産経新聞2024/9/9 17:17
北海道が昨年、アイヌ民族や生計を同じくする人を対象に実施した生活実態調査で、自身が差別を受けたことがあると回答したのは29・0%で、その場面として「交流サイト(SNS)の書き込みなど」が31・6%で最多だったことが分かった。道議会の委員会で9日、報告した。
身近な人が差別を受けたのを見聞きしたことがあるのは38・1%で、場面ではSNSが最多の58・3%だった。担当者は「今なおアイヌの人たちに対する差別が存在することを示す結果だ」と述べた。
SNSなどでの中傷についての感じ方は、複数回答で「不愉快で憤り」が37・5%、「恐怖・不安」は12・1%だった。
差別の原因や背景は、複数回答で「人種的な偏見」が69・9%と最多で、2017年の前回調査から10ポイント以上増えた。一方、アイヌ民族を先住民族と明記したアイヌ施策推進法について、48・3%が「制定は知っているが内容はよく知らない」と回答した。
https://www.sankei.com/article/20240909-KYT4VMYJRBK2HHXFXPODLBZAHY/