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北海道・網走で「アイヌ民族の現在」展 副葬品など50点展示

2021-06-30 | アイヌ民族関連
毎日新聞 6/29(火) 18:19

ロビー展「アイヌ民族の現在」で展示解説する同館の野口泰弥学芸員(中央奥)=北海道網走市の道立北方民族博物館で2021年6月27日午後1時44分、本多竹志撮影(毎日新聞)
 北海道浦幌町に暮らすアイヌ民族の生活向上を目指す団体「ラポロアイヌネイション(旧浦幌アイヌ協会)」と浦幌町立博物館の活動を紹介するロビー展「アイヌ民族の現在1 ラポロアイヌネイション」が、網走市の道立北方民族博物館で開かれている。町立博物館は2019年、博物館として全国で初めてアイヌ民族の遺骨を地元団体に返還したことで知られ、今展では遺骨とともに発掘された副葬品など約50点を見ることができる。4日まで。
 両博物館とラポロアイヌネイションの主催。町立博物館が返還した遺骨は江戸時代の女性と見られる1体で、旧浦幌アイヌ協会が町内の墓地に再埋葬した。
 今回のロビー展では、返還された遺骨の副葬品である網針やすずりに加え、同団体の会員が作った民族衣装「チヂリ」などが展示されている。
 6月27日には北方民族博物館の野口泰弥学芸員による展示解説があり、同団体が製作した秋サケを迎える感謝の儀式「アシリチェプノミ」に使う丸木舟の原寸大写真などを紹介したほか、サケの漁業権を巡り、昨年同団体が国や道を提訴した先住権確認訴訟の経過についても報告した。
 解説会に同席した町立博物館の持田誠学芸員は「この展示で、特別ではない現在のアイヌの生活と、その中でアイヌ文化を伝承していく取り組みを知ってもらえれば」と話した。観覧無料。月曜休館。【本多竹志】
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1fb4546b66d402c0b39e7e5b919ea54206ce354

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