北海道新聞2024年8月6日 22:18
函館市教委は6日、市立函館博物館が保管する十勝伏古(現帯広市)で出土したアイヌ民族の遺骨を帯広アイヌ協会に返還したと発表した。
同博物館はアイヌ民族の遺骨5体と帯広市に関連があるとみられる骨片などが入った1箱を保管していた。このうち、出土地域等が判明している4体と、骨片などが入った1箱について、3月1日から31日に地域返還の申請を受け付けたところ、同協会から骨片などが入った1箱の返還申請があった。他団体からの反対意見もなかったことから7月1日に合意書を取り交わし、8月4日に帯広市で開催された帯広市アイヌ共同納骨堂慰霊祭で返還した。
市教委は2月、同館で保管されているアイヌ民族の遺骨や副葬品の返還手続きなどの方針を策定。・・・・・・・