「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オークション情報~2017.10.7~

2017年10月07日 | オークション情報

真空管愛好家と切っても切れない関係にあるネットオークション。

もう15年近く利用しているが、おかげさまで滅多に手に入らない稀少な真空管を手に入れることが出来たりして、もはやオークション無しでは我が家のオーディオシステムはとうてい成り立たないほどだ。

したがって、今でも掘り出し物がないかとユメユメ怠りなく見張っているが、真空管ではないが実に興味深い出品物があったので紹介させてもらおう。

☆  Wadia 27iX   Version 3.0 Decording Computer  完全完動 

         

解説文にはこうあった。

「10年前になりますが、私がまだ、デジタルに浸かっていた頃にワンオーナー品を購入したワディア WADIA Wadia 27ix Dの最終アップグレードバーションです。
 
DcsもVerdi のCDトランスポートを始め、マスタクロック、DDコンバーター、DAコンバーター、等すべてを所有、最終的にはマスタークロックはクロノス、トランスポートは別にクラッセ CLASSE OMEGA SACD、プリアンプは CLASSE OMEGA PreAmp MkⅢを所有していたとても懐かしい時代です。   
 
勿論、完全完動品です。 」

以上のとおりだが、出品者はたいへんなハイエンドの愛好家のご様子で、当初の設定価格は53万円だった。

定価からするとおよそ1/3だが、中古の相場からすると明らかに高いっ!

オークションの出品価格というのは出品者の性格を推し量る物差しの一つになる。

たとえば高過ぎるときは強欲そのものだし、低すぎるときは世間知らずだし、常識的な価格のときは良く言えば現実的で真面目な人、悪く言えば抜け目のない人といった印象を受ける(笑)。

したがって、この出品者に対しては強欲な人だというのが第一印象だったが、ここから思わぬ展開を見せてくれた。

およそ2週間ほどの期間が過ぎて、当然の如く53万円では皆無の反応だったわけだが、それにしびれを切らしたのだろうか、今度は一転して75、000円の低価格からスタート!
随分思い切った変わり様に少々驚いた。これは捨て身の覚悟だ。「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という言葉もあるが(笑)。

流石に、このスタート価格には反応が良好で入札者が殺到し、結局、最終落札価格は429,000円に落ち着いた。

これには参った!

実を言うと、2か月ほど前に知人に頼んでそっくり同じものをオークションに代理出品してもらったところ、落札価格は30万円前後だったのだ。

口惜し~い。何と10万円以上もの差がついてもうガックリ(笑)。

それにしても、いったいどうしてこんなに差が生じたのか?

明らかに当方の作戦負けだった。


深~い反省とともに今後のオークションへの戦略をこう定めた。

出品するときは、はじめに相場よりもずっと高い価格を設定する。そして周知期間を十分置き、商品の高額イメージを植えつけたうえで、改めてぐっと低い価格を設定して入札者が飛び付きやすい状況を設定してあとはじっと待つだけ。
つまりポイントは次の3点に尽きる。

 商品の周知期間を十分取って出来るだけ沢山の人の目に触れるようにする

 その間、高額イメージを植えつける

 何といってもオークションだから改めて相場よりも低い価格を設定して入札者の競争心理をうまく煽る 

と、単純に考えたわけだが、もちろんこの作戦は商品そのものに魅力がないとまったく成り立たないのが残念なところ(笑)。


 
 
 

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