京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより
曇天の休日、
教会の帰り、
みぞれの混じる冷たい昼下がり、
曇り空には墨絵の世界が広がる、
しかし、
みぞれが混じると、
気も沈む、
いっそ雪なればこそ、
一昨日の朝、
富士が朝日に輝く、
キャンパスから薄っすらと、
春と共に空気が靄となり、
富士も霞む、
しかし、
空気は明らかに北の国からの冷気、
いっそ、
富士の麓、
朝霧高原までも行ってみたし、
静岡英和学院に勤めていた頃は、
富士の裾野は学院の裏庭のようなものであった、
懐かしき学舎「向山荘」があった、
さて、
竣工なった「山手120番記念館」、
外溝をどのように草木で彩るか悩むところ、
大きな栴檀の木の下、
薔薇、水仙、菖蒲は植栽したけれど、
外界との遮断をどうするか、
ハインズ庭園の伐採した、
橡の実生から育てた苗木5本、
場所は決まらず、
次の世代にはドングリを付けるのかと、
時は流れ続く、
小学校に戻ると1年生のグラウンドに、
紅梅が満開となっている、
コロナ感染拡大防止のため、
今週18日まで学校閉鎖、
オンライン学習中、
寂しげに紅梅、
さらに奥のヒマラヤ杉の枝が、
殊にエネルギッシュ、
ぶつぶつ、
上永谷駅、
マンションから歩いて数分、
古戦場にちなむ馬洗川の遊歩道、
流れの小さな川であり、
時折しか人の通らない木道が続く、
数年前、
石神井公園駅近くに住んでいた時には、
三宝寺池で時々見かけた翡翠、
懐かしく見かける、
コバルトブルーとオレンジとホワイト、
動きは俊敏にして停止、
嘴に特徴、
水面に突入する、
これほど真近に見られるとは、
幸運、
何を狙っているのか、
目力に圧倒される、
さらに行くと、
栗鼠に遭遇する、
京都に住んでいた頃には、
出会ったことのない野生の栗鼠、
神戸でもそうだった、
さらに、
静岡でも、
カナダの学校では芝生に遊んでいた、
横浜に来て、
至る所で出会う栗鼠、
感激する、
横浜英和でも真近に出会う、
これには驚いた、
自宅近くでも出会える嬉しさよ、
目が愛くるしい、
青空の下、
冬枯れの木々と原、
明治学院大学横浜キャンパス、
丘と丘の間に広がる、
谷間の田に氷が薄く張っている、
霜に鍛えられて、
柔らかそうな青ネギの畝、
煙に巻かれながら、
外に、
春の兆し、
蠟梅の蕾かたし、
白梅謳歌、
尾花そよぐ、
梅大樹、
菜の花、
春を待つ心がうれしい、
烏とは思えない、
ふっくらとした体形のカラス、
こちらは、
ふさふさとした羽の、
青鷺、
さざ波を見下ろす白梅、
可憐な花びら、
馥郁とした香りが漂う、
蕾の姿に冬の厳しさを感じ、
開花に春を思い、
紅梅の蕾が、
木の下に水仙、
通り過ぎると、
香りが誘う、
辺りを圧するかのように、
ロウバイの香りと輝き、
花びらは下を向いて、
蠟(ロウ)細工のごと、
気に入りのロウバイ、
薄紅梅も良し、
孟宗竹の向こうに、
戸口に、
静かな冬の一景、
秋の落葉を押し葉にし、
さらに、
乾燥させると、
御見事、
柿の葉、
裏、
柿の葉、
表、
柿の葉、
表、
柿の葉、
裏、
桜の葉、
裏、
桜の葉、
表、
寄り合いて、
さらに寄り合いて、
元の色彩が微妙に残る、
その淡さに、
裏も表も美しき、
自然の色合いの妙が出る、