先住民族関連ニュース

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【白老】前田国交相がアイヌ民族博物館など視察

2011-11-27 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2011年 11/26)

 前田武志国土交通大臣は26日午前、「民族共生の象徴的空間」の整備が決まった白老町を訪れ、アイヌ民族博物館など拠点となるポロト地区を視察。アイヌ文化に理解を深め、早期整備を願う地元関係者の声に耳を傾けた。
 同空間はアイヌ民族についての国民理解の促進、文化伝承、慰霊などの機能を備えた施設や公園を国が主体となって白老町に整備するもので、国交省は今年度予算に調査費1500万円を計上している。
 前田大臣は道アイヌ協会の加藤忠理事長、戸田安彦町長らの案内でポロト湖畔の景観、アイヌ民族博物館の展示や古式舞踊公演を視察。博物館ではオヒョウの樹皮で作った民族衣装「アットゥシ」などに関心を示したほか、戸田町長からは地元の文化伝承者が高齢化している現状を聞き取った。
 加藤理事長は空間整備について「今後のアイヌ政策の扇の要となる事業であり、手を付けられるところから早急に進めてほしいとお願いした。(大臣訪問は)早期整備に向け、力強く感じている」と話していた。
http://www.tomamin.co.jp/2011s/s11112602.html

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アイヌ協会登別支部、金成マツの没後50記念DVDを制作

2011-11-27 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2011年11月26日(土)朝刊】

 北海道アイヌ協会登別支部(合田克己支部長)が、アイヌ文化伝承者・金成マツ(1875~1961年)の没後50年を記念したビデオ(DVD)を完成させた。アイヌ関係者を撮影し続ける小野邦夫さん(74)=札幌市在住=が制作、同支部が監修し1時間52分にまとめた。
 小野さんはアイヌとゆかりの人々を撮り続けてきたカメラマン。知里幸恵はじめ、彫刻家・砂澤ビッキやイギリス人宣教師・ジョンバチラー、医師ニール・ゴールドン・マンローなどのビデオを完成させている。
 マツは「アイヌ神謡集」の著者、知里幸恵(1903~22年)の伯母で、育ての母としても知られる。明治8年幌別村に生まれ、旭川や函館では婦人伝道師として活動した。「アイヌ叙事詩ユーカラ集」は昭和31年無形文化財に指定された。昭和36年85歳でこの世を去った。紫綬褒章受章、登別名誉町民表彰などを受けている。
 ビデオはマツを通してアイヌの歴史と文化の素晴らしさ、マツを中心とする知里・金成家の功績を広く知ってもらおうと800巻製作。北海道アイヌ文化振興・研究機構の助成を受けた。
 時代背景を織り交ぜ、マツと関係の深い尾形青天さん、藤本英夫さん、大友正幸さん、宮武伸一さん、藤原秀男さん、佐々木豊さん、谷本一之さんら総勢7人が功績を語る。
 「北海道歌謡集」(知里真志保監修)の音声などを収録し、9章に区切り、生涯と実像に迫る内容だ。
 小野さんは「映像と音声を通しマツが謡うユーカラの声や力強さを感じ取ってほしい」と力を込める。同支部は「貴重な資料。マツが残した功績は大きい。映像を通じ足跡をたどってほしい」と鑑賞を期待している。
 既に北海学園大学(札幌市)でアイヌ文学の授業で取り入れられている。知里真志保の著書「アイヌ文学」の復刻版と一緒にアイヌ関係団体、図書館、学校などに配布された。
(粟田純樹)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/11/26/20111126m_05.html

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「牡丹社」墓前に平和誓う 台湾で慰霊祭

2011-11-27 | 先住民族関連
沖縄タイムス 2011年11月26日 14時11分

 【台湾・屏東県で嘉数よしの】台湾南部の屏東県牡丹(ぼたん)郷に漂着した宮古島住民ら54人が先住民に殺害された「牡丹社事件」(1871年)の国際学術会議に参加するため訪台している犠牲者の子孫、野原耕栄さん(63)らが25日、同県にある琉球民墓で開かれた慰霊祭に参加した。野原さんは「ずっと来たかった」と、祖先ら54人が眠る墓前で合掌。先住民族の子孫や台湾政府関係者らも参加する初めての慰霊祭で、出席者とともに加害・被害の関係を超えて、共に平和を構築していこうと決意を新たにした。
 野原さんは、宮古島の有力者だった野原茶武(ちゃむ)さん(享年31)の子孫。若くして亡くなった無念や恐怖に思いをめぐらせ「いたたまれない」と漏らしながらも「子孫は続いている。ゆっくり眠ってほしい」と手を合わせた。空手道小林流範士9段の野原さんは、空手も披露した。
 沖縄側の代表としてあいさつした又吉盛清沖縄大客員教授は、事件の報復を口実にした明治政府の台湾出兵で、先住民も被害に遭ったことに触れた。琉球人だけでなく、双方の「遺族の悲しみを二度と繰り返してはいけない」と強調。「悲しみを共有することで、被害者も心安らかになる。引き続き共に真相解明などに努めたい」と話した。
 事件の加害者となった先住民・パイワン族の子孫、華阿財さん(79)は「申し訳ないことをしたが、(文化や言葉の違いで)誤解が重なり、事件が起こってしまった。歴史の傷を隠蔽(いんぺい)することなく、平和に向かっていきたい」と前を向いた。
 一行は、殺害現場となった双渓口や、12人の琉球人を救った楊友旺さんの子孫、楊信徳さん(58)宅なども訪問し、理解を深めた。
 26日には同県で国際学術会議が開かれる。
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-11-26_26543/

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台湾、牡丹社事件140年 慰霊祭で子孫ら和解の握手

2011-11-27 | 先住民族関連
msn産経ニュース 2011.11.25 21:44

 【台北=吉村剛史】1871(明治4)年、航海中に強風に遭い、台湾南部に漂着した宮古島(現・沖縄県)の島民66人のうち、54人が台湾先住民に殺害された宮古島島民遭難事件(牡丹社事件)から今年で140年を迎えるのを機に、25日、日台の事件関係者の子孫らが南部の屏東県車城を訪れ、犠牲者の墓前で慰霊祭を行った。
 事件は、日本初の海外出兵となる74年の台湾出兵に発展し、琉球における日本の主権を清国も承認したため、東アジア近代史上重要な出来事とされている。
 台北教育大学の楊孟哲准教授が、日台の研究者らに呼びかけて開催した国際学術会議に、被害島民と先住民パイワン族、難を逃れた島民を保護した地元有力者の子孫らを招待し、今回の慰霊祭が実現した。
 慰霊祭に先立つ23日、台北での学術会議にパイワン族の民族衣装姿で出席した屏東県牡丹郷の元村長、華裕民さん(74)は、殺害された島民の子孫で沖縄空手指導者の野原耕栄さん(63)に「初めまして」と日本語であいさつ。野原さんは「事件はすでに歴史。感無量」と華さんと和解の握手を交わし、家の伝承などを語り合った。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111125/chn11112521450006-n1.htm

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