NHK05月14日 18時54分
明治時代の地図など貴重な資料から室蘭のまちの成り立ちをふりかえる企画展が市内で開かれています。
この企画展は、室蘭のまちの成り立ちやそれに関わった人たちについて深く知ってもらおうと、地元の地方史研究会が開いているものです。
会場には室蘭市内や周辺の図書館に所蔵されている古い地図や文書のほか、研究会の会員が持ちよった本や年表などおよそ120点の資料が展示されています。
このうち、明治8年・1875年につくられた「北海道新室蘭港図」には、アルファベットで「NEWMORORAN」と表記されていて、アイヌ語で「小さな坂」を意味する「もろらん」と呼ばれていた場所の名前が「室蘭」という地名につながったことを示しています。
また、室蘭開拓の立て役者の1人として知られる添田龍吉が残した「添田家文書」には、当時の状況が詳しく書き記されていて、開拓の苦労などを知ることができます。
室蘭地方史研究会の前澤佐土史さんは、「室蘭がどうできあがって、現在の室蘭の原点を知ることができるので、今の生活とのつながりを感じてほしい」と話していました。
この企画展は、室蘭市の「港の文学館」でことし9月28日まで開かれています。
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