北海道新聞 2025年1月20日 21:09
文化庁長官表彰に選ばれた白糠町出身の間宮喜代子さん。故郷で100点余りを披露している
【白糠】町出身の刺しゅう作家で北海道アイヌ協会優秀工芸師の間宮喜代子さん(74)=石狩市=の作品を集めた「アイヌ文様刺繍(ししゅう)展」が、アイヌ文化拠点施設ウレシパチセ(東3北1)で開かれている。作品は難度の高い技術を採り入れた独特の色使いが特徴で、文化振興に貢献した人を対象とする本年度文化庁長官表彰に選ばれた。会場には受賞を祝うポスターも掲げられている。
町や白糠アイヌ協会などでつくる「地域活性化プロジェクト推進委員会」の主催。
間宮さんは中学時代まで町内で育ち、30代で本格的にアイヌ文様刺しゅうを始めた。作品は「エタラカ(アイヌ語で不規則)」と呼ばれる、難度の高い網目状の刺しゅうを取り入れているのが特徴。鮮やかな青の糸を基調とし、フクロウを題材にデザインした作品が多く、独特の色使いは「間宮ブルー」と呼ばれている。
白糠での個展は3回目、2年ぶり。・・・・・・・
同展は入場無料、2月16日まで(月曜休館)。
※「マタンプシ」のシは小さい字