先住民族関連ニュース

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アイヌ新法案が衆院通過 16日に参院審議入り

2019-04-13 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/12 05:00
 法律で初めてアイヌ民族を「先住民族」と位置付けたアイヌ民族に関する新法案は11日、衆院本会議で日本維新の会と希望の党を除く与野党の賛成多数で可決され、参院に送付された。参院国土交通委員会で16日に審議入りする。法案は今月中に成立する見通し。
 法案は、アイヌ民族の誇りを尊重し、共生社会を目指すため、差別や権利侵害を禁ずる基本理念を盛り込んだ。アイヌ文化継承や観光振興などに資する事業を含む地域計画を策定した市町村に交付金を出す制度を創設。胆振管内白老町に2020年4月に開設予定のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の管理規定も設けた。
 参院国交委は11日の理事会で、16日に石井啓一国交相が趣旨説明を行った後、公益財団法人アイヌ民族文化財団が運営する「アイヌ文化交流センター」(東京)を視察することを決めた。併せて有識者らからの意見聴取も行う。
 法案を巡っては、衆院国交委が10日、施行に当たって07年の「先住民族の権利に関する国連宣言」の趣旨を踏まえることなどを盛り込んだ付帯決議を採択している。(金子俊介)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/295637

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「権利保障」玉虫色で決着 アイヌ新法

2019-04-13 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/12 05:00
 11日に衆院通過したアイヌ民族に関する新法案は、先住民族の「権利保障」について明記せず、玉虫色の内容となった。「特権」批判を避けるため、先住民族の権利を規定した「国連宣言」について法的拘束力のない付帯決議で言及するのにとどめたからだ。アイヌ民族からは、法律に初めて「先住民族」と盛り込まれたことへの歓迎の一方、権利保障について「これで打ち止めになるのでは」と懸念も出ている。
 先住民族施策を進めるに当たり、アイヌ民族が強く意識してきたのが、2007年の「先住民族の権利に関する国連宣言」だった。20年以上の起草作業を経て採択された全46条の宣言は、先住民族の個人および集団の権利を規定。制度、文化、伝統を維持強化し、ニーズによって開発を進める権利が強調されている。日本も賛成票を投じ、08年には衆参両院で「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」を採択した。
 だが、政府は「国連宣言には各国の歴史や事情もあり、国に応じたやり方があることも書かれている。宣言自体で権利が保障されるわけではない」(アイヌ総合政策室)との立場。宣言には自決権や教育権、収奪された土地の原状回復を求める権利なども盛り込まれ、「どこまで認めるか難しい。特権批判にもつながりかねない」(官邸筋)と危惧していた。
 3月27日に苫小牧市で開かれた衆院国土交通委員会の意見交換会でも、有識者から「自決権を法律に書き込むと分離独立を要求する人も出てくる。着実で誤解を招かない道筋で歩むべきだ」と慎重論が出された。このため、新法案の条文では国連宣言との関連は明記せず、付帯決議で「国連宣言の趣旨を踏まえる」と配慮を示すにとどめた。
 アイヌ民族が人権などの法制定を求めてから35年。「先住民族」と明記されたことに「大きな一歩」(北海道アイヌ協会の加藤忠理事長)と評価する声は多い。一方で、白老アイヌ協会の山丸和幸代表理事(70)は権利保障が曖昧な表現になったことに「今後どこまで施策に反映されるのか疑問。ハコモノをつくり、東京五輪までのお祭り騒ぎで終わらないように自立を後押ししてほしい」と話した。(古田夏也、斉藤千絵)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/295636

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「日高の春ウニ甘い」札幌で好評 赤れんが庁舎、即売会に4千人 観光客誘致へPR継続課題

2019-04-13 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/12 05:00
 日高振興局が札幌市の道庁赤れんが庁舎前で初開催した、日高管内特産の「春ウニ」のPRイベントは最終日の11日も盛況で、2日間で計4千人が訪れた。振興局は本年度、春ウニを目玉にした観光客の誘致戦略を掲げており、第1弾となる今回の取り組みを通じ知名度や供給量などの課題も見えてきた。
 同日も目玉のえりも産エゾバフンウニの即売会に長蛇の列ができ、用意した700袋が10日に続き1時間で完売した。この日は次期道知事の鈴木直道氏(38)がサプライズ登場し、ウニを試食。「とても濃厚。これからしっかりPRします」と意欲を見せた。ウニが苦手だったという厚別区の主婦京極里美さん(53)も「こんなに甘く、おいしいウニは初めて」と驚いた。
 管内では約10年前から、主産地の日本海側より旬が早いことを売りに、各町や漁協が「春ウニ」としてPR。2011年に始まったえりも町の「えりもうに祭り」は昨年、初回の約4倍となる過去最多の7500人が訪れた。
 今回のイベントで振興局が実施したアンケートで、春ウニを「知っている」と答えた来場者はごく少数。南区の無職荻(おぎ)秀男さん(69)は「日高といえば競走馬やコンブ。ウニは積丹というイメージが強い」と話す。ほかにも「札幌から遠い」「観光地としてのイメージが湧かない」という声も目立った。
 また、道内主産地の後志や渡島管内などはムラサキウニが主流で、西区の主婦岡崎真由美さん(56)は「札幌の人にとってバフンウニは希少品。ぜひまた売ってほしい」と要望。管外での継続的なPRの必要性も見えた。
 日高管内のウニ漁獲量は道内全体の約4%(2017年)と供給量が限られるのも課題だ。イベントでも購入できなかった人が多くおり、不満の声も漏れた。
 日高振興局の松浦英則局長は「今回の目的は日高へ足を運ぶきっかけ作り。本当の勝負はこれから」と強調する。会場では5月にかけて開かれるえりも、様似両町のウニ祭りと新ひだか、浦河両町の桜祭りを「春の四大まつり」と銘打ち、ポスターなどでPR。会場で配布したチラシを提示した管内の飲食店や乗馬施設での割引やサービスの特典も付けた。松浦局長は「乗馬体験やアイヌ文化、他の特産品も組み合わせたオール日高のPRに力を入れたい」と意欲を示す。(中橋邦仁)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/295577

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道銀が「ウポポイ」をPR、15日から支店で

2019-04-13 | アイヌ民族関連
日本経済新聞 2019/4/12 20:00
北海道銀行は15日から、政府が建設を進めるアイヌ文化を学べる施設「ウポポイ」(北海道白老町)のPRを始める。道内外132支店のロビーで30秒程度のイメージ動画を放映するほか、旭川支店ではアイヌ民族の工芸品の展示をおこなう。動画放映と展示は5月10日まで。
ウポポイはアイヌ語で「大勢で歌う」意味で、施設は2020年4月に開設を予定する。アイヌ民族の文化に触れ、体験することができる。旭川支店では平日午前9時~午後3時までアイヌ民族のお盆や小刀、喫煙具などを展示する。展示はリレー形式で、既に札幌市内の施設や2月の雪祭り会場で実施された。上川管内で展示されるのは今回が初めてという。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43675680S9A410C1L41000/

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北海道・北東北の縄文遺跡群

2019-04-13 | アイヌ民族関連
ビューポイント 2019/4/12(金)
縄文精神 体系的に具現化
考古学者 大島 直行氏に聞く
 近年、縄文時代に注目と関心が集まっている。とりわけ、北海道と青森、秋田、岩手の東北3県は、この地方に点在する縄文遺跡群をユネスコの世界文化遺産に再来年登録されるべく申請のための準備を進めている。果たして、縄文時代はどのような時代であり、どのような文化を形成していたのか。考古学のみならず、神話学や心理学、脳科学など幅広い分野から縄文時代を研究している考古学者の大島直行氏に話を聞いた。
(聞き手=湯朝 肇・札幌支局長)
「再生」に憧憬と畏敬
高かった自然との同化性
縄文時代は1万3000年余りの期間続いたとされます。縄文時代の遺跡は日本の全国各地に点在していますが、「北海道・北東北の縄文遺跡群」は何が評価されるのでしょうか。
 確かに、縄文遺跡は全国にある。例えば千葉県千葉市にある加曾利貝塚は日本で最大規模の貝塚として国指定の特別史跡となっている。また、新潟県笹山遺跡の火焔土器は国宝にもなっている。そうした数ある遺跡の中で「北海道・北東北の縄文遺跡群」の意義を挙げるとすれば、縄文時代の精神性を体系的に把握できるという点で評価される。私は縄文人の精神性についてシンボリズムとレトリックという視点から読み解いていくが、それらを見事に体系的に具現化しているのが「北海道・北東北の縄文遺跡群」なのである。
 例えば、青森県の三内丸山遺跡は縄文時代を代表する遺跡の一つだが、他の遺跡を圧倒するものがある。出土した土偶や鏃(やじり)などの数もさることながら、同遺跡の周りにはものすごい数の栗の木が生えていたことが花粉分析によって分かっている。これは単に栗の実を食材にするとか、栗の樹木を住居に使うということではなく、集落の周りを栗の木の“緑”と栗の花の“白”で囲むことによって、“再生”の効力(いわゆる効き目)を高めたと考えられる。ドイツの民族学者であるネリー・ナウマンは、縄文土器や土偶を見て縄文人は「再生」に対して強烈な憧憬(しょうけい)と畏敬の念を抱いていたと語っている。そうした再生のシンボルとして月やヘビ、さらには女性の子宮を崇(あが)めていた。翡翠(ひすい)(緑色)など装飾品を身に着けていたのは「再生」あるいは「誕生」の力を高める効果があったのであろう。
大島先生は、考古学を考える場合、単に遺物の形や年代からだけで見るのではなく、心理学や民俗学、神話、さらには脳科学など幅広い分野から見詰めなければ、縄文人の世界観を見ることはできないと説いていますね。
 日本の考古学は戦後、形式論や編年論、分布論、材質論などを使って縄文研究を進めてきた。発掘調査では遺跡、遺構、遺物をこれらの手法を使って整理してきた。整理技術だけを取り上げてみれば世界でもトップレベルにあると言っていい。しかし、残念なことにそこからは縄文人の世界観や心性が見えないのである。
 一方、ある学者は「考古学にはそのような哲学的な思考や心理学的な解釈は必要ない」と言うが、私は決してそうは思わない。縄文という世界を正しく知るためにはあらゆる側面からのアプローチが必要だ。ましてや、近年では考古学者の中に、「縄文時代の人々は家族の絆が強く、平和な暮らしをしていた」とまるで見てきたかのような言い方をする者もいる。だが、果たして縄文時代に家族の絆は強かったのか。竪穴住居や貝塚、石器などさまざまな出土品をもって縄文時代を見るとき、現代社会に生きる私たちの経験則(現代人の目線)で見てしまっているのではないか。極端な言い方をすれば、そこには科学的な根拠や蓋然(がいぜん)性があるわけではなく、現代社会がこうであるから、縄文時代もそうであるという“思い込み”が働く。
 そこで私は縄文を読み解くには、現代社会的な価値観(優劣感やAかBかといった二項対立や矛盾律を持った考え方)や経済的合理性で見るのではなく、「人間とは何か」「縄文人の思考原理は何か」という根源的な視点を持つべきであって、そのためには脳科学や心理学をも援用しながら研究すべきだというのが私の考え方だ。
 そうした視点からすれば、フランスの哲学者ルシアン・レヴィ=ブリュルの唱えた融即律(別個のものを区別せず同一化して結合してしまう心性の原理)が縄文人の思考を読み解くヒントになる。すなわち、縄文人は自然や他との関係性において同化性が極めて高かったという結論を導き出すことができる。
現在、北海道や北東北3県は「北海道・北東北を中心とする縄文遺跡群」の2021年世界文化遺産の登録に向けて準備を進めています。一方、来年には北海道白老町に国立アイヌ博物館がオープンします。縄文文化とアイヌ文化、この関連性についても議論されるところですが、北海道でも考古学がさらに脚光を浴びてきます。
 縄文とアイヌ文化の関連性については、まず北海道には本州で言うところの弥生時代がない。北海道では縄文から続縄文、擦文、オホーツク文化、そしてアイヌ文化へと続いていく。
 文化史的な観点から言えば縄文とアイヌ文化は明らかに違いがある。私は前述した通り、縄文人の世界観は「再生」思考と捉えているが、アイヌ民族の宗教観はイオマンテ(熊の霊送り)に象徴されるように霊魂観あるいは来世思想が根底にある。従って。縄文の世界観はアイヌ文化に継承されず、むしろ日本文化とりわけ神社などの儀式に継承されていったと私は考えている。
 そういう意味で縄文の世界観を知ることは日本文化の源流を探ることでもあり、縄文遺跡を数多く持つ北海道は貴重な文化財を有していることになる。ただ、それらの遺跡が真に学問的な探求もなしに、現代社会の価値観で単なる観光資源として用いられるのであれば、陳腐な遺産として終わってしまうだろう。
https://vpoint.jp/opnion/interview/134693.html

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ロシアは先住民の言語を救えるか?:18の少数言語が消滅の危機に瀕す

2019-04-13 | 先住民族関連
jp.rbth.com2019年4月12日クセニア・ズバチェワ

エニセイ川の下流域にあるネネツ人のキャンプで撮影されたネネツ人。デニス・コジェヴニコフ撮影
 ロシアの18の少数言語は現在、消滅の危機に瀕しており、14言語は永遠に失われてしまった。政府と有志の人々は、この傾向を食い止めようとしている。
 2週間ごとに、世界で話されている言語の1つが消えている。「絶滅」は、通常は我々が希少動物と関連付ける観念だが、コミュニケーションの形態である言語もまた絶滅している。今日世界中で話されている7千の言語のうち、実に2680が絶滅の危機に瀕しているのだ。
 人類の歴史から失われた言語の数を正確に突き止めることは不可能だが、言語学者たちは、過去5世紀の間に115の言語がアメリカ大陸で姿を消したと確信している(コロンブスの時代には280の言語が話されていた)。一方、ヨーロッパと小アジアでは75の言語が失われた。
 ロシアもまたこの下降傾向に「免疫」があるわけではない。この国には40の少数民族が暮らしており、151の言語のうち、「18言語は現在消滅の瀬戸際にあり、年配の話者が20人以下しか残っていない」。イーゴリ・バリノフ・ロシア連邦民族問題庁長官はこう述べている。
 バリノフ長官の説明によれば、ロシアは、過去150年間で14の言語を失った。そのなかには、ソ連崩壊後に消えた5言語も含まれる。ソ連時代に、先住民の言語を保護するため、国家プログラムが始められたにもかかわらずである。
なぜ少数言語は消えていくのか?
 移住者の増加と急速な都市化により、多くの民族は、伝統的な生活様式を変えるよう促されている。大都市圏の活動および経済に確実に参加するために、人々はますます優勢な言語を採用するようになっている。
 ロシアの北カフカスは、先住民族の言語が消えつつある地域の一つだ。「20世紀末にはまだ、ダゲスタンなどの地域はまだ、減少、消滅への兆候を見せていないように思われた。それはすでに、北シベリアと極東で現れていたのだが」。こう語るのは、ラスル・ムタロフ氏。彼は、ロシア科学アカデミー言語学研究所の上級研究員だ。
 「しかし、この10年間で状況は変わり始め、山岳地帯に住む人々が山を下り、都市、村へと移り出し、異文化間コミュニケーションの言語としてロシア語を話すようになった。若い世代は今や彼らの母語を話さない。言語は我々の眼前で死につつある」
 ロシアのアジア中央部のアルタイ地方に住んでいるチェルカン人も、母語を棄てつつある。わずか1113人(2010年の国勢調査)の小さな民族だが、何世紀にもわたって自身の言語で話してきた。しかし書き言葉はなく、ほぼ家族のコミュニケーションに限られているので、この言語はますますロシア語に置き換えられる傾向が強まっている。
なぜ少数言語を保存すべきなのか?
 言語が消滅するのが自然な趨勢であるならば、なぜそのまま消滅させないのか?第一に、先住民族の言語は、民族のアイデンティティを支え、ユニークな文化遺産と、何世紀にもわたる物の考え方を表現するのを助ける。民族がその言語を失うと、そのアイデンティティーの大半を失うことになる。
 第二に、我々の世界に存在する言語が多ければ多いほど、世界は豊かになると、ロシア科学アカデミー言語学研究所のアンドレイ・キブリク所長は述べる。「絵画は色彩豊かであるほど、価値が高くなる。すべてが似たり寄ったりで単調になれば、世界は貧しくなる」。彼はこう主張する。
助けるにはどうすれば?
 2019年は国連によって、「国際先住民族言語年」と宣言され、ロシアでは、国民の意識を高めるためのイベントを開催してきたが、状況を逆転させられるような具体的な処方箋はない。
 言語学者や有志の人々によると、この方面における主な課題は、先住民が自分の言語を「負債」ではなく「資産」と見なせるようにすること。そしてそのためには、一連の対策が必要だ。
 過去数年間にわたって、ロシア当局は、少数言語の状態を認識し保護するために、より多くの努力を払ってきた。その方策はすなわち、先住民の言語に支援を与えるために、国家プログラムを導入し、ロシアの母語の保存と研究のための基金を設立したことである。この基金は現在、少数言語の学習と教育のための新しいコンセプト、つまり国がまだ持っていないシステムの創出に取り組んでいる。
 ロシアはまた、ニュージーランドで始まったアプローチ「言語の巣」を実施し始めた。このアプローチでは、世代間の言語伝承の状況を改善するために、その言語の年長の話者が幼児教育に参加する。
 2013年以来、この没入(イマージョン)アプローチは、ロシアのユグラ地域の5つの幼稚園で実施され、子供たちにハンティ人とマンシ人の言語(ハンティ語とマンシ言語)を教えることで、良好な結果をもたらした。2018年には、139人の子供たちがこのプログラムに参加した。
 だが、有志の人々は、さらに多くのことがなされねばならないと言う。ワシリー・ハリトーノフ氏は、非営利プロジェクト「多言語の国」(Strana Yazykov)の共同創設者。このプロジェクトは、ロシアの先住民言語のデータベースの作成と促進を主要目的としている。そのハリトーノフ氏いわく、少数言語の話者がまとまって活動できるような地域では、こうしたイベントを企画することは有効であり、言語の保存を奨励するオンライン活動も有益である。
 ハリトーノフ氏は、ナナイ語を宣伝するためのウェブサイトを立ち上げた。ナナイ語は、話者が約50人残るのみで、いずれも50歳以上の年配者だ。
 「我々の世代は、言語と知識を次の世代に伝える責任があると思う。事態をただ傍観していてはならない。戦わねばならない」。ムタロフ氏はこう結んだ。
https://jp.rbth.com/education/81874-roshia-shousuugengo-ga-shoumetsu-no-kiki-ni-hinsu

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