現在の楽しみと言えば「食べる」「読む」「聴く」「観る」ぐらいのものだが、もっと暖かくなったら「釣る」も加えてみようかなと思う今日この頃。
この13日(火)~14日(水)にかけては、久しぶりに「食べる」に主眼を置いて、本当にささやかな一泊二日の小旅行に行ってきた。
行く先は長崎県の島原半島に位置する「雲仙」。
ご近所の方によると「エビ、カニ、高級牛肉、食べ放題」のホテルがあるという話を聞きつけて、実際に行ってみたところ噂にたがわず、100種類以上の料理が食べ放題だったそうで、「絶対に行って損はしませんよ」とのお墨付き。しかも宿泊代込みで1万円でお釣りがくるという。
最近になってようやく県外への自由行動がとれる身分になったので、実にタイミングのいい話だが、一緒に行くつもりで母の遺影をバッグの中にそっと忍ばせた。
別府からなので行きは熊本港発の高速フェリーを利用することにして13日の午前8時半に自宅を車で出発し、13時発のフェリーで島原に到着したのが13時35分。
峠に上って島原の風景を存分に楽しんでからホテルに16時過ぎにチェックイン。バイキング形式で17時半からと19時からの二コースに分かれているが、遅く食べると寝るときに胃にもたれるだろうからと、17時半コースを選択。
定時ちかくに大きなバイキング会場の入り口で待っていると、ホテルの関係者から説明があって「すべて手作りの時価にすると200万円以上の本格的な料理を準備していますが、食べ放題と取り放題は違います。食べられる分だけ、テーブルに持ち込んでください、毎回無駄になる料理が4割近くあります。部屋番号とテーブル番号が特定されていますので目に余るときは追加料金をいただきます。」と注意。
人数にするとざっと200人は優に越えるだろうか、長蛇の列を作って待っている中、隣の4人グループのご婦人方はリピーターさんでもう何回もこのホテルに来ているという。いずれの方も大層ご立派な体格をされていて、全員グルメなのが分かって微笑ましい。
さあ、いよいよ食事開始。この年齢になるとそれほど食べられるものではないが、まずエビ、カニを優先してたらふく食べたものの、想像以上においしかったのが焼肉。経営者が牧場の持ち主なので破格の値段で高級牛肉(和牛)を提供できるのだという。とにかく全体的に食材にケチっていないのがよく分かった。
おまけに、お酒の方もビール、日本酒、焼酎、ワインすべて呑み放題。しかし、こういう絶好のチャンスにもかかわらず日頃の小食の悲しさで40分ほどで胃袋が満杯になって早くもダウン。1時間ほどで部屋に引き上げた。ウ~ン、残念。
翌日の朝食もバイキングでこれも豪華な食材による「食べ放題」。「エビの剥き身」をたらふく腹の中に収めたが、帰りの際には一人当たり1箱のカステラのお土産付きで、このホテルは経営が大丈夫かいなと心配になるほど。
翌日は折角なので一路長崎市に向けて快走した後、中心部を観光し、中華街で「長崎ちゃんぽん」をぱくついてから、高速で別府方面へ。
丁度3時間を要したが、料金は行きの高速フェリー代と一緒だったので待ち時間などを考えると、やはり高速利用が一番いいようだ。
2日間とも好天気に恵まれて、いい思い出になった小旅行だったが、やはり信用の措ける方の「口コミ」情報は間違いないようである。