先住民族関連ニュース

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知里幸恵の功績、世界へ アイヌ神謡集 英語版刊行

2011-11-23 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 11/22 15:30)

 【登別】登別出身のアイヌ文化伝承者、知里幸恵(1903~22年)の著書で、口承のカムイユーカラ(神謡)を記録した「アイヌ神謡集」の英語版が米ハワイ大出版局から刊行された。海外での出版は96年の仏語版に続き2冊目。登別の「知里幸恵 銀のしずく記念館」の横山むつみ館長(63)は「幸恵の功績を世界に知ってもらうきっかけになる」と喜んでいる。<北海道新聞11月22日夕刊掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/333463.html

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ユーカラ聞き金成さんしのぶ 登別

2011-11-23 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 11/22 10:00)

 【登別】アイヌ神謡集の著者、知里幸恵の伯母で育て親でもある、金成マツさん(1875~1961年)の没後50年を記念した講演会が19日、市内のホテルで開かれた。市民ら120人が参加し、マツさんが記録したユーカラ(神謡)を聞きながら業績をたたえ、その人柄などに思いを巡らせた。
 マツさんに焦点を当てた講演会は初めてで、登別の市民団体「知里真志保を語る会」(合田克己会長)、道アイヌ協会登別支部が主催した。マツさんは、母や祖母から聞いたアイヌ民族のユーカラをローマ字で筆録、生涯に98編のユーカラを書き留めた。
 講演会では、白老町でアイヌ語を教える大須賀るえ子さん(71)が、マツさんが記録した、愛をテーマにした「婦女のユーカラ、踊りますよ、跳ねますよ」の一部をアイヌ語で披露し、日本語で内容を解説。大須賀さんは同ユーカラを「世紀の大作」と語り、「この作品をはじめ、マツさんは膨大な量のユーカラを記録して、アイヌ文化伝承に貢献した」とたたえた。
 この後、アイヌ言語学者の故知里真志保さんの妻、萩中美枝さん(84)=札幌市=と札幌ウポポ保存会会員の竹内明美さん(53)が対談。萩中さんは、叔母のマツさんについて「非常に頭が良く、一度ユーカラを語り出したら止まらないほど、語ることを楽しんだ人だった」と振り返っていた。(相沢宏)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/333390.html

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パタゴニア(4) 水と大地 マゼランと出会った先住民

2011-11-23 | 先住民族関連
MSN産経ニュース 2011.11.22 15:47

■シーン1
 冷たく、乾燥した大地が続く「パタゴニア」は、南米大陸のおよそ南緯40度以南のアルゼンチンとチリにまたがる地域をさす。16世紀の大航海時代、この地を訪れた世界一周航海中のマゼラン一行が、狩猟生活を営む背の高い先住民を「大きな足」という意味の「パタゴン」族として欧州に紹介したのをきっかけに「パタゴニア」として知られるようになった。
 マゼランたちが出会った先住民は、1万2000年ほど前にベーリング海峡を渡ってアメリカ大陸を南下し、長い旅の末にこの地に住み着いたモンゴロイドの末裔(まつえい)とみられている。
 ■世界遺産「手の洞窟」
 3月に訪れたパタゴニア中部、アルゼンチン・ペリトモレノ市近郊のピントゥーラス川の渓谷にある「クエバ・デ・ラス・マノス」(手の洞窟)。ここには、今から3000~9000年前にかけて先住民が残した手の跡とともに、グワナコなどの動物が壁に描かれた当時の様子を伝えている。
■シーン2 歴史の光と影 受け止め生きる
 欧州からの入植者が増えると、伝染病の流行や混血化で純血の先住民は姿を消していった。今、先住民の子孫たちはパタゴニアで、チリ人やアルゼンチン人として暮らしている。仕事は「ガウチョ」と呼ばれるカウボーイや世界中から訪れる人を相手にする観光業などだ。
 そんな中、300年以上に渡ってスペインに抵抗を続けてきたマプチェ族は、チリとアルゼンチンの山岳地方で昔からの文化を伝えながら生活を続けている。チリでは人口の約4%、60万人がマプチェ族。国による社会保障が低く抑えられ、経済的に困窮している人も少なくない。
 マプチェ族の中には、先祖からの土地の返還や独自の自治を求める運動を展開する人もいる。500年以上にわたる欧州と新世界の摩擦は、現代を生きるパタゴニアの人々にも影響を及ぼしている。
 チリのプエルトモント市で観光業に従事するエルネスト・ウンケン・ウェチシャさん(40)は「マプチェ族は肌が褐色で顔が四角く、目も小さい。日本人も似てないかな? 平均身長160センチ程度でスペイン系チリ人とは容姿が明らかに違う。差別を受けることもたまにあるよ」と、ラテンの陽気さをみせながらも、侵略と戦い続けた部族の微妙な立場をさりげなく訴えた。(写真・文:写真報道局 早坂洋祐/SANKEI EXPRESS)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111122/amr11112215480009-n1.htm

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