毎日新聞 2012年08月31日 地方版
教育としての日本習字を確立した書道家・原田観峰氏(1911〜95年)の作品やコレクションを展示する観峰美術館(京都市左京区、葛西経子館長)が31日で閉館し、17年の歴史に幕を閉じる。今後は原田氏の作品の調査・研究機関として再出発する。【野口由紀】
同美術館は教育書道の普及を目的に95年9月に開館。平安神宮の東に位置し、日本庭園のある元旅館だった歴史ある建物は、岡崎地区のランドマークの一つで、多くの書道ファンに愛されてきた。
原田氏が海外で書道のデモンストレーションに熱心に取り組んでいた縁で、年に1、2回開く企画展では、書道・書画の分野に限らず、メキシコ先住民・ウィチョル族の伝統アートやインドネシアの織物など海外の美術作品も積極的に紹介してきた。
近年来館者が伸び悩んでいたことや、各地に散逸する原田氏の作品を集約する必要性などから、今後は研究機関として衣替えする。これまで一般公開してきた作品は、日本習字教育財団が運営する観峰館(滋賀県東近江市)に移設し、展示することも計画している。
美術館を運営してきた平安文化センターの谷口良夫・企画課課長(65)は「多くの方に美術館にお越しいただき感謝しています。今後は調査・研究機関としての役割を果たしていきたい」と話している。
http://mainichi.jp/feature/news/20120831ddlk26040506000c.html
教育としての日本習字を確立した書道家・原田観峰氏(1911〜95年)の作品やコレクションを展示する観峰美術館(京都市左京区、葛西経子館長)が31日で閉館し、17年の歴史に幕を閉じる。今後は原田氏の作品の調査・研究機関として再出発する。【野口由紀】
同美術館は教育書道の普及を目的に95年9月に開館。平安神宮の東に位置し、日本庭園のある元旅館だった歴史ある建物は、岡崎地区のランドマークの一つで、多くの書道ファンに愛されてきた。
原田氏が海外で書道のデモンストレーションに熱心に取り組んでいた縁で、年に1、2回開く企画展では、書道・書画の分野に限らず、メキシコ先住民・ウィチョル族の伝統アートやインドネシアの織物など海外の美術作品も積極的に紹介してきた。
近年来館者が伸び悩んでいたことや、各地に散逸する原田氏の作品を集約する必要性などから、今後は研究機関として衣替えする。これまで一般公開してきた作品は、日本習字教育財団が運営する観峰館(滋賀県東近江市)に移設し、展示することも計画している。
美術館を運営してきた平安文化センターの谷口良夫・企画課課長(65)は「多くの方に美術館にお越しいただき感謝しています。今後は調査・研究機関としての役割を果たしていきたい」と話している。
http://mainichi.jp/feature/news/20120831ddlk26040506000c.html